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香君(上)
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香君(上)

上橋菜穂子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2022/03/24
JAN 9784163915159

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商品レビュー

4.3

233件のお客様レビュー

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2026/09/10

ファンタジー初挑戦で、難しい設定やカタカナが多かったら頭に入ってこないだろうと不安に思いながら読み始めました。 が、こんなにもスッと入ってくるのかと思うほど映像が思い浮かび読む手が止まりません!!本当にドキドキハラハラ感情が目まぐるしく移り変わって、400ページなんてあっと会う間...

ファンタジー初挑戦で、難しい設定やカタカナが多かったら頭に入ってこないだろうと不安に思いながら読み始めました。 が、こんなにもスッと入ってくるのかと思うほど映像が思い浮かび読む手が止まりません!!本当にドキドキハラハラ感情が目まぐるしく移り変わって、400ページなんてあっと会う間に終わってしまいます。 人も生き物も生きる為に進化してきたんだっていう事が感じられて面白かったです。

Posted by ブクログ

2026/09/09

美しい表紙にうっとりしながら本を開くと、地図とたくさんの人物名の紹介。 これを見ると、「あ、また上橋ワールドに来た」と思う。 「鹿の王」が医の話であるとするなら、今作は農のお話。 オアレ稲という特殊な穀物をめぐって展開する。 美味で収量も栄養価も高い一方で、その優れた性質は一代...

美しい表紙にうっとりしながら本を開くと、地図とたくさんの人物名の紹介。 これを見ると、「あ、また上橋ワールドに来た」と思う。 「鹿の王」が医の話であるとするなら、今作は農のお話。 オアレ稲という特殊な穀物をめぐって展開する。 美味で収量も栄養価も高い一方で、その優れた性質は一代限りで、作付けすると土壌が変わり、他の穀物が取れなくなる。 そして、できた種籾をそのまま植えると、毒ができる。 唯一ウマール帝国の統治者だけが、この作物の種や肥料を作り、それを与えることで統治を行う。 一読して思うのは、これは…F1作物? なんだかファンタジーではなくSFを読んでいる気分になる。 そして、建国神話に関わる「香君」という存在。 建国者はオアレ稲と香君を人々にもたらしたとされる。 香君は常人には感じ取れない香りを聞く力で、作物の出来や虫害への対処を指示し、神として崇められ、やがて転生するという。 種籾や育成の技術を管理する富国ノ省と香君の神威により藩国の支配体制ができあがる(のだ、と思ったがやや心もとない…)。 慣れない人名、地名がたくさん出てきて、統治機構までさまざまな名前が出てきて、実際大変な物語だ。 そういう政治機構まで緻密に描いてしまうのが上橋ファンタジーだったな、と思い出した。 さて、主人公はオアレ稲を拒んだことで民を窮乏に陥れた、と王座を追われたケルアーン王の忘れ形見、アイシャという少女。 彼女は驚異的な嗅覚を持ち、植物たちの声を聴くことができる。 一般に香は「聞く」という、共感覚的な表現をするものだが、彼女は文字通り、植物が何を感じているのかを言葉のように聞くことができる。 その描写が面白い。 ちなみに、物語の本筋は、彼女が、当代の香君オリエ、帝国統治家の傍系であるマシュウらと協力しながら、迫りつつあるオオヨマの虫害による飢饉から人々を救おうと奔走することにある。 帝国からも、帝国の周縁にあるオゴタ藩国からも追われる危険を冒しながら。 下巻でその顛末が明らかになるのだろう。 弟ミルチャはどうなるんだろう?

Posted by ブクログ

2026/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遥か昔、神郷からもたらされた奇跡の稲・オアレ稲を用いて、ウマール人は帝国を築いた。 冷害に強く、虫もつかず、連作障害も起きず、味も良く薬にもなる。 この万能の稲と、香りで万象を知る活神〈香君〉の庇護のもと、帝国は栄えてきた。 ところが、そのオアレ稲に虫害が発生する。 一つの作物に依存しきった社会が、その作物を失ったときにどうなるか。 主人公アイシャは人並外れた嗅覚を持ち、 漂ってくる香りが言葉のように意味をもって感じられる。 この草がこの虫に食われるとこの香りを出し、 するとその虫を食べる別の虫が来る、といった植物と昆虫のやり取りを、 彼女は香りで読み取ってしまう。 魔法や超能力ではなく、優れた嗅覚と観察力の延長として描かれており、説得力がある。

Posted by ブクログ

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