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老人支配国家日本の危機 文春新書1339
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老人支配国家日本の危機 文春新書1339

エマニュエル・トッド(著者)

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老人支配国家日本の危機 文春新書1339

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/11/18
JAN 9784166613397

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老人支配国家日本の危機

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2026/02/17

最初のインタビュー記事がコロナ元年だが、2026年に読んでもエマニュエル・トッドの先見性に驚かされる。ただ、経済活動をロックダウンで規制して老人を守る取り組みに疑問点を抱かれていることに違和感を感じた。コロナ禍については産業が空洞化してマスクさえも作れない先進国の危うさが指摘され...

最初のインタビュー記事がコロナ元年だが、2026年に読んでもエマニュエル・トッドの先見性に驚かされる。ただ、経済活動をロックダウンで規制して老人を守る取り組みに疑問点を抱かれていることに違和感を感じた。コロナ禍については産業が空洞化してマスクさえも作れない先進国の危うさが指摘されていてもっともだ。家族システムによる社会論の総集編となっているので非常に読みやすい。日本がメインテーマとなっているが、日本の核武装と直系家族の弊害としての少子化への対策が示される。核兵器は自国防衛に特化し(核の傘はあり得ない)、戦争をなくす画期的なものとの位置づけだ。核拡散防止の観点からはなかなか難しいテーマだが、核保有国が非保有国に対して脅しをかけてくるシナリオを想定して、その場合にゼロから核保有で対抗するまでのリードタイムや方法などは確立しておくべきだと思う。他国のために核兵器を使うことはあり得ないため、核で脅すなら核を持たざるを得ないぞとの牽制が最低限必要。中国については男女比率の不均衡が異常値を示す点と、一人っ子政策の弊害で超少子高齢化が進んでくるので長期的には脅威にならないとの指摘。世界の工場だが外需・輸出に依存している脆弱性も繰り返さられている。日本の少子化対策として移民の受け入れを提言するが、幅広い階層・国籍で受け入れて(寛容な)同化を進めていく政策が提言されている。ドイツはトルコやシリアなどの移民受け入れが劇的すぎて歪を生じるリスクが指摘されている。エマニュエル・トッドといえば反EUだが、本書でも共通通貨ユーロの導入はフランス最大の失敗としてこき下ろされている。直系家族系の日本やドイツはもともと保護主義なところがあり、何でも安いものを選ぶ欧米と消費嗜好も違っていると紹介される。日本もドイツも品質や産地にこだわる傾向が強いのだそう。EU圏内ではドイツの産業面での優位性によってドイツ以外の国は壊滅的な被害を受けた結果になっており、そもそも自国通貨を持たないのは主権国家としてあり得ないとの指摘。ヨーロッパの事情はなかなか見えてこないので、非常に勉強になる。 日本からはずっと脱線が続くが、最後に日本において直系家族がどのように発展してきたかと、その影響の考察が非常に興味深い。もともと中国では春秋戦国〜三国時代あたりが直系家族の時代で、その後共同体家族に移行した経緯があるそう。権威主義家族関係を倫理化したものが儒教だったと。8世紀に日本も中国に倣って律令制を導入して長子(男子)相続原則を導入したが、実際に直系家族が浸透するのは鎌倉時代以降で関東地方が始まりだった模様のため、中国から渡来したのではなく独自で発達したと考えられる。中国では遊牧民からの外圧もあったが文治主義が多いのに対して日本はずっと軍治主義が続いてきた。そして、現代の日本女性は父系的で男性上位社会にいるため、女性の地位が高い社会出身の男性に惹かれやすいのかもしれない、との指摘。これについて、国際結婚が増加傾向にあるとはいえ、それは単に女性の高等教育が進んでいることが背景であって、女性の地位が低い社会出身との交際も増えているだろうと反論できそうだ。 直系家族は江戸時代を通して増え続け、徳川幕府の安定化に貢献したと考えられるが硬直化の弊害もあるため、明治維新という大きな転換に活躍したのが別の家族システムを持つ南西部(薩長、佐賀、土佐など)だったとの指摘(中性的な核家族システムが影響した可能性)。信憑性はさておき、仮説として色んなことを説明できるので、エマニュエル・トッドの作品は面白い。

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2025/10/23

2025/10/23:読了  面白かった。  中国、EU、トランプのアメリカ、アメリカ民主党のことがよくわかる。  2021年の本なのだが、2025年の今、この本に書いてあるような方向に世の中が動いている。  『Ⅱ.アングロサクソンのダイナミクス(83ページ~』は、アメリカの強...

2025/10/23:読了  面白かった。  中国、EU、トランプのアメリカ、アメリカ民主党のことがよくわかる。  2021年の本なのだが、2025年の今、この本に書いてあるような方向に世の中が動いている。  『Ⅱ.アングロサクソンのダイナミクス(83ページ~』は、アメリカの強さを再認識できた。  金融投資をしていて、アメリカがダメだのような情報を目にするが、この本からは、当面アメリカ中心のままというのが納得できる。  日本は、アメリカとともにいく ので大丈夫そう。 『7.それでもトランプは歴史的大統領だった(147ページ)』の以下の記述が印象的 --以下引用  私はむしろ「トランプこそ米国大統領として”歴史に足跡を残す”ことになるだろう」とみています。  トランプは下品で馬鹿げた人物であり、私自身も人として、とても許容できません。しかし、今回再選を果たせなかったとはいえ、過去四年間にすでになされたトランプ政権による”政策転換”が、おそらく”今後三十年の米国のあり方”を方向づけることになる。「保護主義」「孤立主義」「中国との対峙」「欧州からの離脱」

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2025/08/14

エマニュエル・トッド氏の本は何冊か読んで、家族構造から人間の価値観や行動を説明するアプローチに感心した。その著者が日本について論じた本ということで興味を持ち手に取った。 日本は伝統的に直系家族であり、日本人は継承が得意な反面、創造的破壊が苦手という性質を持つ。特に、直系家族シス...

エマニュエル・トッド氏の本は何冊か読んで、家族構造から人間の価値観や行動を説明するアプローチに感心した。その著者が日本について論じた本ということで興味を持ち手に取った。 日本は伝統的に直系家族であり、日本人は継承が得意な反面、創造的破壊が苦手という性質を持つ。特に、直系家族システムが完成してしまうと女性差別や権威構造が硬直化してしまい、システムの維持が目的となり自己変革が更に難しくなるという。ここに日本の危機がある。 面白いのは鹿児島のとある地域では、創造的な破壊が自然に受け入れられるような家族を持つところがあるらしい。明治維新での薩摩藩の中心的役割もその文脈で語られていた。規律正しい反面、奔放な一面もあるという両面性が、今後の日本をより強くしなやかな国にするヒントがあるのかもしれない。 単純に、同じ国なのにかなり多様な家族構造が存在していることに驚いた。著者は『家族システムの起源』という本で、その部分をさらに深掘りしているらしい。家族構造が人間の認知や思考に及ぼす影響にパターンがあるとしたら、非常に面白そうである。

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