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虎を追う の商品レビュー

4.1

22件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2024/11/12

世間を震撼させた過去の凶悪な30年前の幼女誘拐殺人事件について疑問を持った元刑事が、孫とその友人の手を借りながら SNSを用いた現代的な手法で追いつめるというストーリー自体は面白い。 また、犯人の征服欲を敢えて、刺激してする。怒らせる、挑発する。気取ってスカしているが、お前はちっ...

世間を震撼させた過去の凶悪な30年前の幼女誘拐殺人事件について疑問を持った元刑事が、孫とその友人の手を借りながら SNSを用いた現代的な手法で追いつめるというストーリー自体は面白い。 また、犯人の征服欲を敢えて、刺激してする。怒らせる、挑発する。気取ってスカしているが、お前はちっぽけだ、弱い者いじめしか出来ない負け犬だと散々煽る手法も斬新。

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2024/09/29

今作もゾクゾクしたあ…。 冤罪で捕まった死刑囚が、獄死するところから、再捜査を進めていく話。 警察小説かと思ったら、一般市民がSNSを通じて捜査していく展開はかなり新しさを感じました。 毎度のことながら痛々しい描写が多く、今回は児ポルと、なかなか切り込んだテーマだったので、読む手...

今作もゾクゾクしたあ…。 冤罪で捕まった死刑囚が、獄死するところから、再捜査を進めていく話。 警察小説かと思ったら、一般市民がSNSを通じて捜査していく展開はかなり新しさを感じました。 毎度のことながら痛々しい描写が多く、今回は児ポルと、なかなか切り込んだテーマだったので、読む手が止まらず。 胸糞度はそこまで高くないが最後のエピローグで、匂わせる感じが櫛木先生ぽいなあとニヤニヤしてしまった笑

Posted byブクログ

2024/07/18

2件の連続幼女連続強姦殺人事件。2人の死刑囚が病気で獄中死したことがきっかけに、捜査に関わった定年後の元刑事が、当時違和感を覚えたことを晴らすため、残りの死刑囚の再審のため、優秀な孫と策を練り動き始める。。 とにかく面白い。目が離せない。作者の筆力は凄まじく犯罪シーンは目を背けた...

2件の連続幼女連続強姦殺人事件。2人の死刑囚が病気で獄中死したことがきっかけに、捜査に関わった定年後の元刑事が、当時違和感を覚えたことを晴らすため、残りの死刑囚の再審のため、優秀な孫と策を練り動き始める。。 とにかく面白い。目が離せない。作者の筆力は凄まじく犯罪シーンは目を背けたくなるほど。判決に疑義を訴えるため、現実の冤罪事件を絡めたDNA鑑定や今風にSNSを駆使し、真犯人を炙りだすが。。構成力も犯人など登場人物の心理描写も緻密。 最後は蛇足感はあったが、全体的には素晴らしい作品。

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2024/02/23

死刑にいたる病を読む前に櫛木理宇さんの作品を試しに。 エグい内容、エグい文章力。 メンタルイタイイタイ。

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2023/11/26

虎を追う 楠木理宇さん。 すごかった。 犯罪の描写、読むのが辛く、吐き気がした。 幼児虐待。 殺人。 冤罪。 読み続けた。 正義は勝つ。

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2023/08/31

これはすごい。櫛木というとシリアルキラーを登場させたり、オカルト系を執筆したりと様々なジャンルに手を伸ばしてきたが本作はその中でも新たな地平、さらに言ってしまえば最高傑作のラインを超えたのではないか。 冤罪を疑ってきた死刑囚の死、それが元刑事を動かす。彼は孫と共にネットを駆使して...

これはすごい。櫛木というとシリアルキラーを登場させたり、オカルト系を執筆したりと様々なジャンルに手を伸ばしてきたが本作はその中でも新たな地平、さらに言ってしまえば最高傑作のラインを超えたのではないか。 冤罪を疑ってきた死刑囚の死、それが元刑事を動かす。彼は孫と共にネットを駆使して世論を動かす。そんな中、真犯人を名乗る人物から新聞社に一通の証拠が送られてくる。 実際にあった事件を基にしながら、登場人物全員に焦点が当てられた展開は完全に娯楽小説のそれだ。真犯人に迫る展開はサスペンス小説のそれだし、ロジカルに謎が解かれていく点はミステリ小説のよう。様々なジャンルを飲み込み、結末にひた走る様に息を飲め。

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2023/08/03

ボリュームのある小説だったが展開のバランスがよく、最後まで一気に読み抜けられる作品だった。 氏のグロテスクな部分は少なめで、推理メイン。もう少し人物を深掘りしてもいいかなぁと思ったが、そうすっと上下巻になっちゃうか。 それだけ人物が魅力的だったということか。スピンオフ作品があ...

ボリュームのある小説だったが展開のバランスがよく、最後まで一気に読み抜けられる作品だった。 氏のグロテスクな部分は少なめで、推理メイン。もう少し人物を深掘りしてもいいかなぁと思ったが、そうすっと上下巻になっちゃうか。 それだけ人物が魅力的だったということか。スピンオフ作品があっても読むかもしれないな。

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2023/07/15

死刑囚が冤罪ではないかと思った元刑事と孫、孫の友達の3人。SNSを使っての捜査だったからか、大学生の孫たちと元刑事の得意分野が分かれていて、いい関係性だった。 ただなぜか読むスピードが早く出ず、約3週間かかって読了。いま、やっと読み終わった達成感に酔いしれています。

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2023/06/12

連続幼女殺人事件の死刑囚が30年後に病気で獄死。冤罪を疑う主人公の爺さんが大学生の孫と一緒に再調査。決着した事件がゆえに動かない警察、主人公は調査しながら世論を動かす、そして犯人目線の残虐描画。ネットを使った調査という作品として軽くなりそうなところをうまいバランスで乗りこなし、グ...

連続幼女殺人事件の死刑囚が30年後に病気で獄死。冤罪を疑う主人公の爺さんが大学生の孫と一緒に再調査。決着した事件がゆえに動かない警察、主人公は調査しながら世論を動かす、そして犯人目線の残虐描画。ネットを使った調査という作品として軽くなりそうなところをうまいバランスで乗りこなし、グロさで引き締める。面白かった。

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2023/03/04

くるたんさんに「櫛木理宇さんならこの作品」と教えていただいた一冊です。ありがとうございます!面白かったです。 1987年『北簑辺郡連続幼女殺人事件』が起き死刑判決を受けていた容疑者の一人、亀井戸建が獄中で病死します。 当時、栃木県警の捜査一課の刑事だった星野誠司は冤罪の疑いを...

くるたんさんに「櫛木理宇さんならこの作品」と教えていただいた一冊です。ありがとうございます!面白かったです。 1987年『北簑辺郡連続幼女殺人事件』が起き死刑判決を受けていた容疑者の一人、亀井戸建が獄中で病死します。 当時、栃木県警の捜査一課の刑事だった星野誠司は冤罪の疑いを持ち、孫の旭とその幼なじみの晢の協力を得て、再調査を始めます。 SNSを使って世論を動かしていこうとすると、真犯人(タイガー)と名乗る人物が新聞社に証拠の品を送ってきます。 そしてついに真犯人は3人目の幼女を監禁している画像を送ってきますが…。 著者の櫛木さんがエッセイの中で、この作品は「後味の悪くない、ザッツ・エンタテイメント」です。とおっしゃっているそうです。 事件は不快で薄暗く、幼女が何人も殺され、いやなやつもたくさん出てくるけれど、最後はすっきり解決して読者にストレスを感じさせない”エンタメミステリー”を第一に目指したそうです。 そのために、書く側が楽しもうということで”殺人実話”と”冤罪”の要素をこれでもかとぶちこんだそうです。 確かに「足利事件」などの実話がたくさんでてきます。 以下、ネタバレ含みます。これから読まれる方はお気をつけください。 獄中死した亀井戸建には同情すべき点が数多くあり、真犯人には全く同情の余地がありません。 確かに読み応えのあるエンタメ小説で、事件はおぞましいけれど、星は5つつけるしかないと思いました。

Posted byブクログ