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流浪の月 創元文芸文庫
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流浪の月 創元文芸文庫

凪良ゆう(著者)

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流浪の月 創元文芸文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2022/02/26
JAN 9784488803018

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商品レビュー

4.4

2087件のお客様レビュー

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2025/12/16

文章が丁寧でどんどん吸い込まれて、止まらなかった。 苦しくて、悲しくて、弱い自分の力ではどうにもならないツラいことばかり。だけどあの人がいるから生きていける。あの人だけがいれば他はいらない。 2人は前世から決められた運命だったに違いない。

Posted by ブクログ

2025/12/15

誰かにとっての普通は誰かにとっての普通ではない あなたの押し付ける普通が、誰かを傷付ける事にもなる 社会における多くの人がいう普通に馴染めない文と更紗がお互いの居場所を作る物語

Posted by ブクログ

2025/12/14

かつての誘拐犯・文と被害者・更紗が、時を経て再び出会う。世間が想像する関係とは違い、そこには家族愛とも恋愛とも呼べない、名前のつけられない結びつきがあった。 読む前から内容は少し知っていた。それでも、更紗の「家に置いてほしい」という願いを、文は受け入れるべきではなかったのではな...

かつての誘拐犯・文と被害者・更紗が、時を経て再び出会う。世間が想像する関係とは違い、そこには家族愛とも恋愛とも呼べない、名前のつけられない結びつきがあった。 読む前から内容は少し知っていた。それでも、更紗の「家に置いてほしい」という願いを、文は受け入れるべきではなかったのではないかと、読みながら何度も立ち止まった。文は「きちんとした人」でありながら、自分自身の病気に苦しみ続けている。その背景を思うと、あの選択もまた簡単には割り切れないものに感じられた。 15年後の物語では、文、更紗、亮それぞれが抱える歪みの背景に、幼少期の母親との関係が浮かび上がってくる。母親との関係性が、その後の人格形成に少なからず影響を及ぼしていると思うと、簡単に善悪では語れなくなる。 そして、世の中にある「事実」と「真実」は違うのだと改めて感じ、常識のズレや人との距離の取り方についても深く考えた。 デジタルタトゥーや性的被害、DV、歪んだ子育てといった現代的な問題を背負いながらも、それでも自由を求めて生きようとする二人の姿に、そっと寄り添いたくなった。 読み終えて、なんとも言えない余韻が残る。 それでも、この本に出会えて良かったと思える一冊だった。

Posted by ブクログ