商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2023/06/14 |
JAN | 9784065319468 |
- 書籍
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レーエンデ国物語
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レーエンデ国物語
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商品レビュー
4
436件のお客様レビュー
2巻から4巻までを読んだ後、初巻を読ましたが、 それぞれ時代も登場人物も違って、違和感なく読むことができました。 シュライヴァの英雄ヘクトルがレーエンデへの交易路を作るため、その娘ユリアとレーエンデに赴く。そこで、ヘクトルの案内人となるトリスタンは、ユリアと愛し合うようになる。...
2巻から4巻までを読んだ後、初巻を読ましたが、 それぞれ時代も登場人物も違って、違和感なく読むことができました。 シュライヴァの英雄ヘクトルがレーエンデへの交易路を作るため、その娘ユリアとレーエンデに赴く。そこで、ヘクトルの案内人となるトリスタンは、ユリアと愛し合うようになる。 ユリアとトリスタンが、お互い思いながら、傷つきあうエピソードも描かれながら、レーエンデのこれからの困難が予測されるストーリー。情景描写も美しく読みごたえがありました。
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- ネタバレ
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ファンタジーは苦手意識があって本屋大賞ノミネート作の中でもこの本は後回しにしていたけど、最後1/3が圧巻すぎて泣いた。最初のあたり銀呪病についての話が障害者差別に重なるところもあって、面白かった。 それにしても、これにどうやって続きを書くんだろう。 ヤウム城砦の時トリスタンが命を救ったことをヘクトルが覚えていたときはなんだか嬉しかった。 ヘレナ「生きるってのは楽じゃない。喜びや幸福は刹那の光、それ以外はずっと闇ん中だ。ヘマして恥かいて失意と絶望の泥沼を這いずり回る。それが人生ってもんなのさ。だからこそ自分が歩く道は自分で選ばなきゃいけないんだ。その結果、大失敗をやらかして血反吐を吐くほど苦しむことになっても、自分で選んだ人生ならまだ納得がいくからね」 「人は誰でも役目を背負って生まれてくる。自分には何もないって言う者は、まだそれを見つけていないか、見つけたのに目を逸らしているか、そのどちらかなんだって」 大切なものを残して進まなければいけないときもあるけど、「振り返るな!立ち止まるな!前だけを見て走り抜け!」という言葉が刺さった。 晩年のユリアは夫マルモアの死を機にフェルデ城の離宮に隠遁し、『花と雨』と題された回顧録を書く。いつかレーエンデの地を踏むという彼女の悲願は、ついにかなうことはなかった。
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聖イジョルニ帝国のレーエンデ地方。そこでは銀呪病と呼ばれる、全身が銀の鱗に覆われていくという謎の死病が存在している。 主人公ユリアは、帝国のシュライヴァ州の英雄と呼ばれる父ヘクトルの任務に同行し、レーエンデを訪れた。 レーエンデの美しさに魅了されるユリアは、ヘクトルの案内人トリス...
聖イジョルニ帝国のレーエンデ地方。そこでは銀呪病と呼ばれる、全身が銀の鱗に覆われていくという謎の死病が存在している。 主人公ユリアは、帝国のシュライヴァ州の英雄と呼ばれる父ヘクトルの任務に同行し、レーエンデを訪れた。 レーエンデの美しさに魅了されるユリアは、ヘクトルの案内人トリスタンをはじめとするレーエンデの人たちと交流を深めていく。 レーエンデに馴染み成長していくユリアは、やがてレーエンデをめぐる争乱に巻き込まれていく。 このような長編ファンタジー小説を読むのはかなり久しぶりなこともあって、物語の世界を把握し慣れるのに時間はかかった。 だんだんと慣れてきてキャラクターやその関係性に魅力を感じられるようになり、スムーズに読み進められるようになったと思う。 特に男性陣のヘクトルとトリスタンは違うタイプでながらどちらも芯の強さがあり、魅力的なキャラクターだと感じた。 展開は想像した以上に厳しいものとなっていき、後半からは入り込んでハラハラしながら読んでいた。 そんな展開の後、終章で物語のその後が描かれている。その部分が自分には、駆け足で説明されて終わってしまったように感じた。 物語が続くことは事前に知っていたけれど、2巻は100年後の話とのこと。今作の登場人物の話があっさり終わりかもしれないことに寂しさを感じている。 続編を読んでみないと分からない部分はあるけれど、現時点で消化不良感は残っている。 物語が完結に向けて進んでいくなかで、1巻となる今作が「レーエンデ物語」全体の中で持つ意味や役割が分かっていくタイプの作品なのかもしれない。
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