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イ・ヒヨン(著者), 小山内園子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 イースト・プレス
発売年月日 2021/11/17
JAN 9784781620237

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商品レビュー

3.2

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2024/02/18

親に望まれない子どもを国家で引き取り育て、ある一定の年齢になったら、子どもを望む夫婦と子どもを引き合わせる、という国家プロジェクトの存在する時代。親とのマッチングがうまくいかなくても、20歳になったら施設をでなくてはならない。マッチングできなかった施設出身の子どもは、偏見の目で見...

親に望まれない子どもを国家で引き取り育て、ある一定の年齢になったら、子どもを望む夫婦と子どもを引き合わせる、という国家プロジェクトの存在する時代。親とのマッチングがうまくいかなくても、20歳になったら施設をでなくてはならない。マッチングできなかった施設出身の子どもは、偏見の目で見られるという。そんな社会が舞台。 親になるとはどういうことか、親子とは何なのかを考えさせる。とはいえ、良かったと思えないのはなぜか? カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」のような感動を期待していたからか?ちょっと(はるかに?)およばないかな。

Posted by ブクログ

2023/09/01

親を選べるこども いままで親を選べないことが当たり前だった でも施設出身であることを隠して、普通のこどものように振る舞う 例えばもし友達に施設出身の子がいたら、一度も可哀想だと思わず同情せずにいられるのかな 例えばいい子だけど施設出身の子が犯罪を犯したらどこかで受け入れる自分がい...

親を選べるこども いままで親を選べないことが当たり前だった でも施設出身であることを隠して、普通のこどものように振る舞う 例えばもし友達に施設出身の子がいたら、一度も可哀想だと思わず同情せずにいられるのかな 例えばいい子だけど施設出身の子が犯罪を犯したらどこかで受け入れる自分がいて でも親元で育った子が犯罪を犯したら、なんであんなにいい子が…と思うだろう 人間は思ったよりも偏見にまみれている ひどい親元で育った人も描かれていて、みんなそんな当たりの親元で育てるわけないかあ、と当たり前のことを思った

Posted by ブクログ

2023/06/17

人が子供を持たなくなった社会で国の管理下におかれる親のいない子供たち。 13歳以上のこどもたちが養子となる権利を持つ。国の補助を受けつつ 親になることを希望する夫婦はこどもを引き取ることができる。 何度も面接を重ね、彼らを親にするか、選ぶのはこどもたちだ。 SFめいた話かと思いき...

人が子供を持たなくなった社会で国の管理下におかれる親のいない子供たち。 13歳以上のこどもたちが養子となる権利を持つ。国の補助を受けつつ 親になることを希望する夫婦はこどもを引き取ることができる。 何度も面接を重ね、彼らを親にするか、選ぶのはこどもたちだ。 SFめいた話かと思いきや、想像できる近未来のよう。 施設長をはじめ、こどもたちを管理する大人たちが いい人すぎる一方で、親になる面接を望む外の世界の大人たちが 利己的にうつる。 親も完璧ではないし、生きていくかぎり100%幸せでリスクゼロの状態なんて ない。人間同士だから、その日の気分で衝突することだってある。 そこに血は関係ないように思う。日々の暮らしをともにし、 顔をあわせて、空間を生きる。お互いを補いあって、支え合って 家族になっていく。

Posted by ブクログ

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