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カッコーの歌 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/11/18 |
JAN | 9784488151089 |
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カッコーの歌
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商品レビュー
4.3
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
こういうテーマは好き。ファンタジーも好き。だけど、こんな絶望的な展開は…と、暗い気持ちになり読むのが辛かった。ラストを読んで安心したので、もう一度最初から読み直そう。
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「嘘の木」の著者によるダーク•冒険ファンタジー。発表は「嘘の木」(2015)の一作前で「ガラスの顔」(2012)の次の作品が本書。(2014) 舞台は第一次大戦後のイギリス。11歳の少女トリスが意識を取り戻す。池に落ちた。記憶が混濁している。父と母と妹のペン。ペンはトリスを嫌っ...
「嘘の木」の著者によるダーク•冒険ファンタジー。発表は「嘘の木」(2015)の一作前で「ガラスの顔」(2012)の次の作品が本書。(2014) 舞台は第一次大戦後のイギリス。11歳の少女トリスが意識を取り戻す。池に落ちた。記憶が混濁している。父と母と妹のペン。ペンはトリスを嫌っている。耳元で声が囁く。「あと七日」だと。いったい何が起こっているのか分からない。母のもとには戦死した兄からの手紙が届き続けている。どういうことなのか…。 ティム•バートン(「ナイトメア•ビフォア•クリスマス」「シザー•ハンズ」などの作者)の描く世界と、通底するものを感じました。それは、両者とも"自分は何者なのか?"と悩む主人公の"自分探しの物語"だという点です。父•母•兄弟や姉妹の愛を求めて彷徨う主人公。しかし、そこには決して得られない断絶が横たわっています。 そして当然、登場人物たちの行動原理はエグい(笑)しかし、主人公トリスの、自我を取り戻す為に突き進む姿は爽快で読み応えがあります。トリスと行動を共にする二人の行動力もすごいし、アクションシーンも多いぶん、映画化したら面白そう。エンディングもけっこう衝撃的。「嘘の木」より、こっちの方が好きな人は多いんじゃないかな? …ダーク•ファンタジーは耐えられない人もいるだろうと思うので⭐︎は四つ。耐えられる人にはお薦めです!
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※このレビューにはネタバレを含みます
フランシス・ハーディングの邦訳2作目。前作「嘘の木」はファンタジーミステリだったが、今作は冒険ファンタジー。 池に落ちて記憶を失った少女トリス。その日を境に、毎朝耳元でカウントダウンが始まり、異常な食欲に悩ませられる。妹のペンは過剰なまでの憎しみを向けてくるし、死んだ兄の婚約者と両親の間にもトラブルがあるらしい。身の回りで一体何が起きているのか。。。 序盤は本当に何が起きてるのか分からないのだが、中盤にあることが判明してからようやく話の筋が掴めるようになる。そのことにより登場人物たちの見え方もガラリと変わってしまい、見事な転換。 終盤の父親に対する指摘が本当にもっともで。いわゆる無自覚な毒親に対する、これでもかと言う正論がスッキリするとともに、強く見えていた父親も人間なのだと気づく娘に胸が熱くなる。 ミステリ要素は薄めなため、前作の雰囲気を期待するとギャップがあるかもしれないが、純粋な冒険ファンタジーとしては一級品。良かった。
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