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エチカ スピノザ全集Ⅲ
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エチカ スピノザ全集Ⅲ

上野修(著者), 鈴木泉(著者)

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エチカ スピノザ全集Ⅲ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2022/12/17
JAN 9784000928533

エチカ

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2023/02/26

1ページ読み進めるごとに、世界がより美しく見え、森羅万象が愛おしく感じられるという奇跡的な哲学書。 この書物は、実に驚くべき異形として哲学史の上にそそり立っている。 スコラ哲学とデカルトの概念に依拠しながらも、かつてもその後も誰も考えなかったような思考を展開するスピノザ。 目的論...

1ページ読み進めるごとに、世界がより美しく見え、森羅万象が愛おしく感じられるという奇跡的な哲学書。 この書物は、実に驚くべき異形として哲学史の上にそそり立っている。 スコラ哲学とデカルトの概念に依拠しながらも、かつてもその後も誰も考えなかったような思考を展開するスピノザ。 目的論を廃し、自由意志を否定し、一切の超越を峻拒して、徹底的に神すなわち自然に内在するということ。 善ゆえに喜びがあるのではなく、喜びを生むものを善という。 そして喜びとは活動の力能を高めるもののことであると。 精神の内容である観念は、世界の事象によって身体が変状させられて生じる。したがって認識の更新のためには、身体の更新が必要である。 身体についてかくも根源的な思考をめぐらした哲学者が17世紀に存在していたとは。 そして精神の本性とは理解する働きであり、最高の喜び=至福とは、永遠の相において直観知を得ることである。 永遠と必然性の相において精神が働いているとき、人は根源的に自由なのであると。 なんと透徹した洞察。 ノアの方舟にたった一冊だけ乗せることができるとしたら、この書物を託すことになるだろう。

Posted by ブクログ

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