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ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち 光文社未来ライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/04/12 |
JAN | 9784334770525 |
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ヒルビリー・エレジー
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商品レビュー
4.2
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書は、オハイオ州の小さな町で幼少期を過ごした著者であるJ・D・ヴァンスが、自身の20代前半までの人生を振り返りながら、「ラストベルト(錆びれた地帯)」に住む人々がどのような価値観を持ち、どのような人生を送るかについて克明に記した作品であり、かつ自身がどのようにその環境から抜け出し、成功を掴んだのかについて克明に記した作品である。 作品全体を通して非常にリアリティが高く、夢中になって読む事ができた。 筆者謂く、「ラストベルト」に住む人々の価値観の根底には、消費主義、孤立、怒り、不信感の4つがあるという。そしてさらに、保守主義者たちの言動は、「ラストベルト」に暮らす人々が抱いている負の感情を煽る事に終始していて、それがかえって彼らのやる気を奪っているという懸念を指摘している。この点については、私も筆者と同じ意見である。 筆者のJ・D・ヴァンスは、トランプ政権において副大統領を務めるわけだが、「ラストベルト」に出自を持つという面と、イエール大学ロースクール卒というエリートとしての面の両方を持つ稀有な人材として政権を支えてくれる事を期待しながら、これからも彼の言動に注目していきたい。
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米大統領選に向けて再読。J.D.ヴァンスは、愛と信念の人。この人は副大統領として信用できる。私にもし選挙権があったら、ヴァンスのためだけに、あの悪名高いトランプに票を入れるかもしれない。 回想録(Memoir)ということもあって時系列が前後したり同じエピソードが何回もでてきたり...
米大統領選に向けて再読。J.D.ヴァンスは、愛と信念の人。この人は副大統領として信用できる。私にもし選挙権があったら、ヴァンスのためだけに、あの悪名高いトランプに票を入れるかもしれない。 回想録(Memoir)ということもあって時系列が前後したり同じエピソードが何回もでてきたりはするんだけど、圧倒的に話が面白い。無駄な文章がひとつもなく、情報の密度が濃い。 それは彼のスピーチやポッドキャストでのインタビューなども同じで、政治家特有の冗長な言い回しが全然ない。論点がしっかりしているし、無駄なたとえ話や自慢話、あるいはお涙頂戴の悲劇、嘘や誇張、他者への攻撃などもない(トランプはそんなんばっかりだけど)。 ヴァンスは当初トランプに否定的だったけれど、それも頷ける。トランプ支持者の多数を占めるヒルビリーの怠惰さを非難し、過剰な福祉や中途半端な地方創生はかえって逆効果だと主張しているから。でもそれが言えるのは、彼がヒルビリーの貧困から抜け出してトップ層に昇り詰めた努力の人であり、何も知らないアメリカのエリート層が政策に失敗しているのを当事者として見ているから。そんな経験してる人、なかなかいない。ヴァンスのような、ある意味自分の支持者を敵に回すかもしれない人を副大統領に指名したトランプもグッジョブという感じ。 そんな彼の政治感もだけど、本書の見どころは彼の家族への愛。ドラッグ依存症のめちゃくちゃな母親も見捨てないし、きょうだい愛も、祖父母への敬愛も深い。何より奥様への愛。奥様のことめちゃくちゃ好きなんだろうなあー!というのがページの端々から伝わってきてにこにこしちゃう。家族をここまで愛せる人は、政治家として国民のことも大切に思ってくれそうだ。
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ヴァンス氏の回想を通して語られるアメリカの一面。 日本で得られる情報は西海岸や東海岸のものばかりで、中々触れることのできない世界。 日本も対岸の火事ではないだろう。 貧困の連鎖、社会階層の固定化が確実に進行している。
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