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命は誰のものか 増補改訂版 ディスカヴァー携書227
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命は誰のものか 増補改訂版 ディスカヴァー携書227

香川知晶(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売年月日 2021/04/23
JAN 9784799327296

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商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/01/06

透析患者のトリアージに始まり、代理母や終末医療・尊厳死、臓器移植まで幅広いトピックを取り上げ、過去から現在までの議論を整理した生命倫理の導入書。 歳を重ねることで身近になった事象や、コロナ禍での直面した事象はあったものの、体系立てて目線を当てたことがないことが気にかかっていたため...

透析患者のトリアージに始まり、代理母や終末医療・尊厳死、臓器移植まで幅広いトピックを取り上げ、過去から現在までの議論を整理した生命倫理の導入書。 歳を重ねることで身近になった事象や、コロナ禍での直面した事象はあったものの、体系立てて目線を当てたことがないことが気にかかっていたため手に取った。 これらの生命倫理の裏には常に「経済性」がなりを潜めており、表面上は倫理のことを議論しているように見えても、実態は「経済性」のゴールありきのロジックを積み立ているということが多々ある。 特に臓器移植時の「死」の判定において、移植臓器の圧倒的不足に対するカバー策として「脳死」という概念を掲げ、コンセンサスを取ろうとしてきた経緯が分かりやすい。 技術が発達するにつれて既存の倫理に当てはまらなくなるだけではなく、細分化が進むため各論に対して人類全体としてのコンセンサスを形成するのが難しくなっていく。各論に執着せず、大局として「善い」姿を模索し、示していく必要があるだろう。 著者は自分の倫理観を推すことはなく、歴史と視点を解説することに終始しているため、多角的な視点を得るにあたり大いに役に立った。 初版は2009年だが、2021年に増補版として近々のトピックをまで網羅されたのがありがたい。 おすすめの本です。

Posted by ブクログ

2023/05/19

ACP; Advance Care Planningは生命倫理の考え方からすると良いもののように聞こえる。しかし、現実には強いられた自己決定が出てくる。ACPを良いものとする考えは正しい。現実の日本の医療はACP以前の実態がある。林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠...

ACP; Advance Care Planningは生命倫理の考え方からすると良いもののように聞こえる。しかし、現実には強いられた自己決定が出てくる。ACPを良いものとする考えは正しい。現実の日本の医療はACP以前の実態がある。林田医療裁判(平成26年(ワ)第25447号損害賠償請求事件、平成28年(ネ)第5668号損害賠償請求控訴事件)では患者の長男が延命につながる治療を全て拒否し、それで治療方針が決まってしまった。ACPの要求するプロセスも経ていない。 ACPが強いられた自己決定になる背景は、社会保険費用の削減の狙いがあるからである。公務員の責任逃れ、負担逃れと自己決定は相性がいい。誘導や強制された自己決定でも形式的には本人が自己決定したものと扱われる。公務員のアリバイ作りの自己決定になる。 日本では最終的な医療・ケアに何を選択するかの議論に終始し、人生の最終段階を穏やかに過ごすことができる環境作りの議論が等閑にされる傾向がある。厚生労働省がACPの愛称を人生会議としたことも問題である。ACPは計画(Planning)であり、計画を立てることが目的である。ところが、人生会議としたために会議をすることが目的化してしまう。 人生会議には安楽死に誘導する側面がある。現実に経済学者の成田悠輔氏は高齢者の集団自殺が日本の高齢化社会の解決策であると語った。ディストピア映画『PLAN75』が現実味を帯びている。

Posted by ブクログ

2022/12/06

臓器移植や遺伝子操作等、ゾッとしたというのが正直なところ。 生物は長い年月の中で生きているのに、天文学的な技術の進歩(?)についていけるものなのだろうか? 自分のモヤモヤ感を大事にしながらも、色んな立場の多様なモノの見方があることを忘れずに、他人事にせずに考えたい。

Posted by ブクログ