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やまゆり園事件 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2022/08/04 |
JAN | 9784344432178 |
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やまゆり園事件
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やまゆり園事件
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずっと気になっている事件だった。「重度の知的障害者には生きる価値がない」という植松の主張への、明確な反駁を知りたかったからだ。人間の命の価値とは何か、という点に踏み込んで論じるものではなかったが、読みながら自問させられることも多かった。 本書の前半は、植松の生い立ちや凶行の顛末、遺族の心情や裁判など、やまゆり園事件という具体的事例について。後半は、優生思想や障害者を排除する分断社会、インクルーシブ教育などについて、日本の現状を解説している。 後半は、高度経済成長の中で生産性が重視され、障害者の隔離や不妊手術が行われてきたこと、対して80年代からの当事者運動の発展などにも触れられ、読み応えがあった。辺見庸が問う「死刑という『生体の抹殺』を黙認する我々と、自身で抹殺を実行した植松の距離は近い」とする意見は、なるほど、と思う。死刑=植松は生きる価値がない、と社会は価値づけているではないか、と。また、やまゆり園事件について、社会はちゃんと怒れていない、と指摘も耳が痛い。 あとがきの、抱樸の奥田さんの文章が非常に良かった。「いのちが大事」を当たり前とすることは、命を金科玉条のように仰ぎ、思考停止に陥ることではない。問いの前で呻吟し続けることだ、と。
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この事件を忘れかけていましたが、ブクログで本書を知り読み始めました。 "突飛な考え方をする人間が引き起こした特異な事件として断罪してみせるのではなく、植松の主張を「社会への告発」として受け止める。" "強調しておかなければいけないのは、(事件は)あ...
この事件を忘れかけていましたが、ブクログで本書を知り読み始めました。 "突飛な考え方をする人間が引き起こした特異な事件として断罪してみせるのではなく、植松の主張を「社会への告発」として受け止める。" "強調しておかなければいけないのは、(事件は)あくまで社会環境や経済行動がつくったものということ。" 同様の事件を繰り返さないためにとても重要な考え方だと思います。本書を読み、自分の中にも優生思想の考え方があると気付きました。読み終えた後、人と話したり自分でいろんなことを考えましたが、本当に難しい…。
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凶悪犯罪者に関する書籍で最も深かったと思う。快楽殺人ではなく、信念を持った犯行であり、植松死刑囚の問いかけは万人に通ずるし考え続けないといけない。特に京アニとの比較、被害者の記号化は考えさせられた。
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