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虎を追う 光文社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2022/06/14 |
| JAN | 9784334793715 |
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虎を追う
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商品レビュー
4.3
31件のお客様レビュー
秀作。キャラがいい。テンポがいい。でも体調が悪い時は読まない方がいい。 櫛木理宇みが序盤から全開。文が上手くて、するする読めてしまうだけに「辛い!読みたくない!でもこの文章を浴びていたい!」というアンビバレンツな状態に陥る。 女児が惨殺されるまでを、そして遺体になってからも惨た...
秀作。キャラがいい。テンポがいい。でも体調が悪い時は読まない方がいい。 櫛木理宇みが序盤から全開。文が上手くて、するする読めてしまうだけに「辛い!読みたくない!でもこの文章を浴びていたい!」というアンビバレンツな状態に陥る。 女児が惨殺されるまでを、そして遺体になってからも惨たらしい目に遭う様を文字でつぶさに見るのは精神にくる。 また、ボディブローのようにじわじわくるのは、搾り出す無念の言葉、子を偲んでの涙、仏壇が登場する度に垣間見える変わらぬ愛情といった、親の心。子をなくすことが、この世で最も辛い苦しみの一つだと理解できる作品。 SNSを筆頭にメディアから世論を動かす進め方がいかにも現代風でいい。pixivや Xや某掲示板を思わせる一連の流れは異様にリアルだった。 櫛木理宇作品に登場する人物らは「これと決めたらとにかくこう!」みたいなキャラ付けが強く、ヒーロー映画やマンガのキャラっぽく感じていたが、これは違う。特にメインの登場人物がやけに生っぽく、リアルに生きている人間みがある。家族や関係者それぞれの立場から見た姿、さらにはSNSを通した素性の知れぬ人々の反応からもキャラの姿が浮かび上がり、人としての厚みや立体感が感じられた。 集団に馴染めず「無価値なもののように扱われた」経験は、案外多くの人が感じることかもしれない。 家庭、学校、社会、どこでもいつも「自分に対する評価」が他人と自分とで完全に一致する人なんていないだろうから。
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後味の悪くない ザッツ•エンタテインメント 悪くないが、もちろん後味は残りまくる、という笑 さすがは櫛木先生www
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
30年前の幼女連続誘拐殺害事件の死刑判決の確定した犯人の内の1人が拘置所で死亡した新聞記事を読んだ主人公が、その事件の犯人に違和感を抱いた過去を思い出し、孫の旭や旭の友人の哲、知人の小野寺記者達を巻き込んで真犯人を追うストーリー。伏線の回収もしっかりされていて、とても読み応えのある作品だと思います。 ところどころ残酷な描写のシーンもあり、そういうシーンは、本当に女性の作家さんが書いたのかと思った位読むのが辛かったです。 この作品の中では、様々な人間の歪んだ愛情や犯人の自己顕示欲の強さ、自尊心の高さ、周りの人間の愛情を利用する姑息さが上手く表現されているなと思いました。人は誰でも間違うけれど、愛情の表現仕方を間違うとこういうことにもなるのか、そして育っていく段階で1人の人間の人格が良いようにも悪いようにも形成されていくなら、成育環境とか周囲の人間の責任って重大なんだなと、この作品と近年のイジメによる事件の報道などを思い出してそう感じました。 終盤では真犯人が捕まり、その生い立ちや冤罪で捕まった亀井戸さんとの関係性などが解り、スッキリしましたが、最後のページでいつか模倣犯が誕生しそうな不穏な気配が…。怖い。少々重たいお話だったので、次はもう少し軽い作品が読みたいと思いました。
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