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棕櫚を燃やす
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棕櫚を燃やす

野々井透(著者)

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棕櫚を燃やす

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2023/03/20
JAN 9784480805119

棕櫚を燃やす

¥1,540

商品レビュー

4

12件のお客様レビュー

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2024/06/23

イライラむずむずする焦燥や異空間にいるような孤独感、自分は存在しないような浮遊感とか、よくあの感情を表現したなぁ、という感動。マインドフルネスをしているような、その時の呼吸だけに集中するような、研ぎ澄まされた感覚で音や温度や質感や空気感をとらえてる感じ。過ぎていく時間と、逆行する...

イライラむずむずする焦燥や異空間にいるような孤独感、自分は存在しないような浮遊感とか、よくあの感情を表現したなぁ、という感動。マインドフルネスをしているような、その時の呼吸だけに集中するような、研ぎ澄まされた感覚で音や温度や質感や空気感をとらえてる感じ。過ぎていく時間と、逆行する切望の静かな摩擦が丁寧だった。 2作目は、普通。

Posted by ブクログ

2024/03/20

ほとんど筋というものがない。淡々と過ぎゆく父と娘二人の日々と会話が繰り返されるだけ。そんななかで時折3人それぞれの世界観をじわっと感じさせる。穏やかに。 まるで詩のような春野のひとりごとが続いていく。柔らかに。 フランスの作曲家の室内楽を連想した。ドビュッシーかな。 ただ耳を任せ...

ほとんど筋というものがない。淡々と過ぎゆく父と娘二人の日々と会話が繰り返されるだけ。そんななかで時折3人それぞれの世界観をじわっと感じさせる。穏やかに。 まるで詩のような春野のひとりごとが続いていく。柔らかに。 フランスの作曲家の室内楽を連想した。ドビュッシーかな。 ただ耳を任せていて心地よい。

Posted by ブクログ

2024/01/21

主人公はここで、きっと泣いたんだろうな、と思える場面があったが、泣くとか、涙と言う単語を使わずしてそれを見せてくれた。その様子が私自身にも覚えがあり、ビビッと来て泣きそうになりました。 優しい場面、ささいなことの表現が魅力的な作家さんだと思います。

Posted by ブクログ

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