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マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | ヘウレーカ/トランスビュー |
| 発売年月日 | 2022/10/05 |
| JAN | 9784909753144 |
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マイノリティだと思っていたらマジョリティだった件
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
タイトルに惹かれて読んだがタイトルに沿った内容は最終章の前川氏のものだけだった。あとは「はじめに」にあったようにそれぞれの内容から読み手が汲み取ってください、的な。
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いろいろな人による、人生回顧エッセイ集、といったところ。マイノリティとマジョリティという、線引きが難しいテーマが背景にありますが、どの人のエッセイも気楽に読めました。
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様々なマイノリティ部分のある人たち(一部はその研究者)14名によるエッセイ集。 玉石混交。すごくいいのと首を傾げるものがあるけど身近じゃない分野については自分の「普通」を点検できて良かった。 タイトルに期待して手に取ったけどタイトルの内容のものはごく一部。疑問を感じながら散漫に...
様々なマイノリティ部分のある人たち(一部はその研究者)14名によるエッセイ集。 玉石混交。すごくいいのと首を傾げるものがあるけど身近じゃない分野については自分の「普通」を点検できて良かった。 タイトルに期待して手に取ったけどタイトルの内容のものはごく一部。疑問を感じながら散漫に読み始めた。 本書の成り立ちの説明は「終わりに」にある。それを読んでバラバラで正しいんだと納得した。 「はじめに」と「終わりに」の順番は逆が良かったんじゃないかな。「はじめに」は読者をマジョリティと決めつけるようでなじめなかったから。 知見を深める方向で良かったのは 吉野靫さん(トランスジェンダー) アベベ・サラシラシェ・アマレさん(在日エチオピア人) 前川直哉さん(ゲイ) 前川さんは表題のテーマを書いている。 高学歴シス男性である自分のマジョリティ性とゲイというマイノリティ性および地域格差。 東日本大震災後に福島に移住。 一般的に地方は都会よりクローゼットの強制力が強いと考えられるけれど親族や知人というしがらみのある都会(地元)より、よそ者として暮らす田舎のほうがオープンリーゲイとしてやりやすかったという視点が興味深い。 不当に多く配られたカードを返すことで公正な社会を手に入れるという部分に勇気づけられる。 アベベさんは折衝にたけた書きぶり。日本とエチオピアの比較、同胞との助け合い、外国人や日本で生まれた子の置かれた環境など。 元気のない人に他者を助ける役目を与えることで元気になるという話が印象的。 この二人の語りと吉野さんの説明のわかりやすさに、吉野さんが書く説明コストについての内容を重ねる。 常に調整を強いられ証明を求められ説明させられ慣れるとはこういうことか。 アベベさん個人の能力の高さと努力と歩み寄りの姿勢はすばらしいけれど誰にでもできることじゃない。 発見があって良かったのは 加納土さん(共同保育) ナガノハルさん(精神障害、ヤングケアラー) 丹羽太一さん(建築、セルフビルド、身体障害) 加納さんはドキュメンタリー映画「沈没家族」の監督であり共同保育で育った子供自身。 映画の概要は知っているという程度の知識で読んだ。 私は不特定多数が子供に関わるのは虐待が怖いとか子供を親の意思でつれまわすのはどうなのとか批判的に考えてしまう。 でも育ったふたりの元子供の「ふつう」さと「悪くないよね」というせりふに偏見を少し訂正できる。 子供にたくさんの大人が寄ってくるんじゃなくてコミュニティの中に子供もいるんだと納得した。 大人しかいないのも子供しかいないのも変なことだから。 ナガノハルさんは母親が統合失調症でヤングケアラーだった。そして自らも精神障害がある。 これは「自分の考え」なのか「病気の症状」なのか。他人に勝手にジャッジされるし自分でも恐れる。私が気づかず無神経に触りそうな部分だ。 運動会の話に不登校だった自分を重ねた。大人視点では配慮が必要な子に手を差し伸べる必要があるのを理解できるけど、子供の自分は特別な配慮なんかいらなくてただ「普通」でいたかった。 両方の視点をもってしてもどうすればいいかはわからない。自分じゃないものになりたいなんて願いはかなえようがない。 丹羽太一さんは住宅設計について。 規格化された住宅は安価で便利で使いやすいけど想定から外れた人には使いにくい。 外れた人は絶対に出るから当事者が参加して伝えることで発展していくという話。 吉野さんの説明させられる話に抵触するかとちらりと考えてこれは多様性の重要性だと思い直す。 ニーズを伝える重要性と説明の強奪は絶対に違うけど線引きが難しい。 師匠の師匠?の川合健二さんという人についても知りたい。 バラバラの少数派は同じ人をみつけにくいけど、実は「マイノリティ部分がある」という共通点をもつ多数派だったりする。 己のマジョリティ性とマイノリティ性を認めることは相互に補完して自分を強く、公正につながりやすくしてくれるものだなと思った。 この本にはいろんな人が出てくるから、共感できない話を通して自分の見方や偏見を計れるのが良かった。 常識のなかで生きられる恵まれたマジョリティ部分と、そこからくる「普通じゃない」ものによる「迷惑」への嫌悪を自覚せざるを得ない。 それを捨てるか持ち続けるかは別として、自分がどんな価値観を装備しているかは知っておきたい。
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