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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/06/24 |
| JAN | 9784101017525 |
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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
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商品レビュー
4.3
1072件のお客様レビュー
すごく読みやすい。新幹線で1時間30分くらい移動している間に半分以上読めた。イギリスでの諸々の暮らしがありありと浮かんでくる文章だからかな。 日本にずっと住んでいる自分にとって、海外の庶民の暮らしはなかなか接する機会がないから、読み応えがあった。
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イギリスで学校に通う東洋人ハーフとして生きる息子の体験を母親目線でまとめたエッセイ。 自分の海外経験と重ねながら読んで共感したり、その経験の裏側も知れて良かったと思う。
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イギリス社会の分断と人種差別が根強く残っていることに驚いた。エッセイ形式で読みやすいため、非常に良かった。何かあるたびに欧米を見習えという人にこそ陥っている。 息子の素直さと友達が差別を受けた時の思いやりに感動した。幼い子どもとは思えないほど思いやりにあふれ、知性を感じる発言の数...
イギリス社会の分断と人種差別が根強く残っていることに驚いた。エッセイ形式で読みやすいため、非常に良かった。何かあるたびに欧米を見習えという人にこそ陥っている。 息子の素直さと友達が差別を受けた時の思いやりに感動した。幼い子どもとは思えないほど思いやりにあふれ、知性を感じる発言の数々。イギリスの道徳教育、みかこさんの教育の賜物だと思う。素晴らしい。 P.43の親子のやり取り、「馬鹿と無知は違うこと」というやり取りやp.95のsympathyは可哀想な立場の人や問題を抱えた人、自分と似たような意見を持っている人々に対して人間が抱く感情のことだから、自分で努力をしなくとも自然に出て来る。だが、empathyは自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。sympathyは感情表現、empathyは知的動作と言えるかもしれない。等々の心に深く残るセリフがある。empathyは日本でいう「人の立場に立って考えよう」と同じ意味合いだと思う。しかし、現代の日本でそれができている人がどれくらいいるだろうか。日本でも移民政策をめぐった分断が起きている。道徳教育を怠った先にあるのは混沌とした分断の時代なのだろう。今一度立ち止まって人の立場に立って物事を考えたい。 本書を読んでいき、今読んでいる東畑開人著の「カウンセリングとは何か」のp.157に登場する「優しさだって、理解があるときにのみ、自然に発生するものです。「大丈夫ですよ」という一言は、理解があるときには温かい響きを持ちますが、理解がないときには冷たく白々しい言葉になるものです。」が頭によぎった。 人に優しくなるために人の立場に立って考える思いやりだけではなく、知識がなければいけない。それは自分が本を読むことで著者に、また主人公の人生を追跡することで感情を、理解を育むという目的意識にピッタリと合致する。それを改めて思い出させられたそんな本でした。 最後に本書で一番心残った親子の会話をメモしたい。p.75において 「多様性っていいことなんでしょ?学校でそう教わったよ。」 「多様性ってやつは物事をややこしくするし、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ。」 「楽じゃないものが、どうしていいの?」 「楽ばっかりしていると、無知になるから」 「多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなんだと母ちゃんは思う」 思わず唸った。なるほど。何事にも物事にはいい側面も悪い側面もあるが、多様性のいい側面、悪い側面をズバッと言い当てた名文である。同質的な他者とばかり関わると視野狭窄に陥り、それを打破するために多様性が良い。なるほど。その通りである。多様性が声高に喧伝され、分断が問題となっている現代日本でぜひ多くの人に読んでもらいたい。
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