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独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた
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独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた

安井浩一郎(著者)

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独占告白 渡辺恒雄 戦後政治はこうして作られた

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/01/14
JAN 9784103548812

独占告白 渡辺恒雄

¥990

商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

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2024/12/29

少し前に亡くなったニュースで、NHKのロングインタビューが書籍になっていると知り、読んでみた。プロ野球・巨人のオーナーとして、我儘に見える発言を繰り返す姿に、嫌な印象しかなかったが、どうも話が違うらしい。この本を読んでよかった。 読売新聞の主筆として、自民党に近い保守で、右寄り...

少し前に亡くなったニュースで、NHKのロングインタビューが書籍になっていると知り、読んでみた。プロ野球・巨人のオーナーとして、我儘に見える発言を繰り返す姿に、嫌な印象しかなかったが、どうも話が違うらしい。この本を読んでよかった。 読売新聞の主筆として、自民党に近い保守で、右寄りの考えかと感じていたが、ここも少し違ったと知った。原点は自らの戦争体験で、軍国主義と戦争を憎悪し、政治指導者や軍人の戦争責任を追求し、総理大臣の靖国神社参拝には反対するなど、「リベラル」な側面を持つ。憲法改正を唱えていたのは、平和と真の独立を求めたということか。 戦後は共産党で、天皇制打破を目指して活動したという。しかし、当時の共産党は過激で、軍隊的な体制もあり脱退。しかし、その経験から権力掌握術を学んだという。その後のエピソードからも、目の前の事象を鋭く分析しすること、戦略を立てて行動することに長けていたことを知った。その後、好きだった哲学ではなく、同じように好きだった書くことの道を選ぶ。 唯一、やはり理解できなかったのは、新聞記者の立場では、あまりにも政治に口だけでなく、自らが関与しすぎでは、というところ。 インタビューの後半は平成編、「老害」と見えた時期に、何を考えていたのか興味深いが、続編を待てという。ちょうど、NHKで再放送されたようなので、探してみよう。

Posted by ブクログ

2024/12/29

これまで渡辺恒雄氏の事をメディアのドン程度のイメージしか持ち合わせていなかったので、この書のおかげで同氏への印象が一変した。今の時代には受け入れ難い存在であるものの、戦後政治においてはまさにフィクサーという言葉がよく似合う。

Posted by ブクログ

2024/11/16

大物感がありながらプロ野球に関して問題発言した人と言うくらいしか知りませんでしたが、この本を読んで自分はどれだけ戦後の歴史を知らなかったのかを思い知らされました。 戦後の政治家の多くは、思想的なイデオロギーだけでなく、自身の戦争体験に基づく自分自身の哲学をもっていましたが、戦争...

大物感がありながらプロ野球に関して問題発言した人と言うくらいしか知りませんでしたが、この本を読んで自分はどれだけ戦後の歴史を知らなかったのかを思い知らされました。 戦後の政治家の多くは、思想的なイデオロギーだけでなく、自身の戦争体験に基づく自分自身の哲学をもっていましたが、戦争を経験した多くの日本人が持つある種の共通の価値観や共通基盤と言えるものだったと思います。 渡辺氏が政治的にも強い発言力を持っていた背景には、渡辺氏と意気投合する政治家たちが、戦争を体験した多くの日本人の琴線に触れる何かを持っていたからと言う話には非常に納得です。 また、子供のころはただのおじさんたちと思っていた政治家たちは、実際には本をよく読み、とても勉強していた事、またそれにも関わらず、結局は人間同士の権力闘争や憎悪や嫉妬やコンプレックスなどが、その時その時の政策に影響していたと言う話も興味深い内容でした。 私の中にあった渡辺氏のイメージと本書の渡辺氏の活躍には著しい乖離がありましたが、それは私が渡辺氏とは何の共通の価値観を持たないからなのでは?と、この本を読んで思うようになりました。 つまり渡辺氏を傑物と思う人は、やはり同じような価値観を持っていて、そう思わない人は別の価値観を持つのでそう思わないだけと言う。同じ人物でも、時代によっては傑物になるし、時代や価値観が変われば老害にもなりうると。 人間の評価とは、何かモノサシのような絶対的な指標ではなく、その時代の要請や多くの人が持つ価値観などとの相対的な距離で決まるのでは?と、そんなことを思いました。

Posted by ブクログ

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