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ヒルビリー・エレジー の商品レビュー

4.2

15件のお客様レビュー

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2024/09/23

ヴァンス氏の個人的な体験を通して、米国社会の格差や分断、トランプ支持、労働者階級・貧困層の考え方が分かりやすく描かれていた。個人の体験が語られているので、物語として読みやすい。 あと3ヶ月で米大統領選の結末が分かるが、果たして如何に。ヴァンス氏は何を考えてトランプの配下になったん...

ヴァンス氏の個人的な体験を通して、米国社会の格差や分断、トランプ支持、労働者階級・貧困層の考え方が分かりやすく描かれていた。個人の体験が語られているので、物語として読みやすい。 あと3ヶ月で米大統領選の結末が分かるが、果たして如何に。ヴァンス氏は何を考えてトランプの配下になったんだろう?

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2024/09/22

副大統領候補が本を書いたのかと思って読んでみたたら、順序が逆だった。このベストセラーで名前が売れたからトランプの目に止まったのか。でもこういう思想の持ち主がトランプ支持者とマッチするのだろうか? 自分たちが貧しいのはリベラルと結託したメキシコ移民が仕事を奪ったからだと信じている人...

副大統領候補が本を書いたのかと思って読んでみたたら、順序が逆だった。このベストセラーで名前が売れたからトランプの目に止まったのか。でもこういう思想の持ち主がトランプ支持者とマッチするのだろうか? 自分たちが貧しいのはリベラルと結託したメキシコ移民が仕事を奪ったからだと信じている人たちとは真逆の思考だ。彼らがこの本を読んでいるとは思えない。もうヒルビリーはまとまった分量の文章を読む力を失っているのかもしれない。扇情的なネット情報を鵜呑みにして人を敵か味方かに分類する、ただそれだけ。出自が似ているJDは自分たちの味方というわけだ。いかに考え方の隔たりが大きくても。 文章が巧みなこともあって、とても興味深く読めた。一つには日本でも同じ事態が進行中だからかも知れない。自分も中卒の両親の下で育ち、親戚にも大学に行った人間はいない。中学生まで大学なんておとぎ話の世界だった。でも中学の恩師に進学を勧められたこと、国立大の授業料がほとんど免除されたことなどのお陰で大学院まで出させてもらった。40年前ですらこんな状況だった。昨今の教育·福祉行政の動きを見ると、今後はもう社会階層を大きく上方移動することは起こらない気がする。

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2024/08/15

酷暑ビブリオバトル2024 第3試合 3ゲーム目で紹介された本です。ハイブリッド開催。 2024.8.12

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2024/08/12

トランプの支持基盤となるアメリカ白人労働階級層。彼らの多くはアパラチア山脈付近のオハイオ州、ウェストバージニア、ケンタッキー、アラバマ、ジョージア、インディアナ、テネシーと言った地区や、ラストベルトの付近に居住しながら、退廃的で暴力的な文化慣習を維持しながら保守的で日和見的な生活...

トランプの支持基盤となるアメリカ白人労働階級層。彼らの多くはアパラチア山脈付近のオハイオ州、ウェストバージニア、ケンタッキー、アラバマ、ジョージア、インディアナ、テネシーと言った地区や、ラストベルトの付近に居住しながら、退廃的で暴力的な文化慣習を維持しながら保守的で日和見的な生活を営んでいる。トランプ大統領に副大統領候補として指名されたJ.D.ヴァンズは、この地区で不安定な家庭環境のもとに育ち、努力を否定する街から、エリート街道へ突き進んできた。そこで伝えることは、華々しい出世ストーリーではなく、社会や家庭環境、周囲の人間の思想がいかに人間を規定するかである。筆者が恵まれた環境に成し上がってきたのは、ひとえに周囲の人間のサポートであり、アメリカ社会のリアルを伝える作品。こう言った社会分断、貧困などの問題は決してアメリカだけの話ではなく、日本でも明確にみられる現象である。あなたの周りの人で恵まれている人、上手くいっていない人、いつも不満を言いながら、低賃金で働く人、彼らがどうしてその状況に至ったかを周囲の環境、地域、政治などの観点から考えてみる良い機会だろう。

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2024/07/28

2024年7月に感想を書いています。今年はアメリカ大統領選挙の年です。現職大統領を擁する民主党は現職大統領であるバイデンさんを党の代表に決め、共和党は前大統領であったトランプさんを党の代表に決めました。民主党では、バイデンさんのテレビ討論での失敗や、公式の場での失言が重なり、選挙...

2024年7月に感想を書いています。今年はアメリカ大統領選挙の年です。現職大統領を擁する民主党は現職大統領であるバイデンさんを党の代表に決め、共和党は前大統領であったトランプさんを党の代表に決めました。民主党では、バイデンさんのテレビ討論での失敗や、公式の場での失言が重なり、選挙戦からの撤退を表明し、現副大統領のハリスさんを党代表に掲げるようです。 前置きが長くなりましたが、共和党党大会でトランプさんが副大統領候補として選んだのが、J.D.ヴァンスさんでした。どんな人物なのかを知りたくて、日本でもノンフィクションとして話題にもなっていた『ヒルビリー・エレジー』の著者だったので、本書を手にしました。アメリカの貧困層の生活を詳らかに活字にした回想録です。回想録と言うと、活躍した人物が引退後に出版するものというイメージがありますが、著者が31歳の時に書いたものです。子供時代、本当に悲惨な現実が毎日の繰り返しになっていることが語られます。毎年のように父親が変わり、その度に引越しを繰り返す。薬物依存症でもある母親との関係や、暴力が日常的な家庭で過ごすことがどんなものかがわかります。 家とは、帰ってくる場所であり、安心、安全な場所ではなく、学校が終わってもできるだけ家に戻りたく無いと思うほど、親同士の喧嘩や母親からの暴力があったようです。姉のリンジーさんと祖母のボニーさんが彼の味方になってくれる人たちです。 そんな中であるタイミングで祖母とともに暮らすようになり、著者の環境が落ち着きだします。貧困が世代を超えて繰り返し生み出される社会の実態を日常生活の積み重ねで語りかけてくるのが本書です。 その後、海兵隊に入隊〜除隊、オハイオ州立大学を卒業後イエール大学ロースクールに入学・卒業します。映画も制作されています。NETFLIXで昨晩見ました。書籍は時系列に語られていますが、映画はまた違ったアプローチがされていて見応えもありました。どちらもお勧めです。

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2024/08/07

なにかと騒がしいアメリカ今期大統領選、共和党トランプ大統領候補が副大統領候補にJ.D.ヴァンス氏を指名した、とあり著書を読んでみた。 ヴァンス氏は1984.8.4生まれ。2016に発表で執筆時31才。自身の生い立ちと曾祖父母からの流れを記す。冒頭に「ヒルビリー生活に終止符を打っ...

なにかと騒がしいアメリカ今期大統領選、共和党トランプ大統領候補が副大統領候補にJ.D.ヴァンス氏を指名した、とあり著書を読んでみた。 ヴァンス氏は1984.8.4生まれ。2016に発表で執筆時31才。自身の生い立ちと曾祖父母からの流れを記す。冒頭に「ヒルビリー生活に終止符を打ってくれた祖母と、祖父に本書を捧げる」とある。この賛辞が本書の内容を表し、ヴァンス氏の現在の心境を物語っている、と読み終えたあとは実感を持って感じる。 発表当時、ラストベルトの生活を綴った本としてベストセラーになったようだが、確かに親類縁者との絆と土地のかもしだす雰囲気、自身の生い立ちは、現在のヴァンス氏の背景を知る上でとても興味深い。 さらに前書きには、(2016の)自分は上院議員でもなければ、州知事でも、政府機関の元長官でもない。また大会社の創業者でもなければ、世の中を変える非営利団体を立ち上げたわけでもない。(自分は)やりがいのある仕事に就き、幸せな結婚をして、家と犬二匹を飼っている、それだけの人間だ、とある。・・それが副大統領候補である。 次々に代わる「父親候補」、次第に薬物に依存する母親、ついに高校2年(10年生)になり祖母のもとで暮らし、初めて安定した生活環境を得て、学業にも身が入るように。大学へは行くつもりだったが、従妹の勧めで海兵隊に4年いけば復員兵援護法で学費も払える、ということで、海兵隊ののち地元のオハイオ州立大学、そしてイェール大学のロースクールへ。そこで出会った同級生と結婚、とここまでが描かれる。 なぜがんばれたのか、それは高校でいい先生にも恵まれたが、なんといっても、祖母の家で「幸せだった」からだという。母親の色恋沙汰で翌月はどこに住んでいるかわからない、ということが無くなったからだという。 「ヒルビリー生活に終止符」とあるが、ヴァンス氏の曽祖父母はアパラチア山脈麓の丘陵地帯ケンタッキー州ジャクソンに住み、自らを「ヒルビリー」と呼んでいる。先祖はスコッツ=アイリッシュでアイルランド北東部のアルスター地方出身。祖父母は1947年、祖母が若すぎる妊娠をして隣のオハイオ州ミドルタウンに移り住み17才と14才で結婚。なので、ヴァンス氏にとってのケンタッキー州ジャクソンは年に1度か2度、祖父母と母と共に里帰りした、祖母の兄弟のたくさん住む心の故郷のようなものらしい。ジャクソンでは47年当時、多くの男は近くの炭鉱で働き、そこから出た祖父はミドルタウンに来てアーコムという大手鉄鋼会社に職を得た。そしてヴァンス氏のいうところでは、一族でケンタッキー州ジャクソンに留まった者より、そこから出て行った者の方が経済的にはいい暮らしをしているという。 高校まで暮らしたミドルタウンでも医者や弁護士など、町でもいい暮らしをしている人はいたが、自分の育った環境とはどうも違う環境の者がいる、というのはイェール大のロースクールに入ってからだったようだ。イェール大ロースクールでは州立大学出身はほとんどおらず、多くは名門私立大学出身だったといい、家に招かれても、そこには穏やかな雰囲気が流れていて、自身の育った喧嘩と暴力の堪えない家庭、というのは無かった、それがカルチャーショックだったようだ。 安定した父親不在で育ったヴァンス氏にとっては大叔父叔母たち、そして母の兄と妹、そして自身の姉と、親類縁者の存在と絆を強く感じているようだ。 「ラストベルト」という言葉が出てくるが、冒頭にその地図があり、五大湖の南3つの、ミシガン湖、エリー湖、オンタリオ湖、に臨む、ウィスコンシン州東部、イリノイ州東部、ミシガン州南部、インディアナ州北部、オハイオ州全部、ペンシルベニア州西部、ニューヨーク州西部があてはまる。・・ということが分かった。今までは言葉だけでよく分かっていなかった。 2016発表 2017.3.20初版第1刷 図書館

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2024/03/20

いい本でした。白人労働者階級と言う一定層がどんな生活をしてどんな問題があるのか自分の陥ってた状況を客観視していてあぶり出している。 このヒルビリーがトランプ支持者層のラストベルトと言われた地域の白人のパワーが票となってアメリカを動かして行くとしたら日本も真剣に色々と考えて行った方...

いい本でした。白人労働者階級と言う一定層がどんな生活をしてどんな問題があるのか自分の陥ってた状況を客観視していてあぶり出している。 このヒルビリーがトランプ支持者層のラストベルトと言われた地域の白人のパワーが票となってアメリカを動かして行くとしたら日本も真剣に色々と考えて行った方がいいと思った。

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2023/12/14

この人たちの思考、主張が矛盾に満ちていることが確認できた。 とても慎重に書いている感じ。 一方的な糾弾でなくてよかった。 「努力の不足を能力の不足のせいにしてはならない」 この人がトランプ派議員になったと知って驚いた。

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2023/05/27

ヒルビリーという単語がそもそもわかっていませんでした。 よく使う英辞郎というウェッブ辞書を見ると、「山岳住民」「田舎者」とあります。私は後者の意味でぼんやり覚えていましたが、本作の内容からより正確には、アイルランド・スコットランド系のアパラチア山脈付近に定住する白人労働者階級、...

ヒルビリーという単語がそもそもわかっていませんでした。 よく使う英辞郎というウェッブ辞書を見ると、「山岳住民」「田舎者」とあります。私は後者の意味でぼんやり覚えていましたが、本作の内容からより正確には、アイルランド・スコットランド系のアパラチア山脈付近に定住する白人労働者階級、という階層の方々ということで理解しました。 では本作はそうした階層へのエレジー(哀歌)とは何かというと、この階層の悲惨さややるせなさ、貧困や無気力のスパイラルについて描いているものです。実際には本作は、筆者のサクセスストーリーといってもよいでしょう。ただし、それは厳しい環境から奇跡的に起きたものであり、何とか這い上がれた自分とほかの周囲との違いがほとんどないこと、そしてまた自己の周囲にある悲惨がまた繰り返されることも暗示しているようでもあります。 ・・・ 印象的だったのは、それまでに筆者が知らなかった『(海兵隊員としての、大学生としての、イエール在学生としての)あたりまえ』を教えてあげる人・コネクションがヒルビリーには圧倒的にかけているという事実です。 ちなみに『あたりまえ』は『面接のときは海兵隊のアーミーパンツでいかない』というごくごく初歩的なことも含みます。 繰り返される養父の変更(母親の結婚離婚)やそれに伴う引っ越し等、落ち着かない家庭環境にあり勉学などやる気もなかったところから、祖父母の絶えざる慈愛をうけて何とか高校を卒業し、その後海兵隊へ入隊、除隊後はオハイオ州立大学へ進学、その後イェールの法科大学院を卒業したという筆者。とりわけイェールでの学業・就職活動ではコネクションによる情報提供やメンタリングがあるものの、本人は全くそうした社会的資本を持っていなかった為に非常に苦労したと語っています。 この社会的資本やコネクションの欠落は、ヒルビリーである筆者や、ヤク中になったり貧困にあえいでいた友人たちにも同様のことが言えます。どのように這い上がればよいかを伝えるコネが圧倒的にかけているのだと思います。というのも、少しでも上層に上がれる余裕がある人は、まずは引っ越しをしてその地域を離れてしまうからです。 ・・・ では色々知っている人がいればそれで事足りるかというと、それもまた違います。過酷な環境にいる子供たちを鼓舞する・守る大人が必要なのです。 本作ではその役目は祖父母でありました。でもこれは政府のお金云々ではどうにもなりません。『愛をもって家庭を守ろう』などとたわごとを言っても個人主義の昨今、響くものでもありません。 ましてや成人年齢が精神年齢ではないことも問題をややこしくしています。 ヒルビリーではなくても、私だって結婚して子どもをもってもまだ自分が子どもだという気分が抜けませんでした。自分がやっと大人に近づいたなと感じたのはマジで最近です。つまり、子どもが子どもを育てているようなものです。だからこそいろいろな面で支えてあげる大人が必要になります。 筆者の祖父母はその点、移住・引っ越しした核家族であり、周囲の手助けのなさが家庭環境を冷たいものにし、スパイラル的にその子どもたる筆者の母に影響したと考えているようです。 ただそれだと日本はかなり核家族化していますよね。共働きが増加している昨今、日本の方親家庭は本作のようにスパイラルの入り口にいる可能性はあるかもしれません。心配です。 ・・・ ということで、米国下流社会の作品でした。家族の大切さを痛感しました。 本作はトランプ大統領当選時に話題なったそうで、彼のような単純だけど響くメッセージが『ヒルビリー』受けしたということのようです。 でももしそれ程にヒルビリーの影響が大きかったとすると、そのボリュームが大きくなったことにこそ驚きがありそうです。 改めてアメリカという国の不可思議さに驚きつつ、興味が湧いた次第です。 本作、米国のエスニシティに興味があるかた、格差社会に興味がある方、等々にはおすすめできると思います。

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2023/01/19

最近、貧困や格差、そして分断が社会問題として語られることが増えてきた感じがするのですが、その根底にあるものが少し透けて見える一冊です。 この本は白人労働者階層出身のアメリカ人の著者が2016年に発表した回想録。離婚を繰り返すシングルマザーの母に悩まされ続けてきた著者が、祖母との...

最近、貧困や格差、そして分断が社会問題として語られることが増えてきた感じがするのですが、その根底にあるものが少し透けて見える一冊です。 この本は白人労働者階層出身のアメリカ人の著者が2016年に発表した回想録。離婚を繰り返すシングルマザーの母に悩まされ続けてきた著者が、祖母との生活の中で精神の安定を取り戻し、海兵隊から弁護士になるまでを、社会の問題点とともに綴ります。 社会問題云々は置いておいて、普通にエッセイや読み物として読んでも面白かった。いわゆるアメリカの白人労働者階層の人間観、家族間、そして文化。そうしたものも新鮮だし、著者の子ども時代はかなり波瀾万丈で、こう言ってはなんだけど読み応えがあった。 離婚と再婚を繰り返し、子どもに愛情を注ぐこともあれば時に突き放し、ついにはドラッグにも手を出してしまった母親。そうした母親に対しての愛情と憎しみが混ざった複雑な心情も読まされる。 一方で世話になった祖父母に対する感謝の念や思い出を語るシーンなんかは、国は違えど共感できるところも多く感情移入しやすいのではないかと思います。 まあ、ところどころでアメリカらしいといったらなんだけど、かなり過激なエピソードもあるのだけど…… でもそれも愛すべき(?)キャラクターとして受け入れられる。 著者自身が自分はなぜ、貧困から抜け出せたのか社会学や統計のデータから考察している章もあります。 産業構造の変化、あるいは高度化によってから繁栄から置いていかれた労働者たち。保守的で自分たちの家族や仲間しか信頼できない人々は、人種が多様化し様々な人の権利が保障されていく中で、自分たちが置いていかれていると感じてしまう。 そして生まれた諦めや閉塞感、政治不信。 トランプ大統領につながるアメリカの分断。その根っこにあるものの一部が、ここから読み取れるように思います。 産業構造の変化について行けなかった人たちは、寂れた地元で低賃金の職に就くことしかできない。すると教育の格差も生まれ、子どもたちがそこから脱出しようにも、周りにモデルケースになる大人もおらず、結局格差が固定化されていく。 著者自身は祖母のおかげで、勉強の大切さを忘れなかったことでチャンスをつかみ、その後、海兵隊やロースクールで自分と階層の違う人たちのつながることができ、貧困層から脱出できたと語っています。 こうやって見ると、単にお金の支援だけでなく、教育の機会、健全な人間関係や家庭環境、地域や地元の環境など、多くの複合的な問題が、今の格差や分断につながっていることが分かる。 書かれているのはアメリカの白人労働者層の話だけど、今の日本の問題につながる部分も多くあるようにも思いました。こうした下からの声が届く社会であってほしいものだとつくづく思います。

Posted byブクログ