へそまがりの魔女 の商品レビュー
こちらは私の大好きな牧野千穂さんが絵を描かれている絵本です。 ある日、暗い森に一人で暮らす、へそまがりがすぎて呪うことしかできない年老いた魔女のもとへ、身寄りのない一人の少女が迷い込んできた…。 絵は全ページ、ほぼモノクロに差し色として赤が使われているだけのシックな雰囲気です...
こちらは私の大好きな牧野千穂さんが絵を描かれている絵本です。 ある日、暗い森に一人で暮らす、へそまがりがすぎて呪うことしかできない年老いた魔女のもとへ、身寄りのない一人の少女が迷い込んできた…。 絵は全ページ、ほぼモノクロに差し色として赤が使われているだけのシックな雰囲気です。少女は子猫として、登場人物はみんな動物の姿で描かれています。赤いケープを羽織った少女がめっちゃかわいいです。 「良いことの裏には悪いこともくっついてくる。ふたつはうらおもて。」 絵本ですが結構奥深くて、王様の仕返しがとっても粋でラストはほっこり。大人にもおすすめです。
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短い絵本。呪いをかける魔女が住む森に一人の少女が迷い込み、ネズミに道しるべをさせたが、帰る家がないので魔女の家に住み込みで働くことになった。そこで働いているのち、少女は人として一人で生きていけるように、魔女が一人になっても寂しくないように生きるうえでの術を教えられる。その後、ネズミが前に来た人間は皆ひどいものばかりで魔女は人間嫌いになったことを聞かされる。すると今度は王子が生まれたので、美味しいパンを手土産に王子に呪いをかけにいくとのこと。一つは不味いパン、残りはすべて美味しいパン。そして、無事お目通りに叶い、王子に呪いというなの幸せへの保証をかけた魔女。少女も捨てるはずだった一つのまずいパンを呪いの最中止めに入った家臣の口に放り込むことに成功。家臣を止めた事に感心した魔女は少女を弟子に。そして、王は魔女に呪いの仕返し(幸せの保証)をして、王子は無事長生きし、子供が大切にされる平和な国として長く栄え、少女と魔女は幸せに暮らしたという話。 欲をかいてはいけない。や、良いことの裏には悪いこともついてくるなど、人生において大切な事も教えてくれるいい話だった。
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題名と装丁に一目惚れして購入し読んだものの、記録していなかったので再読。暗い森に住む年老いた呪いの魔女と、ひとりぼっちの少女の物語。良いことと悪いことはウラオモテ、九十九個のうまいパンと百個目のまずいパン…へそまがりすぎる魔女が愛おしい。絵もストーリーも素敵な絵本。
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へそまがりの魔女と、ひとりぼっちの娘のお話。 * なんてあたたかいんだ…。 こんな優しさがあっていい。 あちこちに散りばめられた優しさが じわじわと胸をあたたかくしてくれる。 それに、繊細な絵がとても素敵。 優しさに触れたいときに読み返したい。
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図書館本。読売こども新聞イチオシ100冊から。ものごとには良いことと悪いことの両面がある、をテーマに。魔女が悪事を働かずに、どう振る舞うか。私は好きな本です。
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少し小ぶりのサイズ感と絵が可愛いい。 絵本っぽいけど児童小説で、魔女の世界観が良い。 無愛想でへそまがりな魔女のところへひとりの娘が、迷ってしまったと来るがほんとうは行き先がなく置いてほしいと…。 ねずみの導きで、魔女の家で手伝いをする。 森へ出かけた娘の帰りが遅くなったとき...
少し小ぶりのサイズ感と絵が可愛いい。 絵本っぽいけど児童小説で、魔女の世界観が良い。 無愛想でへそまがりな魔女のところへひとりの娘が、迷ってしまったと来るがほんとうは行き先がなく置いてほしいと…。 ねずみの導きで、魔女の家で手伝いをする。 森へ出かけた娘の帰りが遅くなったとき、 森で生きていく術を根気よく教えた魔女。 それは、娘がひとりになっても生きていけるように。(娘のため) 娘が戻らなくても心配せずにいられるように。(自分のため) 魔女が言うことが心にささる。 〈良いことの裏には悪いこともくっついてくる。 ふたつはうらおもてにできている。 良いことばかりを手にするわけにはいかない〉 そのあとで起こす魔法は、みんなの幸せのためだろう。 けっしてわかりやすい方法ではないところが、へそまがりの魔女だ。 呪いの魔女の祝福の方法の結末がよかった。
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牧野千穂さんの絵がとてもステキです。 お話にほっこりし、かわいい絵に癒されました。 "良いことと悪いことはうらおもて" この言葉は 落ち込んでる時には希望に、 絶好調の時には足を取られないように、 ずっと忘れないように わたしの心のノートにメモりました。
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図書館の新着本より。雰囲気に惹かれて。 黒・白・赤を基調として描かれる動物たちや情景の絵の繊細さ、かわいらしさに心奪われ魅入ってしまう。 祈りと呪い。良いことと悪いことは、うらおもてとなりくっついている。 保証や担保という難しいことばが出てくる絵本だけれど、仕返し(恩返し)も含め...
図書館の新着本より。雰囲気に惹かれて。 黒・白・赤を基調として描かれる動物たちや情景の絵の繊細さ、かわいらしさに心奪われ魅入ってしまう。 祈りと呪い。良いことと悪いことは、うらおもてとなりくっついている。 保証や担保という難しいことばが出てくる絵本だけれど、仕返し(恩返し)も含め素敵な物語だ。 自分らしさを貫く生き方がかっこよく、目的が同じでも、十人十色のやり方があるのだと感じさせてもらえる。 「人魚の鱗を二枚と、竜のつめを少々、月の粉をひとつまみ、と」ーーーいつでも魔女の大鍋には、わくわくさせられる。
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不器用な魔女と帰る場所をなくした優しさを知らない娘の心温まる物語。 良いことの裏には悪いこともくっついているものだと娘に教える魔女。 魔女がかける呪いと、王様の仕返しが良かった。 絵も素敵です。
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おはなしと挿し絵がぴったりとはまっていて、世界観がとにかく好み。 こういう世界だったら、どんなに平和で幸せなことだろうとしみじみ思う。
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