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モノクロの夏に帰る
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2022/07/20 |
JAN | 9784120055515 |
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商品レビュー
4
36件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
題名とは逆に、 モノクロ写真に急に色が付いてきて、写真の中の人やモノが動き出すイメージ。 中編が4つあって、それぞれが2層構造。 全編、『時をかける色彩』(戦時中のモノクロ写真に色を付けた写真集)で貫かれていて、 全編、現代を生きている人がメインだが、各編の最後にちょっとだけ、戦時中を生きた人と、その心の中を登場させている。 「ある晴れた夏の朝」(小手鞠るいさん)と同じような読後感だが、構造が分かりやすい分、小手鞠さんの作品の方が僕にはよく伝わってきた。戦争を体験していない若い世代の、戦争の是非についての洞察が深いように感じた。もちろん、額賀さんのこの作品もとてもいい。
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今までに読んだことのないタイプの戦争について考えさせられる短編集だった。 「僕達は戦争の記憶を受け取ることができる」という言葉が印象的だった。 ウクライナとロシアでの戦争が今実際に起きている。 遠い過去の出来事、史実として「戦争」をとらえるのではなく、もっと身近なものとして戦...
今までに読んだことのないタイプの戦争について考えさせられる短編集だった。 「僕達は戦争の記憶を受け取ることができる」という言葉が印象的だった。 ウクライナとロシアでの戦争が今実際に起きている。 遠い過去の出来事、史実として「戦争」をとらえるのではなく、もっと身近なものとして戦争について考える時が来ているのかもしれない。 私にとっては斬新にも思える短編集で、中でも「Remenber」はインパクト大。
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白黒でしか見たことのない戦争の記録。 それをカラーにした本が発売になる。 その本の帯を書く若い書店員、広島出身の編集者、その本を題材に課題を書く中学生、文化祭の展示にそれを使う事になったクラスに転校してきたアメリカミックスの高校生。 彼らが、カラーになってより鮮明になった戦争の記...
白黒でしか見たことのない戦争の記録。 それをカラーにした本が発売になる。 その本の帯を書く若い書店員、広島出身の編集者、その本を題材に課題を書く中学生、文化祭の展示にそれを使う事になったクラスに転校してきたアメリカミックスの高校生。 彼らが、カラーになってより鮮明になった戦争の記録とどのように向き合うのか、何を思い未来に向かうのか、戦争のエピソードの入った若者たちの話。 ほんわかとしたストーリーの中に、戦争という重い題材が入り、一人一人の背景や考え方をじっくり読み解くような感じだった。 戦争の内容はあまり多く無く、正直ちょっと肩透かしというか、もう少し突っ込んだ内容だと良かったかなぁと思う。 差別や偏見の話も、もう少しグサッと刺さる何かが欲しかったかな。 とはいえ、読んで良かった本。 子供達と戦争について話す良いきっかけになりそうな本だった。
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