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仕事から見た「2020年」 結局、働き方は変わらなかったのか?
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 慶應義塾大学出版会 |
発売年月日 | 2022/03/11 |
JAN | 9784766428063 |
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仕事から見た「2020年」
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商品レビュー
3.8
7件のお客様レビュー
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本書はコロナ前からの大規模調査のデータをもとに、結局2020年を境に日本人の働き方がどう変わったのかを検証した本です。 5万人の個人の就業状態を追跡調査し続けるという、かなり信憑性の高いデータが用いられ、それを年齢、性別、業種、雇用形態など細かく分けて分析されていたので、(結果...
本書はコロナ前からの大規模調査のデータをもとに、結局2020年を境に日本人の働き方がどう変わったのかを検証した本です。 5万人の個人の就業状態を追跡調査し続けるという、かなり信憑性の高いデータが用いられ、それを年齢、性別、業種、雇用形態など細かく分けて分析されていたので、(結果が不本意であっても)素直に受け入れることが出来ました。 結論から言うと結局のところ、コロナが人々の暮らしと働き方に大きな影響を与えたのは一時的、限定的で、日本全体の就業の在り方を変えるには至らなかったみたいです。 コロナ渦中のしわよせは、主に非正規雇用者など一部の限られた層を調整弁としてしのぎ、彼らに経済的負担が集中してしまった事実はあるけれど、全体として雇用の二極化は、マクロ的に見る限り通常の範囲内にあり、格差は従来通り存在したが拡大したわけではないとのことなので、本当になにも変わらなかったそう。 とはいえ、ほとんどの企業がテレワークを廃止する一方で、ごく一部の高所得者層は大きく上昇する傾向が見られたし、それ以外にも勤務時間や勤務場所などが柔軟に選択できるようになったり、テレワークを止めた企業にもノウハウや知見は溜まったのでそのあたりはやっぱりコロナ渦前とは違うよね、とのことで、これらを呼び水として今後新たな働き方を模索する姿勢は続いているのではないかとのことでした。 例えば、コロナ前には本来当たり前に行われていた集合研修や、周りの人の仕事を見ながら学ぶ機会が減少した代わりに、eラーニングなどオンライン上の学びの場は増え、学び方の多様化が起こっているのはコロナ後も続いている、とかね。 実際私の職場でも現在は基本的にはテレワーク廃止ですが、育児などを理由にした時短勤務の方は現在完全テレワークをしているなど、就業規則自体が変更となり、いざという時に活用できる体制は構築されたと感じています。 期待していたほどの変化はなかったのはやっぱり残念ですけどね。 あ、そうそう、ワークエンゲージメントの上下(仕事に誇りややりがいを感じ、熱心に取り組み生き生きとしている状態)も興味深かったです。 女性の方が元々高いけど、コロナ渦での減少幅は大きく、また経験年数の浅い若年層や事業を営む役員、自営業主の減少幅が大きかったそうです。なんかわかる。。
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新型コロナウイルスが日本でまん延して、働き方が変わったと言われた。 2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令されて、休業せざるを得なくなった会社が数多く出た。 そんな中で、テレワークという在宅勤務が働き方のキーワードに浮上した。 今回の本は、リクルートワー...
新型コロナウイルスが日本でまん延して、働き方が変わったと言われた。 2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令されて、休業せざるを得なくなった会社が数多く出た。 そんな中で、テレワークという在宅勤務が働き方のキーワードに浮上した。 今回の本は、リクルートワークス研究所が2020年秋からおよそ1年をかけ実施した「コロナショックは働き方を変えたのか研究会」がきっかけだ。 変わったかというと、リクルートワークスが実施している「全国就業実態パネル調査」(JPSED)によると、働き方が変わったのは一部の人限定だった。 そして、柔軟な働き方への移行が所得の高い層に限られる。 とは言っても「一部の人の働き方については期待していた以上変わったと評価することもできるのではないか」と述べている。 さらに新たな試みとしてタクシー運転手が買い物や飲食物の配達代行をしたり、航空会社の社員が出向して他業種で勤務など、今までは見られなかった動きもある。 これからコロナ禍を受けて働き方がどのように変わっていくのか気になる。いつまでもハンコ、FAXやUSBなんて使っている場合じゃないと思う今日この頃だ。
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