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伊豆の踊子 新版
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伊豆の踊子 新版
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商品レビュー
3.6
13件のお客様レビュー
川端の『山の音』で卒論を書いた大学の友人が「禽獣」がいいよ、と言っていたから手に取った1冊。普通は「伊豆の踊り子」をお目当てにこの本を購入するのかもしれないけど、私はそうではなかった。「伊豆の踊り子」はとても有名だから読めてよかった。ただ、また人生を重ねてから読みたいと思った。「...
川端の『山の音』で卒論を書いた大学の友人が「禽獣」がいいよ、と言っていたから手に取った1冊。普通は「伊豆の踊り子」をお目当てにこの本を購入するのかもしれないけど、私はそうではなかった。「伊豆の踊り子」はとても有名だから読めてよかった。ただ、また人生を重ねてから読みたいと思った。「禽獣」は確かに友人が好きそうな話だったけど、私は「抒情歌」が1番好きだった。短編がいくつも入っていると好みが分かれるからおもしろい。とりわけ川端は、いろいろ読んでいくと「これどっちも同じひとが書いてるの?」と思うことが、わりとあるような気がする。
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「『いい人ね』『それはそう、いい人らしい』『ほんとにいい人ね。いい人はいいね。』」 「私自身にも自分をいい人だと素直に感じることが出来た。」 実際、素直になるってなかなか難しい… 素直になれたから、最後の「甘い快さ」というものを感じられたのだと思う
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「物乞い旅芸人村に入るべからず」の立札は、お前が肯定されたのは、有り難がってた世間一般の意味ではなかったんだよ、と台無しにするかのように言ってくる。 そのせいで、「私」が嬉しかった気持ちは無かったことになっちゃうのか? 違ってほしい。嬉しかったのは、世間一般から肯定されたから...
「物乞い旅芸人村に入るべからず」の立札は、お前が肯定されたのは、有り難がってた世間一般の意味ではなかったんだよ、と台無しにするかのように言ってくる。 そのせいで、「私」が嬉しかった気持ちは無かったことになっちゃうのか? 違ってほしい。嬉しかったのは、世間一般から肯定されたからじゃなくて、自分が大切だと思った人が肯定してくれたからだ。 東京に帰った「私」が、それを胸に生きていってくれたら良いなと思う。 重松清さんによる解説の「肯定」という表現が泣けてしまったので、使いました。
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