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力と交換様式
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2022/10/07 |
| JAN | 9784000615594 |
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力と交換様式
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商品レビュー
4
11件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
マルクスを中心に、交換様式を通して資本主義や国家・宗教・思想を扱う。交換様式という構造を見抜く力、それを元に世界を説明できる教養の深さと思考の明晰さは面白かった 構造を見抜く力は大切。宗教ですら具体で、宗教「的」や宗教「性」が本質の観念部分にあり、そこが及ぼす影響が分からないといけない。 問いを再構築する本だから、結局のところ交換様式Dは何なのか、だからどう世界は動いてくのかといった、結論部分はあまりない。でも問いの再構成は分かりやすい
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贈与には必然的な信用の概念が伴う。交換様式が発展すると社会が変わる。物事、歴史の動きを交換様式というフレームワークで捉える観点は斬新で面白かった。交換様式はA(贈与と返礼の互酬)、B(支配と保護による略取と再分配)、C(貨幣と商品による商品交換)、D(Aを高次元で回復し、自由と平...
贈与には必然的な信用の概念が伴う。交換様式が発展すると社会が変わる。物事、歴史の動きを交換様式というフレームワークで捉える観点は斬新で面白かった。交換様式はA(贈与と返礼の互酬)、B(支配と保護による略取と再分配)、C(貨幣と商品による商品交換)、D(Aを高次元で回復し、自由と平等を担保した未来社会の原理)として定義。その上で時代によって異なる支配的な交換様式で、社会形態が決まる。Aだと氏族社会、Bだと国家、Cだと資本主義、Dはまだ歴史上ない。
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成田悠輔さんの22世紀の民主主義と22世紀の資本主義を読んで、どうしてこんなことを思いつくんだろうと感心した。調べると、この本の著者・柄谷行人さんと交流があったらしい。成田悠輔さんに影響を与えた人物かもしれない、といった経緯で本書を手に取った。 交換様式から生じる観念的な力が、...
成田悠輔さんの22世紀の民主主義と22世紀の資本主義を読んで、どうしてこんなことを思いつくんだろうと感心した。調べると、この本の著者・柄谷行人さんと交流があったらしい。成田悠輔さんに影響を与えた人物かもしれない、といった経緯で本書を手に取った。 交換様式から生じる観念的な力が、経済的・政治的な諸問題を生み出すという考え方を提示している。交換様式A(互酬)に取って代わった交換様式B(支配と保護)とC(交易)が生み出す戦争と恐慌の果てに、交換様式D(交換様式Aの高次元での回復)が「やってくる」として締めくくっている。豊富で深い学術的知見と、洗練された見通しのよい議論の展開には感動を覚えた。 面白いのは、成田悠輔さんのが上述の著書2冊で述べていたことは、まさに交換様式BとCの揚棄であり、かつ、交換様式Dを「つくりだす」ことを構想している点である。柄谷行人さんが「やってくる」と主張するDを、待つのではなく生み出そうという実験的な試みが垣間見える。 力と交換様式のなかで、交換様式Dの発生条件や発生形態について具体的な記述はなかったように思う。後書きで世界史の構造という本でAからCまで論じたと言っていた。Dを直接理解するのは難しそうであるが、AからCまでをもう少し理解すれば、少なくとも現実の諸問題がどのような交換様式から来るのかの理解には役立つかもしれない。ということで、次は世界史の構造を読んでみようと思う。
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