ブラザーズ・ブラジャー

佐原ひかり(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社
• 発売年月日: 2021/06/25
• JAN: 9784309029641

商品レビュー

2025/12/23

はい、超絶優良株佐原ひかりさんのデボー作品

ひと言で言うと「青春だぜ！」

親同士が再婚して二歳年下の弟が出来たんだけど、その弟がブラジャーを着け…というお話なのに「青春」が勝つ
親との関係なんかも悩みながら進むのに「青春」が勝つ
ある意味不思議

なので「青春だぜ！」ということになる

いやむしろ「青春だぜ、ベイべー！」だ

いやもうここは「ベイベー！！」でいいかもしれん

いや「青春」どっか行ってもうてるがな
はいはい赤ちゃん大行列を見たアメリカ人みたいなことになってもうてるがな！

ネタバレごめんm(_ _)m（なんのネタバレもしとらんわ！）

2025/12/08

表紙とタイトルのインパクトで選びました。多様性がテーマかと思いましたが、それよりも思春期の揺れ動く心情がよく描かれていました。

傷つけないから、傷つけないで、と祈っていた。

この言葉が心に残りました。私は大人になった今でも、ずっとこの祈りとともに生きているように思います。それが逃げやズルさであったのかもしれないと気付けました。

2025/08/11

ブクログピックアップ10選 #ファッション に挙げられていたうちの一冊。表紙のインパクトが強く、じつはそれだけでチョイス。
いきなり姉弟となった姉ちぐさと弟晴彦。晴彦はこの表紙イラストのイメージで登場する。クールでとても常識的な男子中学生。そして彼はブラジャーが好き。美しくて素敵だから。対してちぐさは、普通ではあるが、デリカシーが乏しく思い込みが激しい。この二人が試行錯誤して関係を築く物語。ちぐさは無神経だが、素直でまっすぐ。晴彦との共同経営を提案し、軽く一蹴されるが、それも悪くないのではと、ちょっと思う。
表紙のブルーのイメージのまま気持ちよく読めた。