へそまがりの魔女

安東みきえ(文), 牧野千穂(絵)

• 販売会社／発売会社: アリス館
• 発売年月日: 2023/03/29
• JAN: 9784752010302

商品レビュー

2025/01/05

安東みきえさんの心に残る寓話。
牧野千穂さんの絵もこの世界へ軽やかに飛び込ませてくれる。

へそまがりになってしまった魔女。
天涯孤独のまっさらな娘。

魔女がようやく生まれた世継ぎの王子に与えた、呪いという名の祝福が素晴らしかった。
それを成功させたのが娘の機転だったことも胸を熱くした。

二人は、言葉にせずとも通わせた心を大切に末永く仲良く暮らしていくのだろう。

2024/12/12

長男は最初、怖いお話だと思ったらしいけど、最後まで読んだら気に入ったそう。呪うことしかできないから、お祝いというのは、祝福の呪いなのね…こんなへそまがりならいい人かも…猫だけど。迷い込んできた娘にちゃんと教えようとするのもいい。祝福の呪いに対する、王様の仕返しもいい。小さな絵本で、なんともかわいいサイズ。色遣いもこのお話に合ってるなあ。

2024/11/17

何とも愛おしいへそまがり。
誕生したばかりの王子に「祝福の呪い」をかけに行ったり、家族や優しさを知らないみなしごの女の子を育てるへそまがりの魔女。
「祝福の呪い」に対する王さまの返礼が攻撃と言って「金貨をゆわえた矢」、水責めと称して「川から家まで水路をひく」とかこちらもかなりのへそまがり。
素敵な呪いに素敵な仕返し。
優しい気持ちになれる本。登場人物はすべて動物。
絵がとても素敵。