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クスノキの番人 実業之日本社文庫
990円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 実業之日本社 |
| 発売年月日 | 2023/04/07 |
| JAN | 9784408558035 |
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クスノキの番人
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クスノキの番人
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花子
言葉ですべてを伝えていくのは難しい。 子どもに遺言を残したい世代の方には刺さるんじゃないかと思う。 「親の遺産」というとカネメのモノしか想像していなかった。私の親も「元気でボケていないうちに色々手続きしといてね」という年齢に差し掛かってから、早いもので数年経つ。 私の中で東野...
言葉ですべてを伝えていくのは難しい。 子どもに遺言を残したい世代の方には刺さるんじゃないかと思う。 「親の遺産」というとカネメのモノしか想像していなかった。私の親も「元気でボケていないうちに色々手続きしといてね」という年齢に差し掛かってから、早いもので数年経つ。 私の中で東野圭吾といえば加賀恭一郎シリーズか、ガリレオシリーズだ。どちらのシリーズも好きだけど、どうも阿部寛と福山に押されてしまって本として読む手が伸びず、しばらく東野作品を読んでいなかった。 クスノキの2作はこれらとは全然違う印象。ミステリーというよりファンタジーというか…どれかというと『秘密』に近いかなぁ。これも広末と小林薫の顔がちらつくので本に手が伸びないのだけど…。 本作の感想に戻る。 読みながら考えたことは2つあった。 1つ目は、「こんなクスノキが本当にあったら、受念してみたいだろうか」ということ。 2つ目は「家族、特に親子のつながりって何だろう」ということ。 私は先に続編の『クスノキの女神』を読んでしまった。結果的に「あぁ、そういうことだったのね!」と納得したので、これはこれでよかった。スターウォーズ的に、エピソードを遡る楽しさとも言える。 2つ読み終えて、玲斗のさらに先の将来を見てみたい気持ちになっている。彼は結婚して親になったりするんだろうか。相手は誰だろう。1作目の『〜番人』に出てきた人か。それだと限られてしまうから、全然違うところから持ってくるのか。千舟の生きているうちに実現するのか。 どうなりますかね、東野さん。 一緒にいるうちに家族になっていくんだなぁー、と、最近子どもたちが大きくなってきてしみじみ思う。 週末に水族館や動物園に行ったり、珍しい電車に乗ったり、旅行に行ったりして、思い出を共有しながら、家族になっていくんだなぁーって。出かけることだけが全てではないけど、わかりやすく思い出に残るよなぁーって。 私は上の子でもたった6年しかまだ一緒にいなくて、血のつながりもあるのだけど、血縁よりも過ごした時間のほうがよほど大事だな、と思う。 うちの実家にはカネメのものはほとんどない。ただ、あの家と土地をどう繋いで欲しいと思っているのかなぁ。 クスノキに頼らずとも、たくさん話をしてその気持ちを受け取りたい。 私と夫は、カネメの財産になるようなものは今のところ何も持っていない。子どもたちに伝えたい念って何だろう。 やがて私も死ぬときが来るし、その前にボケるかもしれない。たいしたことは何もできないけど、日々を大切にしたいと思わせてくれる1冊だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結局玲斗は優美へ告白できなかったが続編では2人が結ばれることはあるのだろうか。 新月の夜に、クスノキで念じると念じた人(預念者)の強く念じる、記憶に紐付いた感情(=頭の中)を血縁の人が満月の夜に、その人を想うことで受け取ることができる。 血縁関係がない、あるいは預念者との思い出が少ないと、念を受け取ることができない。 我々が普段考えたり頭に思い浮かべることは全てを言葉にすることは難しいし、言葉ではニュアンスが異なることもある。ましてや話し手と聞き手の背景が異なれば尚のことだ。そんな血縁者の考えていることを完全に知れるというのは魅力的である一方で、伝えたいことを限定して伝えることができない。我々は多かれ少なかれ善意以外の悪意や下心も無意識に考え、思いついてしまうもので、それすらも伝わってしまうのだから。 そのため、祈念を行う=潔白さであり、血縁関係の証明と表現されているのが面白いと思った。 また、祈念の恐ろしさに対して、優美が目を瞑る、家族だから支えるという言葉に家族の絆を感じた。
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