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名著の話 芭蕉も僕も盛っている
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名著の話 芭蕉も僕も盛っている

伊集院光(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2023/03/23
JAN 9784044007164

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商品レビュー

4.3

17件のお客様レビュー

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2024/08/10

第1章『おくのほそ道』についてが面白い。伊集院さんと同じように私も、『おくのほそ道』って松尾芭蕉がぐるっと日本を歩いて回って、その地で見たこと感じたことを俳句にした紀行文のようなものだと思っていた。だから、俳句以外の説明文があること、俳句と説明文の配置の妙、盛っている個所もあるこ...

第1章『おくのほそ道』についてが面白い。伊集院さんと同じように私も、『おくのほそ道』って松尾芭蕉がぐるっと日本を歩いて回って、その地で見たこと感じたことを俳句にした紀行文のようなものだと思っていた。だから、俳句以外の説明文があること、俳句と説明文の配置の妙、盛っている個所もあること、見てもいないし体験もしていない、芭蕉の頭の中のことが書かれていることなど、初めて知ることが多かった。機会があったら『おくのほそ道』読んでみたい。

Posted by ブクログ

2024/06/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

このシリーズ、まだまだ続いて欲しい笑 松尾芭蕉『おくのほそ道』 古池や蛙飛びこむ水のおと 夏草や兵どもが夢の跡 京にいても京なつかしやほととぎす 閑かさや岩にしみ入る蝉の声 などなど。 解説ありきで読む方が面白そうだが、読んだ後に実際の足で旅路に足を運びたくなりそうだ。 ダニエル・デフォー『ペストの記憶』 同著者のロビンソン・クルーソーは、名前は知っているが読んだことのない作品であり、いずれ読みたいと思っていたので、その際にはペストの記憶も読みたい。コロナ禍でも怪しい検査キットやサプリメントが売られていたが、ペストでも様々な謳い文句の薬が売られていた。 本書で伊集院氏は、戦時中は戦前の落語がいくつかなかったことにされ、戦後には戦時中の落語がなかったことにされる。不謹慎であったり、国威発揚的な内容もあるため。〜と引き合いに出しており、共感した。 コッローディ『ピノッキオの冒険』 以前、読んだことのある作品だった。 ディズニー映画とは異なり、人間くさいというか、現実の貧しさや主人公も気まぐれな人間らしい精神の人形であり、特にコオロギをさっさと殺してしまう場面は衝撃だった記憶がある。 新聞連載の作品なので、途中でピノキオは死んでしまった描写があったが、実は著者の借金分稼ぎ終え、もうこの話も書く必要がなくなったと思い〆ようとしたものの、読者からの要望で続いたという話や、ジェッペット自身が結構問題のありそうな人間であったり、クジラに呑み込まれるのは人形作りなんてやってられなくなった産業革命で会社に取り込まれ、貨物船もクジラに呑み込まれたため食料などに困ることはなく、むしろ以前の貧乏生活よりランクアップしているということで、自由はきかなくなったが食べ物に困らない(稼ぐことは出来る)という比喩である話など、面白かった。

Posted by ブクログ

2024/02/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても読みやすく、そして面白くて2日で読んじゃいました。「100分de」での伊集院さんが全く読んでないのにあんなに的確な質問できることにビックリ。むしろまっさらだからできる純粋な疑問なのかもしれないけど。私にはできない。 今回はちゃんと読んでから改めて名著対談ということでしたが、もちろん的確だし、目の付け所がさすがです。 松尾芭蕉の むざんやな 兜の下の きりぎりす は印象に残った。 ピノッキオで和田先生が 「意思を持ったあやつり人形であるピノッキオは、わたしたち人間を体現しているように思えてならない」という言葉が印象的でした。

Posted by ブクログ