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暇と退屈の倫理学 新潮文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2021/12/23 |
JAN | 9784101035413 |
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暇と退屈の倫理学
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暇と退屈の倫理学
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商品レビュー
4.3
442件のお客様レビュー
より多くの人に読んでほしい良質な哲学書。
2024年12月読了。
ずーっと気にして買っていたのに、中々手が伸ばせずに積ん読状態だったのだが、数年前にTVでオードリーの若林さんが称賛していたのを見て興味が湧き、読み始めたのだが、自分はうつ病を患っており、その時は具合が悪く途中で手を止めてしまった。
その...
2024年12月読了。
ずーっと気にして買っていたのに、中々手が伸ばせずに積ん読状態だったのだが、数年前にTVでオードリーの若林さんが称賛していたのを見て興味が湧き、読み始めたのだが、自分はうつ病を患っており、その時は具合が悪く途中で手を止めてしまった。
その後::(つい最近だが)思うところがあり、改めて初めから読み返したところ、夢中に成る面白さで、半日弱で読み終えてしまった。
哲学書でこんなに読み易い本は、早々お目に掛かれない良書だと思った。そして若い読者にも理解しやすい書き方で、現国のテキストに使われたのも頷ける内容だった。
中身を多くは語るまい。読み終えた人だけが、感想をスタート地としてそれぞれに思考を進めていければ良いのだ。
恐ろしく単純に云うとしたら、凸凹の「凹」の真ん中(低い所)に居ると思っている人達に、「そうじゃないんだよ、貴方の居る(べき)場所は、実は凸(の高い所)なんだよ。だから『暇や退屈』なんかに右往左往しないで世の不条理に惑わされず、絶えず『学ぶ』ことが一番大事なんだよ!」という、素晴らしく明快な答えを教えてくれる良書だと云う事だ。
と言っても、コレは読んだ人なら分かる、いや、読んだ人にしか意味が分からない感想かもしれないけどw。
補編の『痛みについての考察』は、心の痛み(うつ病)を抱える身の自分にもヒットする部分を感じて、とても嬉しかった。再読して、この病と闘っていこうとも強く思った。
國分先生、病と立ち向かう勇気を貰えました。ありがとうございました。
左衛門佐
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
退屈から逃れるために狂気へ向かう、というのは実体験としても腑に落ちるものだった。 世の中、忙しい生活が充実していてひとつのステータスになっている気がする。 しかしそうだとしても「仕事の奴隷」になっており、結局向かう先は退屈なのだ。 暇に過ごすこと、贅沢をすることに罪悪感を感じないようにしたい。 周りの声を閉ざさず、退屈と充実を繰り返しながら、生きていくのでちょうどよいのかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
難しかったけど面白かった。 暇と退屈についてこんなに真剣に考えている人達が居たとは知らなかった。 「なんとなく退屈」や気を紛らわせるための「気晴らし」も身に覚えがありすぎて、 なるほど定住生活をするようになったり 金銭や時間てきな余裕ができたりという背景があるのか、、と納得した。 何かに熱中することでそれを忘れたり 退屈と思いながらもそれを紛らわす気分転換をしたり 自分だけが、何をしたいのか分からない・何をしているときが楽しいのか分からないという状況に陥ってると思ってしまうことがあるけど それはもっと、周りの人たちもそうなのかもしれない。 環世界間移動能力もとても興味深かった。 たしかに盲導犬は、人間のルールに則るよう教育され直している…警察犬もしかり。 そして人間は、そんなに日常的に視点を変えて生きているというのは意識したことがなかった。
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