商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2023/05/24 |
| JAN | 9784121027566 |
- 書籍
- 新書
言語の本質
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言語の本質
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商品レビュー
4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
言語の本質にオノマトペから迫る非常に面白い一冊。 オノマトペのもつ「アイコン性」が言語獲得に大きな役割を果たしているという論が印象的だったが、果たしてそれは世界の言語にどれほど当てはまるのだろうか。オノマトペに馴染みの深い日本人からするとなんだか誇らしく感じる一方、オノマトペが発達していない他の言語——例えば英語——では何がオノマトペの役割を補完するのだろうと疑問に思った。 まさか言語獲得にも多様性があるのか!?そんな妄想が膨らむ興奮やまない貴重な読書体験だった。 言葉や言語に少しでも興味のある人全員にオススメしたい!! 〜以下、ネタバレ〜 オノマトペは、それが表すものとその表し方に類似性があるという「アイコン性」(例えばニャーニャーはそれ自体猫の鳴き声に極めて近い)のほか、切り離して述部として利用したり、組み合わせて新たなオノマトペを生産したりできる性質を有している。 これらの特質のために、オノマトペは子供が身体との連関を通じて一部の言葉を理解し、言語の文法的構造を把握していくきっかけとなる—つまり、オノマトペが言語という高度に抽象的な記号システムをインストールするのに貢献している、と言えそうだ。 一方で、言語システムを獲得するにはオノマトペのもつアイコン性を知覚するだけでは不十分で、そこではアブダクション推論と「ブートストラッピング・サイクル」が重要な役割を果たしているとのこと。結果から原因や仮説を考察するアブダクションによって、子供は言語という記号の内包と外延を絶えず更新しながらその意味を理解していくが、そこで得た知識がそれまでの知識を踏まえて別の新たな知識をうみ、雪だるま式に知識が自己生成的に増幅していくことで、言語を自然に扱えるようになっていく。 興味深いのはこのアブダクション推論がヒト以外の動物でほとんど見られないということ。ここから、ヒトだけが言語を扱えるのは、このアブダクション推論という認知バイアスに拠るのではないかという大胆な仮説が提示されている。もしそうだとしたら、進化の過程でいずれ言語を操る動物も現れるのだろうか?そんな浪漫と若干の恐怖も感じてしまう。
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普段小説やエッセイを読んでいると、オノマトペってどこか感覚的で、文章の上手い人が情景をサッと立ち上げるための「味付け」くらいに思っていたけど、いやいや、それどころか人間が言葉を獲得するための土台そのものだったとのこと。 犬を見て「わんわん」と言っていた子どもが、どうやって身体の感...
普段小説やエッセイを読んでいると、オノマトペってどこか感覚的で、文章の上手い人が情景をサッと立ち上げるための「味付け」くらいに思っていたけど、いやいや、それどころか人間が言葉を獲得するための土台そのものだったとのこと。 犬を見て「わんわん」と言っていた子どもが、どうやって身体の感覚を切り離して「いぬ」という抽象的な記号へジャンプするのか。その橋渡しをしているのがオノマトペだという説明は快感。赤ん坊の喃語と大人の論理的な言葉のあいだにある、途方もないクレバスを飛び越えるための踏切板が、まさかあのユーモラスな擬音たちだったとは。 言語学の専門知識がなくても、普段から文章や言葉に触れるのが好きな人なら、自分の使っている「日本語」という道具の手触りがガラリと変わるスリルを味わえるのかも。
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想像していたよりも読みやすかった。高校生でも読めるんじゃないか。 オノマトペの特徴といわゆる普通の言葉との違いから入って、そもそも言語とはなんだろうかについて考察を与えてくれる。記号接地問題は、今まで考えたこと良い角度で面白かった。人間がここまで言語を発達させられたのはアブダクシ...
想像していたよりも読みやすかった。高校生でも読めるんじゃないか。 オノマトペの特徴といわゆる普通の言葉との違いから入って、そもそも言語とはなんだろうかについて考察を与えてくれる。記号接地問題は、今まで考えたこと良い角度で面白かった。人間がここまで言語を発達させられたのはアブダクション推論ができたから。確かに今自分が使う言葉全てが体験したもの、ことではないけれど連想ゲーム的に辿ればどこかでは接地している。それができるからメモリ不足にならないというのは面白かった。 チンパンジーの実験では、言語からものへの認証は作れても、多くの個体は逆向きは認識できない、ただし一部ではできる、というのは言語を作ってきた過程を示唆しているようで面白かった。
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