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仕事から見た「2020年」 結局、働き方は変わらなかったのか?
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仕事から見た「2020年」 結局、働き方は変わらなかったのか?

玄田有史(編者), 萩原牧子(編者)

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仕事から見た「2020年」 結局、働き方は変わらなかったのか?

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 慶應義塾大学出版会
発売年月日 2022/03/11
JAN 9784766428063

仕事から見た「2020年」

¥1,980

商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2023/11/09

本書はコロナ前からの大規模調査のデータをもとに、結局2020年を境に日本人の働き方がどう変わったのかを検証した本です。 5万人の個人の就業状態を追跡調査し続けるという、かなり信憑性の高いデータが用いられ、それを年齢、性別、業種、雇用形態など細かく分けて分析されていたので、(結果...

本書はコロナ前からの大規模調査のデータをもとに、結局2020年を境に日本人の働き方がどう変わったのかを検証した本です。 5万人の個人の就業状態を追跡調査し続けるという、かなり信憑性の高いデータが用いられ、それを年齢、性別、業種、雇用形態など細かく分けて分析されていたので、(結果が不本意であっても)素直に受け入れることが出来ました。 結論から言うと結局のところ、コロナが人々の暮らしと働き方に大きな影響を与えたのは一時的、限定的で、日本全体の就業の在り方を変えるには至らなかったみたいです。 コロナ渦中のしわよせは、主に非正規雇用者など一部の限られた層を調整弁としてしのぎ、彼らに経済的負担が集中してしまった事実はあるけれど、全体として雇用の二極化は、マクロ的に見る限り通常の範囲内にあり、格差は従来通り存在したが拡大したわけではないとのことなので、本当になにも変わらなかったそう。 とはいえ、ほとんどの企業がテレワークを廃止する一方で、ごく一部の高所得者層は大きく上昇する傾向が見られたし、それ以外にも勤務時間や勤務場所などが柔軟に選択できるようになったり、テレワークを止めた企業にもノウハウや知見は溜まったのでそのあたりはやっぱりコロナ渦前とは違うよね、とのことで、これらを呼び水として今後新たな働き方を模索する姿勢は続いているのではないかとのことでした。 例えば、コロナ前には本来当たり前に行われていた集合研修や、周りの人の仕事を見ながら学ぶ機会が減少した代わりに、eラーニングなどオンライン上の学びの場は増え、学び方の多様化が起こっているのはコロナ後も続いている、とかね。 実際私の職場でも現在は基本的にはテレワーク廃止ですが、育児などを理由にした時短勤務の方は現在完全テレワークをしているなど、就業規則自体が変更となり、いざという時に活用できる体制は構築されたと感じています。 期待していたほどの変化はなかったのはやっぱり残念ですけどね。 あ、そうそう、ワークエンゲージメントの上下(仕事に誇りややりがいを感じ、熱心に取り組み生き生きとしている状態)も興味深かったです。 女性の方が元々高いけど、コロナ渦での減少幅は大きく、また経験年数の浅い若年層や事業を営む役員、自営業主の減少幅が大きかったそうです。なんかわかる。。

Posted by ブクログ

2022/11/19

新型コロナウイルスが日本でまん延して、働き方が変わったと言われた。 2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令されて、休業せざるを得なくなった会社が数多く出た。 そんな中で、テレワークという在宅勤務が働き方のキーワードに浮上した。 今回の本は、リクルートワー...

新型コロナウイルスが日本でまん延して、働き方が変わったと言われた。 2020年4月に最初の緊急事態宣言が発令されて、休業せざるを得なくなった会社が数多く出た。 そんな中で、テレワークという在宅勤務が働き方のキーワードに浮上した。 今回の本は、リクルートワークス研究所が2020年秋からおよそ1年をかけ実施した「コロナショックは働き方を変えたのか研究会」がきっかけだ。 変わったかというと、リクルートワークスが実施している「全国就業実態パネル調査」(JPSED)によると、働き方が変わったのは一部の人限定だった。 そして、柔軟な働き方への移行が所得の高い層に限られる。 とは言っても「一部の人の働き方については期待していた以上変わったと評価することもできるのではないか」と述べている。 さらに新たな試みとしてタクシー運転手が買い物や飲食物の配達代行をしたり、航空会社の社員が出向して他業種で勤務など、今までは見られなかった動きもある。 これからコロナ禍を受けて働き方がどのように変わっていくのか気になる。いつまでもハンコ、FAXやUSBなんて使っている場合じゃないと思う今日この頃だ。

Posted by ブクログ

2022/09/06

2020年、コロナの中で意識し始めた「はたらくこと」についての本を読むこと、その総集編のような書名に惹かれました。『仕事から見た「2020年」結局、働き方は変わらなかったのか?』リクルートワークス研究所が行っている全国5万人の「全国就業実態パネル調査」(JPSED)を元にした数々...

2020年、コロナの中で意識し始めた「はたらくこと」についての本を読むこと、その総集編のような書名に惹かれました。『仕事から見た「2020年」結局、働き方は変わらなかったのか?』リクルートワークス研究所が行っている全国5万人の「全国就業実態パネル調査」(JPSED)を元にした数々の分析結果をまとめた本です。各章のタイトルが、今回の事態に対する問題意識の切り口になっていて興味深いです。備忘のため列挙します。第1章 働き方の柔軟性と新たな格差、第2章 雇用の二極化を検証する、第3章 都会の仕事、田舎の仕事ー感染による地域間格差への影響、第4章 感染拡大と「働きがい」の変化と格差ーワーク・エンゲージメントの視点、第5章 感染拡大が引き起こした企業規模感格差ー「規模」から浮かび上がる格差の実態、第6章 キャリアを通した階層移動の機会、第7章 テレワークへの移行と定着、そして効果、第8章 テレワークの普及に必要となる労働者代表ー孤立を防ぐための集団交渉、第9章 休業が在職者にもたらした帰結とはー収入・満足度等への影響 第10章 休業手当は就業継続につながったのかー手当支給の影響と効果、第11章 子ともを持つ就業者のワーク・ライフ・バランスは変化したのか、第12章 社会人につっての「学び」の持つ意味とはー2020年は学習を変えたのか。それぞれの問いはニューノーマルの「働き方」を考察する視点として現状把握しておかなくてはならないポイントだと思います。ただデータ分析に付いていくのがいっぱいいっぱいで明確な設定、モヤっとした理解を積み重ねてしまいましたが…そして終章 総括ー結局、なにが変わり、何が変わらなかったのか?書名の副題にあるように「結局、働きは変わらなかったのか?」であるように、まだまだ大きな変化として表出はしていないものの、やはり「働き方」の編曲点として「なにか」の始まりのような気がします。特に「三重の格差」というキーワードは重要になってくるかも。この春、ホンダが原則リモート禁止を表明し、一方、NTTが出社は出張扱い、という方針で,両極端に分裂して考えさせられましたが、もっと問題になるのは「働き方」格差なのかもしれません。

Posted by ブクログ

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