人類最初の殺人

上田未来(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2021/08/26
• JAN: 9784575244328

商品レビュー

2024/04/21

人類が初めての犯罪を犯した時のことを小説にしている。殺人をおかしたのは、言語が発達してなく、コミュニケーション不足で殺人へと発展。また、自分が楽をしたいから、初めての詐欺が生まれた。以外と犯罪が起こる動機は今でも、人類初めてでも、変わらないのかもしれない。

2023/11/12

これは「人類最初の殺人事件」のお話です。
どんな犯罪にも「始祖」があります。
それは一人の原始人による怒りにまかせた撲殺でした。
大きな棍棒で仲間を殺しちゃったんです。
太古の昔、いったい何かあったんでしょうか。
(アマゾンより引用)

2022/08/04

おもしろかった。
人類最初の○○という形で犯罪の歴史をラジオ番組形式で描く。
殺人、詐欺、盗聴、誘拐、密室殺人というテーマで進むそれは、原始時代や古代エジプト、日本の平安時代、邪馬台国などなど時代と場所を自在に移して展開。
当然フィクションなのだろうけど、犯罪史の権威がラジオで話す、という形で書かれ、設定も巧み、ラジオ的な口語文なので妙に説得力がある。
こんなだったのかもしれない。想像力を古代にはせ、そうだったかもしれない歴史を考える。最初の、という事をあまり考えたことがなかったけど、たしかに何にでも始まりがあるなぁ…。