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言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 中公新書2756
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言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか 中公新書2756

今井むつみ(著者), 秋田喜美(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/05/24
JAN 9784121027566

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言語の本質

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2026/08/18

『人間はあることを知ると、その知識を過剰に一般化する。ことばを覚えると、ごく自然に換喩・隠喩を駆使して、意味を拡張する。ある現象を観察すると、そこからパターンを抽出し、未来を予測する。それだけではなく、すでに起こったことに遡及し、因果の説明を求める。これらはみなアブダクション推論...

『人間はあることを知ると、その知識を過剰に一般化する。ことばを覚えると、ごく自然に換喩・隠喩を駆使して、意味を拡張する。ある現象を観察すると、そこからパターンを抽出し、未来を予測する。それだけではなく、すでに起こったことに遡及し、因果の説明を求める。これらはみなアブダクション推論である。人間にとってアブダクション推論はもっとも自然な思考なのであり、生存に欠かせない武器である。』 『本書では、人間独特の思考の様式に注目した。アブダクション推論という思考である。人間は、アブダクションという、非論理的で誤りを犯すリスクがある推論をことばの意味の学習を始めるずっと以前からしている。それによって人間は子どもの頃から、そして成人になっても論理的な過ちを犯すことをし続ける。しかし、この推論こそが言話の習得を可能にし、科学の発展を可能にしたのである。』

Posted by ブクログ

2026/08/17

帰納法推論、アブダクション推論ができることが言語獲得には重要な要素である。 アブダクション推論とは「道が濡れている。雨が降ったのだろう」と仮説を立てる推論のことである。 この仮説を立てる能力なしには帰納法は成立しない。 なぜなら、仮説なしにどういったデータを抽出すればよいのかが...

帰納法推論、アブダクション推論ができることが言語獲得には重要な要素である。 アブダクション推論とは「道が濡れている。雨が降ったのだろう」と仮説を立てる推論のことである。 この仮説を立てる能力なしには帰納法は成立しない。 なぜなら、仮説なしにどういったデータを抽出すればよいのかが成立しないからだ。 そして、これは正しい論理とはいえない。 (道が濡れているからといって、必ず雨が降ったとはいえない) そのためなのか、この推論手法を用いるのはヒトだけである。 そして、この帰納法、アブダクション推論が言語を獲得するために必要なこととなる。 未知の語彙「チモっている」に出合ったとき、それが動きを表す動詞だと仮説をたてることで、語彙を習得していくからだ。 そして、本書は、「言語は最初、自然を写し取ったオノマトペ(擬態語)から始まったのではないか」という仮説のもと論説が進められていく。 これも、まさしくアブダクションなしには成し得ない考察! アブダクションってすごい! そしてこのアブダクション(対称性バイアス)は、先天的にヒトに備わっているという。 であれば、この能力をどのようにしてヒトが獲得するに至ったのか? ある日突然変異的に? いや、もしかしてやっぱり宇宙人? それとも・・・? あくまでも数多の言語起源論の一つにすぎないという本書の内容であるが、しかし、これはかなり良い仮説なのではないかと思える。 以下は、私の考察。 おそらく言葉とは、ヒトが情報を共有するときに必要となったものだ。 だけど情報を共有するだけなら、動物の鳴き声だけでも事足りただろうと思う。 その鳴き声、みたいな状態がヒトではオノマトペだったのかもと考える。

Posted by ブクログ

2026/08/06

他の言語を学ぶほど、そういえば自分はどうやって日本語を覚えたんだろうと不思議に思っていた。この本はその問いに正面から答えてくれる。 オノマトペが最初の足がかりになり、そこから推論で知識を育てていくサイクルの中で、間違いこそが学習の起点だと思った。wentと言えていた子が学ぶにつ...

他の言語を学ぶほど、そういえば自分はどうやって日本語を覚えたんだろうと不思議に思っていた。この本はその問いに正面から答えてくれる。 オノマトペが最初の足がかりになり、そこから推論で知識を育てていくサイクルの中で、間違いこそが学習の起点だと思った。wentと言えていた子が学ぶにつれてgoedと言い出す。これは退化ではなく、規則を自力で見つけた証拠なのだという。確かに、間違いを正されて納得できたときにめちゃくちゃ記憶に残る。 もう一つは記号接地。身体や経験につながらない記号は、いくら積み上げても学習にならない。だとすれば大人も同じで、仕事なら現場に立つこと、遊びなら生で見に行くというのが大事なのだと思った。 言語の本だけども、自分には学習方法のように読めた。

Posted by ブクログ

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