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引き出しに夕方をしまっておいた セレクション韓・詩1
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引き出しに夕方をしまっておいた セレクション韓・詩1

ハン・ガン(著者), きむふな(訳者), 斎藤真理子(訳者)

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引き出しに夕方をしまっておいた セレクション韓・詩1

定価 ¥2,420

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 クオン
発売年月日 2022/06/22
JAN 9784910214283

引き出しに夕方をしまっておいた

¥2,090

商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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2026/04/05

小説を読むことが、コックが腕を振るった料理を楽しむことだとしたら (または見知らぬ異国の香りを深々と吸い込む) 詩を読むことは、透明な水を口に含むようなことだ (目を閉じて喉をつたう感触を掴もうとする) 水は、かつてはだれか流した涙だったかもしれない  歴史の地層に染み込んだ...

小説を読むことが、コックが腕を振るった料理を楽しむことだとしたら (または見知らぬ異国の香りを深々と吸い込む) 詩を読むことは、透明な水を口に含むようなことだ (目を閉じて喉をつたう感触を掴もうとする) 水は、かつてはだれか流した涙だったかもしれない  歴史の地層に染み込んだ血 あらゆる生の営みから流れでたものは 雨となり雪となり地表へ 僕たちの元へと還ってくる だから 口に含んだ水には見えない記憶が潜んでいる 僕には記憶を追体験することも、言葉として解き放つこともできない 水が身体に吸収され 血液として循環するとき、留められていた記憶が溶け出し 流れてゆく 生きていくことが  果てしない喪失の末に消え去ることだとしても 捨て去れない重荷を抱えて歩むことだとしても 生きていくことを引き受ける覚悟が ハン・ガンの言葉には宿っている (どうしようもない健やかさと共に)

Posted by ブクログ

2026/03/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

美しいけど冷たい悲しい。 冷たく悲しいけど強い。 こんな悲しみの中でどうやって生きるのかとも思うけど、それでも生きる強さ。

Posted by ブクログ

2026/03/15

ある種の悲しみは水気がなくて固くて、 どんな刃でも研磨できない原石のようだ。(P102)   『引き出しに夕方をしまっておいた』ハン・ガン 年齢を重ねて、 「詩」が持つ力を、少しずつ理解できるようになってきた。 ハン・ガンさんの紡ぐ言葉は、 まるで心そのものが悲鳴を上げてい...

ある種の悲しみは水気がなくて固くて、 どんな刃でも研磨できない原石のようだ。(P102)   『引き出しに夕方をしまっておいた』ハン・ガン 年齢を重ねて、 「詩」が持つ力を、少しずつ理解できるようになってきた。 ハン・ガンさんの紡ぐ言葉は、 まるで心そのものが悲鳴を上げているかのように鋭いのに、 読み終えた頃には、温かな涙にそっと包まれているよう。 ✧ 『光と糸』を読んだとき、 ハン・ガンさんがノーベル文学賞のスピーチで語った ある言葉がとても印象に残っている。 「ー私は静かにしていたい。 世界には多くの苦痛があり、 私たちはもう少し静かにしていなくてはなりません。」 絶え間ない戦争や民族間の分断。 本書を読んでいると、「言葉」には、 そうした悲しみに寄り添うことのできる 静かで、けれど確かな力があるのだと感じる。 ✧ 美しさと、哀しさと、 それでもなお前を向こうとする力強さ。 私の中で、ハン・ガンさんの作品がまとう色は「真っ白」だ。 何にも染まらない清廉さ。 そして、木綿に染み込むインクのように、 弱き者にそっと寄り添いながら、 ときにやわらかく色を変えていく柔軟さ。 だから、ハン・ガンさんが好きだ。

Posted by ブクログ