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伊豆の踊子 新版 の商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

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2024/05/12

恥ずかしながら初めて川端康成さんの作品をまともに読みました。ノーベル賞作家であり日本の近現代を代表する文豪であるのは良く存じていますが、実際に作品を読んでみた感想は、と言うとなかなか表現するのが難しいです。 純文学とはこういうものなのでしょうか… あまり好みの作風ではなく難解でし...

恥ずかしながら初めて川端康成さんの作品をまともに読みました。ノーベル賞作家であり日本の近現代を代表する文豪であるのは良く存じていますが、実際に作品を読んでみた感想は、と言うとなかなか表現するのが難しいです。 純文学とはこういうものなのでしょうか… あまり好みの作風ではなく難解でした。しばらく期間をおいて何度か読み直してみようと思います。

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2024/04/22

川端の『山の音』で卒論を書いた大学の友人が「禽獣」がいいよ、と言っていたから手に取った1冊。普通は「伊豆の踊り子」をお目当てにこの本を購入するのかもしれないけど、私はそうではなかった。「伊豆の踊り子」はとても有名だから読めてよかった。ただ、また人生を重ねてから読みたいと思った。「...

川端の『山の音』で卒論を書いた大学の友人が「禽獣」がいいよ、と言っていたから手に取った1冊。普通は「伊豆の踊り子」をお目当てにこの本を購入するのかもしれないけど、私はそうではなかった。「伊豆の踊り子」はとても有名だから読めてよかった。ただ、また人生を重ねてから読みたいと思った。「禽獣」は確かに友人が好きそうな話だったけど、私は「抒情歌」が1番好きだった。短編がいくつも入っていると好みが分かれるからおもしろい。とりわけ川端は、いろいろ読んでいくと「これどっちも同じひとが書いてるの?」と思うことが、わりとあるような気がする。

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2024/02/29

「『いい人ね』『それはそう、いい人らしい』『ほんとにいい人ね。いい人はいいね。』」 「私自身にも自分をいい人だと素直に感じることが出来た。」 実際、素直になるってなかなか難しい… 素直になれたから、最後の「甘い快さ」というものを感じられたのだと思う

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2024/01/30

「物乞い旅芸人村に入るべからず」の立札は、お前が肯定されたのは、有り難がってた世間一般の意味ではなかったんだよ、と台無しにするかのように言ってくる。 そのせいで、「私」が嬉しかった気持ちは無かったことになっちゃうのか? 違ってほしい。嬉しかったのは、世間一般から肯定されたから...

「物乞い旅芸人村に入るべからず」の立札は、お前が肯定されたのは、有り難がってた世間一般の意味ではなかったんだよ、と台無しにするかのように言ってくる。 そのせいで、「私」が嬉しかった気持ちは無かったことになっちゃうのか? 違ってほしい。嬉しかったのは、世間一般から肯定されたからじゃなくて、自分が大切だと思った人が肯定してくれたからだ。 東京に帰った「私」が、それを胸に生きていってくれたら良いなと思う。 重松清さんによる解説の「肯定」という表現が泣けてしまったので、使いました。

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2023/12/23

川端康成作品は初めて 表現が独特で大事な展開もさらっと全体の一部になっているという印象 裏返せば抑揚がないように見えたが自分の理解力不足、精読能力のなさから感じるものかもしれない

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2023/08/19

表題他、「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」を収録。 「伊豆の踊子」読後にこの三篇が続き、あまりの違いに驚いた。 「抒情歌」は死んだ元恋人への独り言。捨てきれぬ恋しさ、妬みを夢うつつで語る。その執着が気持ち悪いけど、紅梅のせいか美しく纏っており、読後急に現実に戻ってくる不思議な感覚。 「...

表題他、「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」を収録。 「伊豆の踊子」読後にこの三篇が続き、あまりの違いに驚いた。 「抒情歌」は死んだ元恋人への独り言。捨てきれぬ恋しさ、妬みを夢うつつで語る。その執着が気持ち悪いけど、紅梅のせいか美しく纏っており、読後急に現実に戻ってくる不思議な感覚。 「禽獣」は人嫌いで鳥や犬を愛する主人公。果たしてペットを可愛がっているのか非常に怪しい。彼は可愛がってるのだろうが、ペットにしてみれば悲愴。不気味な話であった。 「温泉宿」の感想を書いてる人がいない。なぜならよく分からない話だからだと思う。一言でいうと、じっとりとした生が描かれていた。本当にこのような生活があったのだろうか。

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2023/07/11

「山の空気が綺麗すぎるから、埃を吸って都会を感じる」ってなんか今の生活から考えたら贅沢よな。 別に都会が嫌ってわけでもないけど。

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2023/07/03

2023年7月1日読了。学生の語り手が旅路で行き合った年若い踊り子の振る舞いに次第に目を奪われ、心の中の鬱屈を解放させていく表題作ほか3編を収録した短編集。名前はもちろん知っている古典ながら初めて読んでみた、文章表現にクラシックなかほりと、あとそこはかとない著者の「美少女大好き」...

2023年7月1日読了。学生の語り手が旅路で行き合った年若い踊り子の振る舞いに次第に目を奪われ、心の中の鬱屈を解放させていく表題作ほか3編を収録した短編集。名前はもちろん知っている古典ながら初めて読んでみた、文章表現にクラシックなかほりと、あとそこはかとない著者の「美少女大好き」な視点が漂うがやはり面白い…!「伊豆の踊子」だけ読むと「さわやかな小説家なのだなあ」という感想になるが、ほか3編を読むと決してそんなことはない、人間の愚かさ・やりきれなさなどをありありと描き出すことに実力のある作家なのだな、ということがよくわかる。面白かった。

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2024/03/09

伊豆の踊子を読むのは、少なくとも3回目か4回目。リターンマッチだ。 最初に読んだのはたぶん小学校の高学年。「煮え切らない男だなぁ」が当時の感想。もしかしたら2回目の感想かも知れないけど、だとしても中学生の頃。いずれにせよ、どこが名作なのかさっぱり判らなかった。 さて、今回の感想は...

伊豆の踊子を読むのは、少なくとも3回目か4回目。リターンマッチだ。 最初に読んだのはたぶん小学校の高学年。「煮え切らない男だなぁ」が当時の感想。もしかしたら2回目の感想かも知れないけど、だとしても中学生の頃。いずれにせよ、どこが名作なのかさっぱり判らなかった。 さて、今回の感想は、、 「伊豆の踊子」 綺麗で若い子にしか出来ないことがあるって身も蓋もない話しですね。承認欲求が満たされて自分を解放できたって話かなぁ。しかし、川端康成は若いころから若い子が好きだったんですね。 「温泉宿」 娼婦とか踊り子とかを書くの好きなんですねぇ。 「抒情歌」 小説という形式を借りて死生観を滔々と語ってる感じ。そんなに理屈っぽく考えなくてもいいじゃんと思ってしまい、今ひとつ共感できず。そう考えた方が楽なのは判るけどね。 「禽獣」 動物も女性も醒めた目で等しく愛でる話し。いや、違うな。女性の中に人間性を認めると愛せなくなる話かな。 散々研究され尽くしている川端作品に感想を書くってのはなかなかハードルが高くて緊張しますね。

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2023/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・伊豆の踊り子 旅芸人とその中にいる踊り子との出会い、別れ。 ・温泉宿 女達。 ・抒情歌 死人にものいいかけるとは、なんという悲しい人間の習わしでありましょう。 の書き出しから心掴まれる。死んでしまった愛していた人への言葉。 ・猛禽

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