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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/04/18 |
JAN | 9784309031019 |
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商品レビュー
4.2
531件のお客様レビュー
著者のカナダでの乳がんの闘病記 ノンフィクション すごい作家さんだと、まず思いました。 慣れない異国、異文化の中での8ヶ月にも及ぶ乳がん治療についてが主に描かれてましたが、読み終わってやっぱり、さぞ大変だったろうとため息が出てしまいました。 また、西さんが病気を通してみえて...
著者のカナダでの乳がんの闘病記 ノンフィクション すごい作家さんだと、まず思いました。 慣れない異国、異文化の中での8ヶ月にも及ぶ乳がん治療についてが主に描かれてましたが、読み終わってやっぱり、さぞ大変だったろうとため息が出てしまいました。 また、西さんが病気を通してみえてきたことや、視野が広がるような事や見方が変わるような事までもが書かれていて、私もいろいろ考えさせられました。 「蜘蛛とは何か」そんな章から始まります。 西さんはなんとなく胸のしこりに気がついていても、まだ診察を受けていなかったある日、あるキッカケがあって、乳がんの診断を受けることになるタイトルにつながるエピソードについてです。 これも一種の虫の知らせ……? そんな風に思うこと、私もわかるような気がしましたし、そしてそう感じられる西さんと、生きてらした頃のおばあさんとの絆を思うと胸があったかくなりました。 西さんをおばあさんが、いつもどこかで見守ってくれてると思うし、日本にいるお母さんの祈りもどちらも、西さんを強くしている根っこの部分になってるのかなと思ったりしました。 それからやっぱり、日本とバンクーバーの医療制度のあまりの違いに驚かされましたね。医師や看護師が患者に対する対応が、ゆるい感じでも西さんは、それもお国柄…ということで、そのまま受け入れ自分の治療だけを 前向きに考えてよく頑張ったなと、ただただ感心、感動しました。 乳がんと診断を受けても、なかなかすぐには診てもらえないこともそうですし、あれだけの大変な手術であっても日帰りで帰されるなんて…!私だったら絶対に耐えられないですね… 日本では病気になったとき、友人とか周りには手伝ってもらうようなことは気軽に頼めないし、家族単位で乗り越えるという形が 多いように思いますよね。 でもバンクーバーでは家族だけではなく、友人たちが食事を交代で届けてくれたりするなど周りのみんなに気兼ねなくサポートしてもらえたりできるような風土、地域性のようで、良いなと思いました… 日本医療の丁寧さや細やかさあるところなど良いところもいろいろ知っている西さんであっても、バンクーバー賛辞も多くて素敵でしたね。 現地の医療従事者達のセリフが、なぜか すべて関西弁になっててユーモアある文章。おおらかさ、あったかさが伝わってきて、深刻な事態を和らげてずいぶんライトに読めました。 西さんの明るい人柄がわかります。 あぁ西さん、本当に強い人だな〜 西さんがご無事で乗り越えられたこと。 何より良かったです…!
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闘病日記なので、何ともいえない暗い気持ちにもなる。元気がないと読めないかも。海外で医療を受けるのはこんなに大変なのか、と思ったぐらい。
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生きてる。 ってな事で、西加奈子の『くもをさがす』 西加奈子さん大好きで、ずっと読みたくて、じゃけど読みたくなくて…。 あの元気丸出しの西さんが癌になったなんて信じられんかったし、その病状を本にしたなんて、とても怖くて読むのを躊躇してた。 先月の出張中に予約の順番が回って...
生きてる。 ってな事で、西加奈子の『くもをさがす』 西加奈子さん大好きで、ずっと読みたくて、じゃけど読みたくなくて…。 あの元気丸出しの西さんが癌になったなんて信じられんかったし、その病状を本にしたなんて、とても怖くて読むのを躊躇してた。 先月の出張中に予約の順番が回って来たけど、取り置き期日までに帰れなかったので、図書館に電話して取り置き期日を数日伸ばして貰えるか聞いたら、『それはちょっと無理で、再度予約して頂けますか』と。 その時、正直、読むのが怖くて安心した気持ちもあり『じゃ、再度予約し直します』と言い再予約してホッとした所もあった。 出張から帰り今度は、これまた大好きな原田マハさんの『黒い絵』の順番が来たと図書館からメールが来てルンルンで、借りに行くと、西さんのくもをさがすも有るじゃないっ‼️ 図書館の人が気を利かせて取り置き期日を伸ばしてくれてた(ホントは駄目よね) 喜びと不安な気持ちもあったけど、これも読書の運命で、今読むべき本じゃなと。 意を決して、くもをさがすを読んだ。 やっぱり西加奈子さんは西加奈子さんじゃなっと 癌になってもポジディブな気持ちと、支えてくれる家族、友達、お医者さんと何時もの西加奈子ワールドに出てくる愛すべきキャラクターがリアルで居て、読んでる内にこっちが元気を貰ってる感覚になっちゃうよね。 海外での治療は日本と違ってとても大変な事も勉強になった(行く予定ないけどw) 正直、今、生きてる事に不安が尽きない。 地震、災害、戦争、病気、何時自分にも降りかかるかとビクビクしてる。 人間いつかは死ぬって言う事実も理解している。 その人生で悔い少なく生き尽くしたいって、改めて感じた本でした 2024年12冊目
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