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引き出しに夕方をしまっておいた セレクション韓・詩1
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | クオン |
| 発売年月日 | 2022/06/22 |
| JAN | 9784910214283 |
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引き出しに夕方をしまっておいた
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引き出しに夕方をしまっておいた
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商品レビュー
4.1
22件のお客様レビュー
小説を読むことが、コックが腕を振るった料理を楽しむことだとしたら (または見知らぬ異国の香りを深々と吸い込む) 詩を読むことは、透明な水を口に含むようなことだ (目を閉じて喉をつたう感触を掴もうとする) 水は、かつてはだれか流した涙だったかもしれない 歴史の地層に染み込んだ...
小説を読むことが、コックが腕を振るった料理を楽しむことだとしたら (または見知らぬ異国の香りを深々と吸い込む) 詩を読むことは、透明な水を口に含むようなことだ (目を閉じて喉をつたう感触を掴もうとする) 水は、かつてはだれか流した涙だったかもしれない 歴史の地層に染み込んだ血 あらゆる生の営みから流れでたものは 雨となり雪となり地表へ 僕たちの元へと還ってくる だから 口に含んだ水には見えない記憶が潜んでいる 僕には記憶を追体験することも、言葉として解き放つこともできない 水が身体に吸収され 血液として循環するとき、留められていた記憶が溶け出し 流れてゆく 生きていくことが 果てしない喪失の末に消え去ることだとしても 捨て去れない重荷を抱えて歩むことだとしても 生きていくことを引き受ける覚悟が ハン・ガンの言葉には宿っている (どうしようもない健やかさと共に)
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ある種の悲しみは水気がなくて固くて、 どんな刃でも研磨できない原石のようだ。(P102) 『引き出しに夕方をしまっておいた』ハン・ガン 年齢を重ねて、 「詩」が持つ力を、少しずつ理解できるようになってきた。 ハン・ガンさんの紡ぐ言葉は、 まるで心そのものが悲鳴を上げてい...
ある種の悲しみは水気がなくて固くて、 どんな刃でも研磨できない原石のようだ。(P102) 『引き出しに夕方をしまっておいた』ハン・ガン 年齢を重ねて、 「詩」が持つ力を、少しずつ理解できるようになってきた。 ハン・ガンさんの紡ぐ言葉は、 まるで心そのものが悲鳴を上げているかのように鋭いのに、 読み終えた頃には、温かな涙にそっと包まれているよう。 ✧ 『光と糸』を読んだとき、 ハン・ガンさんがノーベル文学賞のスピーチで語った ある言葉がとても印象に残っている。 「ー私は静かにしていたい。 世界には多くの苦痛があり、 私たちはもう少し静かにしていなくてはなりません。」 絶え間ない戦争や民族間の分断。 本書を読んでいると、「言葉」には、 そうした悲しみに寄り添うことのできる 静かで、けれど確かな力があるのだと感じる。 ✧ 美しさと、哀しさと、 それでもなお前を向こうとする力強さ。 私の中で、ハン・ガンさんの作品がまとう色は「真っ白」だ。 何にも染まらない清廉さ。 そして、木綿に染み込むインクのように、 弱き者にそっと寄り添いながら、 ときにやわらかく色を変えていく柔軟さ。 だから、ハン・ガンさんが好きだ。
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