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流浪の月 創元文芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/02/26 |
JAN | 9784488803018 |
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流浪の月
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商品レビュー
4.4
1591件のお客様レビュー
大衆受けするということは……と思って敬遠していたが、いやはや。 地名に意味を見出だしたくなる。 久しぶりの感覚。
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凪良ゆう先生の書く話は真綿で首を絞められるという表現が1番適切だと思うくらいには読んでる途中は本当にしんどい。でも読み終わった後の空気はとても澄んでいてすごく気持ちいい。
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周りの悪意のない優しさ、思い当たることがある。良かれと思ってしてくれていることに「いらない」とはなかなか言えない。本当に悪意のある人が口を噤むから、真実が見えてこないのだ。表面の事実だけを見て善悪を決めつけるのはよくない。たとえ罪を犯したとしても、その人の背景に何かがあるかもしれない。わたしたち一人一人が自分の頭で考えて、事実の後ろにある真実を見つめられるといい。そもそも善悪って何だろうとも思う。周りが決めることなのか?「彼が本当に悪だったかどうかは、彼と彼女にしかわからない」この一文が全てだと思った。 マイノリティとか、言えない過去とか、デジタルタトゥーとか、生きづらさを描いた作品をいくつか読んできたが、流浪の月は全てを見事に描ききっているように思う。生きづらさが伝わって苦しいけれど、優しさも感じる文章でするすると読めた。ふたりが楽に生きられる世界であるようにと、作者と一緒に願って本を閉じました。
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