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煉獄の時
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2022/09/26 |
| JAN | 9784163915999 |
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煉獄の時
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商品レビュー
4.5
14件のお客様レビュー
矢吹駆シリーズ第7作。 著名な思想家と作家から消失した手紙を見つけてほしいと依頼されたナディアとカケルは、女性の首なし死体の事件に巻き込まれる。死体の状況から、39年前にも似たような連続不審死があったことがわかるのだが… ナディア視点の現代のパートと、39年前に起こった事件のパー...
矢吹駆シリーズ第7作。 著名な思想家と作家から消失した手紙を見つけてほしいと依頼されたナディアとカケルは、女性の首なし死体の事件に巻き込まれる。死体の状況から、39年前にも似たような連続不審死があったことがわかるのだが… ナディア視点の現代のパートと、39年前に起こった事件のパートがあり、非常に分厚いし難解。背景となるスペイン内戦やバスク解放闘争、ユダヤ人へのホロコースト、当時の思想や哲学についての知識がなさすぎて挫折しそうになったが、なんとか読了。シリーズ過去作との関連もあり、それも読んだのが昔すぎて朧げな記憶なのも辛かった。ミステリ部分はシンプルである。 シリーズが進むごとにどんどん難解になってくる気がするので、次作を読む前にもう少し歴史や哲学史の知識を身につけたいと思った。
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長く敬遠していた笠井潔だが、信頼できる友人から勧められて『バイバイ・エンジェル』から順に読んだ。読む順番を守って正解。デビュー作にも出て来た人物がこの作品の準主人公とも言える。また仮名になってるがシモーヌ・ヴェーユもハイデッガーも、もちろん今作で初登場のサルトル、ボーヴォワールも...
長く敬遠していた笠井潔だが、信頼できる友人から勧められて『バイバイ・エンジェル』から順に読んだ。読む順番を守って正解。デビュー作にも出て来た人物がこの作品の準主人公とも言える。また仮名になってるがシモーヌ・ヴェーユもハイデッガーも、もちろん今作で初登場のサルトル、ボーヴォワールも独特の味わいを出している。前作はフロイトなどの心理学がメインだったのでイマイチ楽しめなかったが、今作はスペイン戦争、第二次大戦のフランス、ヴィシー政権とそれに対立するド・ゴールの自由フランスの正当性。さらにスターリニスト、アナーキスト、さまざまな活動家が登場し予断を許さない。全ての革命は裏切られた革命である、という結論はそうなのかもしれないが、もしかしたらと言うザ・クラッシュ的な甘い幻想も完全否定はされていない。そうそう、謎解きの大事なポイントに忌野清志郎がいたが、これは好きな人しか分からないだろう。しかし、ここまで書いてミステリの感想ではないと苦笑。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
矢吹駆シリーズ第7弾。 1978年6月。思想家のクレール(サルトル)がパートナーのシスモンディ(ボーヴォワール)に宛てた手紙が失くなる。そして手紙をネタに誘い出されたシスモンディは、係留中の川船で全裸の女性の首なし屍体を発見する。事件の調査のためナディアと矢吹駆がリヴィエール教授を訪ねると、彼は若き日の友人イヴォンのことを語り始める。39年前、イヴォンも首なし屍体事件に遭遇したというのだ。 〈消失〉と〈簒奪〉をめぐる現象学的本質直観が、二十世紀の観念論をも批判する802頁の大巨編。ひたすら圧倒されました。
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