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ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと

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ムラブリ
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商品レビュー
4
25件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ムラブリに明日の予定をきくと、明日のことは明日の自分が決めるから分からないというくだりが印象的だった。 言語の話も、ムラブリの暮らしも興味深い。
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途中まではすごく面白かったんだけど、最終的な読後感は最悪でした。 ポール・グライスの協調の原理とか、ベイトソンのメタメッセージとか、ムラブリの言語学の中での位置付けとか、そのあたりはわかりやすくて面白かったのに。 最後に自分語りがあって、最終的に変な宗教みたいな「環境を搾取しな...
途中まではすごく面白かったんだけど、最終的な読後感は最悪でした。 ポール・グライスの協調の原理とか、ベイトソンのメタメッセージとか、ムラブリの言語学の中での位置付けとか、そのあたりはわかりやすくて面白かったのに。 最後に自分語りがあって、最終的に変な宗教みたいな「環境を搾取しない、調和しつつ活性化する」「自活器」を作るとか。 プロ奢ラレヤーに影響されて職を辞めるって……。 子供うまれてから離婚。(おそらくこの書きぶりからすると、養育費とか全然払ってないんだろうなーきっと奥さんも諦めてるんだろうなーという印象。) ムラブリのように生きたければ、現地に行ってムラブリの村に住めばいい。 現在日本に住みながらムラブリのように生きる、って何? 他人の作ってくれたインフラと医療制度の上で、おままごとをしているとしか思えない。 ポリエチレンのひもと結束バンドでうちを作ってそれがオフグリッド? ポリエチレンが森に生えてると思ってるのか。 っていうかそれはムラブリとは関係なく、君が日本でうまく生きていけないだけだよね? ムラブリの話だけ書いていれば面白かったのに。
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フィールドワークもの、『バッタを倒しにアフリカへ』に続いて読んだ、最高! ムラブリの言語とムラブリとの生活を通してムラブリの「身体性」を身につけた、言語学者(フィールド言語学・記述言語学)の伊藤氏が、安定した収入のある大学教員を辞め、定住を辞め、生活器である組み立て式ドームの開...
フィールドワークもの、『バッタを倒しにアフリカへ』に続いて読んだ、最高! ムラブリの言語とムラブリとの生活を通してムラブリの「身体性」を身につけた、言語学者(フィールド言語学・記述言語学)の伊藤氏が、安定した収入のある大学教員を辞め、定住を辞め、生活器である組み立て式ドームの開発に乗り出しちゃったお話。 言語の話はとっても面白い、どんな単語があるかで、その民族の価値観が見えてくるから。単語と単語は一対応に容易に翻訳できるものでない。その辺の苦労はこの本にたくさん書いてあるけど、単に二重翻訳(ムラブリ語を調査するにはタイ語がひつよう)の問題ではなくて、モノの単語ひとつとっても何気なく使っている母語のものは自分たちに必要な分だけの取り出し方で名付けられているのだと気付かされる。モノでなく概念の単語になればなお一層だ。例えば「時間」の考え方の違いについて考察されたものを読むと、もっとも神秘的な気持ちというか、うまくいえないけれど常識の外に出る体験になる。 伊藤氏の、言語の原則のひとつである"恣意性"を疑う意見もとっても好き。(単語ができた時点ではなんらかの必要性や妥当性があってこそその場で支持されることになり、その名前で通用して広まっていったという説に賛成したい。あるいはムラブリの単語にオノマトペ的なところがあるということかな?) ムラブリ語を分かるために、ムラブリ語を真に受けるという記述がある。身体ごと飛び込んで、言語を使用してみるということだろうと理解した。 言語-身体-世界の見え方、は、どうしようもなく結びついているのではと自分は思っているので、その考えを一歩補強してくれるような本だった。 "所有"の概念が文法に表れていて、それは7000言語あるなかの唯一ともいえる例外の発見で、ムラブリの誕生を遡る人類史と結びついた考察になるところは、研究のかっこよさが溢れていた。(のちに伊藤氏がムラブリ化してこんまりメソッドを真に受けたのは、この大発見のドーパミンの作用もあるのではないだろうか。) 伊藤氏は日本語が母語だし話せるわけで、ムラブリのOSがインストールされたらそっちの方が気に入っちゃったという話かもしれない。縁のある土地を訪れると、はじめてでも(本当の故郷であるかのような)何かを感じ、なぜか涙を流す人もいるらしいというのは自分も聞いたことがある。伊藤氏はタイの空港にはじめておりたときはそんなことなかったと言っていたが、最後まで読むと、ムラブリという地は、引き合うべくしてたどり着いた伊藤氏の故郷であるように願ってしまう。なんかそのほうがロマンチックだし。 「必要なときに必要な人に会う力」が武道によって身につく力だ、との台詞を別の本で目にした(武道家・内田樹氏の師匠の台詞)。何かをしようと思えばふっと目の前に一番必要な人が現れる、それが武運であり、もっと端的にいえば「いるべきときに、いるべきところにいて、なすべきことをなす」ための「calling」のちからを涵養(かんよう)していくのが修行だと。 この話は伊藤氏の数々のエピソードや(何度も何度も妙に「自分は運がいい」という記述がある)、身体性への言及と関わりのある言葉だと思い、同じ日に読んだ書籍として呼び合った気がしたのでメモ。
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