キリンの首
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キリンの首

ユーディット・シャランスキー(著者), 細井直子(訳者)

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キリンの首

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2022/07/27
JAN 9784309208596

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商品レビュー

3.7

11件のお客様レビュー

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2025/11/30

2025.12.2 読了。 1983年発刊、42年前の本。 図書館に無し。福岡市立図書館より取り寄せ。 生物は熱力学第二法則(物質は無秩序を高める方向に推移する)に反している。 すなわち、エントロピー拡大の法則に逆行してエントロピーを減らす方向にて向かう。 生物は自己再生能力...

2025.12.2 読了。 1983年発刊、42年前の本。 図書館に無し。福岡市立図書館より取り寄せ。 生物は熱力学第二法則(物質は無秩序を高める方向に推移する)に反している。 すなわち、エントロピー拡大の法則に逆行してエントロピーを減らす方向にて向かう。 生物は自己再生能力を備えている、これにより今日の自分は昨日の自分と同じ自分であると感じられるのである。 太陽のエネルギーを取り込むことで生物は各種階層秩序を増大させてきた。 しかし、太陽が廃車置き場をどれだけ照らしても、錆びた廃車は新車には戻らない。

Posted by ブクログ

2025/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

骨の髄まで「教師」であるインゲ・ローマルクは、生物教師だ。 生物学的に正しいと思われること、自然法則を理性的に淡々と語っていく。 彼女の視点はドライで、そのストレートな物言いが逆におかしさを感じる部分でもあった。 しかし、全体に張り詰めたような神経質な緊張感を感じた。 何かが起きたらぶつりと糸が切れてしまいそうな、息が詰まるような閉塞感。 それが作品全体に漂っていた。 過疎化が進み、四年後に廃校となることが決まっているギムナジウム。 その中で、何かが起きることを望んでいる生徒たち。 インゲ自身も、それを望んでいた。 何かが起きて、劇的に変わることを。 そして彼女は「首まで水に浸かっている」状態になった。 首の長さが命取りになる状態。 キリンの首と同じだ。 努力が足りなかったキリンは、短い首のまま死んでいった。 インゲが今後「生き残る」かどうかは、私たちは想像することしかできない。 『外国語版のためのあとがき』で、筆者はこの作品を「教養小説」であると書いている。 . 『キリンの首』は教養小説(ビルドゥングスロマン)です。 十八世紀末にドイツで成立した文学ジャンルである教養小説・発展小説(エントヴィクルングスロマン)の法則性と関係しているからです。しかし、私の小説はこのジャンルの特徴を逆にしています。古典的な教養・発展小説では、広い世界に出かけていって心と魂の修養を積むのは、つねに若い男性です。しかし、ここでは五十歳代なかばの女性が、工業化の遅れた、しだいに過疎化の進む故郷にとどまります。彼女は広い教養を身につけており、非常に豊富な知識をもっていますが、その知識は心の奥底で彼女をたえず追い立てているものを解決するにはあまり役に立ちません。こうした実験的な構想自体がすでに、教養・発展小説という枠組みを根底から問い直すものです。なぜならとりわけ生物学が教えてくれるように、発展あるいは進化とは、すなわち進歩であると誤解されてはならないからです。はたしてインゲ・ローマルクは、物語のなかで進化、発展をとげたのでしょうか。その問いに対する答えは、読者一人ひとりが見つけなければなりません。(P229) . 古典的なパターンではないが、変化を描いた小説であるという点で、この小説は「教養小説」であると私も思う。 インゲは頑なで、信念をなかなか曲げない。 しかし少しずつ、確実に、彼女は変化していた。 認めたくない事実が頭から離れず、ぐるぐると思考が回る、その状態こそが変化だと言えると思う。 時代背景・教育制度の違いが非常に興味深かった。 インゲの思考は私自身の思考とは全く違うもので、その点もたいへん面白かった。 書店でたまたま見つけて、レビューや評価を調べずに、表紙と帯の情報だけで購入した本だった。 このような買い方は久しぶりで、書店での出会いのワクワク感をじっくり味わうことができた。

Posted by ブクログ

2024/10/17

装丁が素敵な本!飾りたいようなおしゃれさ。 個人的には途中まで話題がとっ散らかって目が滑ったり眠くなって読みづらかった… 終盤には主要などの話題も回収されてすっきりした。 進化の過程的には弱いものは淘汰されるべきで、教師という自分の立場的にもいじめなどに介入するべきではないと...

装丁が素敵な本!飾りたいようなおしゃれさ。 個人的には途中まで話題がとっ散らかって目が滑ったり眠くなって読みづらかった… 終盤には主要などの話題も回収されてすっきりした。 進化の過程的には弱いものは淘汰されるべきで、教師という自分の立場的にもいじめなどに介入するべきではないとする主人公。 それはそれで信念を持ってはいて、完全に否定されるべきではないと私は思ってしまう。 教育でも厳しさより優しさが大事とされ(ている気がす)る今、その考えを多くの人と共有するのは難しいだろうし、主人公も立場が難しくなっている。 ドイツには全く詳しくないためわからないままスルーした単語や描写も多くあるが、生物学については以前小林朋道先生の本で少し触れたため身近に感じられた。 どの程度人間以外の動植物を保護するかなど、専門家でもみんな意見が違うところもあるんだろうな。

Posted by ブクログ