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棕櫚を燃やす
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2023/03/20 |
JAN | 9784480805119 |
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商品レビュー
4
16件のお客様レビュー
久しぶりの感覚 スーッと落ちていくような感覚 虚無ではなく悲哀でもなく 喪失を受け入れる 青い事実がゆっくり仄かに 心に溶けていくような そんな感覚
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健全なメンタルの状態なら好きなタイプの本。 ただ、今著しく不調のため辛い本となった。 死の匂いが揺蕩う内容でした。調子の悪い人はお避けになった方がよろしいかと。
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読書備忘録859号。 ★★★。 これは読者に作品が言わんとすることを読み取らせようとする種類の小説です。 嫌いではないですが、好物でもない。 読み取ろうとする努力をしなければ、何だこりゃ?で終わってしまう系。 第38回太宰治賞を受賞した表題作「棕櫚を燃やす」と書下ろしの「らく...
読書備忘録859号。 ★★★。 これは読者に作品が言わんとすることを読み取らせようとする種類の小説です。 嫌いではないですが、好物でもない。 読み取ろうとする努力をしなければ、何だこりゃ?で終わってしまう系。 第38回太宰治賞を受賞した表題作「棕櫚を燃やす」と書下ろしの「らくだの掌」の2編。単行本にするために、書き下した作品も頑張って読み取った結果、言わんとすることは命でした。 命以外はすべてどうでも良いことなんだよね、という作者のメッセージが伝わってきました。なので作品の舞台を構成するディテールがテキトーすぎる作品。 【棕櫚を燃やす】 姉妹と父が一緒に暮らしている。細かいディテールは不要。どうでも良いこと。 どうやら父は余命1年の病魔に侵されている。病名ははっきりしないし、どんな医者に診てもらっているのかも不明瞭。どうでも良いことだから。 白い手をした母は自殺で死んでいるようだ。まあ、どうでも良いことだ。 肝心なのは、姉妹と父が共にするこれからの1年。父の1年の命をどうしたいのか?どうしなければいけないのか? 一瞬一瞬の時間を切り取って貼り付けて永遠にしたい。 移ろいゆく空気。そこはかとない世界の連続。誰もが感じる感覚。かけがえなのない思い。そして白い手の母の思い出も。 一瞬も逃さず「あまさず暮らす・・・」。 う~ん。 【らくだの掌】 社会からなにかしらの支援を受けなければ命が消えるかも知れない高齢者。ハンディキャップを抱えている人々。生活困窮者・・・。 それを支援する施設?団体?作品では「舎」としか表現されていない。どうでも良いことだな、これは。 舎の職員?なかちゃんこと中林さん。本人も何かしらの精神的なハンデを抱えているみたい。 施設の先輩並木さん。こちらもなにかしら抱えている。明確なのは斜視。でお酒が好き。 並木さんとなかちゃん。河川敷で雑草を茹でる栗原さんや、独居老女の森さんをケアする。彼らは死と隣り合わせ。命を守る・・・。 ただ、並木さんたち自身もかけがえのない命。命を削って、命を助ける・・・。 現実を受け入れられないなかちゃんが、ちょっと悲しい。 でも、やっぱり、う~ん。 なんで借りたんやろ。この作品。
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