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夜空に泳ぐチョコレートグラミー 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/03/27 |
| JAN | 9784101027418 |

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夜空に泳ぐチョコレートグラミー
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商品レビュー
4.2
1168件のお客様レビュー
素晴らしかった…!!! ちょっと心が疲れているときに読むのがまたいいのかもしれない。五作品とも冒頭から引き込まれてあっというまに読了、何度も涙が出て何度も鳥肌がたった。 恋愛だけじゃなくて人と人との繋がりや、心の痛みや葛藤の描き方、そして生き方。ひとつの小さな街を主軸に、人物たち...
素晴らしかった…!!! ちょっと心が疲れているときに読むのがまたいいのかもしれない。五作品とも冒頭から引き込まれてあっというまに読了、何度も涙が出て何度も鳥肌がたった。 恋愛だけじゃなくて人と人との繋がりや、心の痛みや葛藤の描き方、そして生き方。ひとつの小さな街を主軸に、人物たちを魚になぞらえる構成が秀悦です。キラキラ揺蕩う海の波が思い浮かんでくるようなおしゃれさや、タイトルも綺麗で好き。 解説にもあるように、どの作品も、主人公やそのまわりのサブの登場人物たちがみんな温かく魅力的で愛おしい。心に寄り添ってくれるような読後感がある。 こういった短編集だと、特にこのお話好き、というのがあるのですが本当に全部良くて順位をつけがたい。 町田その子さん、初読みの作家さんでしたが他の本ももっと読みたい!絶対読む!と強く思えた一冊でした。
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暗くて重いのに、とんでもない多幸感。 仕掛けたっぷりの優しい小説です。 人を魚になぞらえて、海や川に泳ぐ魚たちが淵に留まったり、留まる方法を知ったり、息のしやすい場所にいったり、海に泳ぎ出したり。 ある意味重厚構造のような構成でした。 ひとはこの世界を巡る海になれる。海に果てなどない。苦しみが巡り巡って誰かの所へ辿り着き、救うことができる。 今日流した涙は、いつか誰かに優しく辿り着く。ひとは誰かを育むものになれる。 どんな時にも優しく寄り添ってくれる、町田その子先生の美しい言葉たちにうっとりしました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「溺れるスイミー」と「海になる」が特に好きだった。登場人物たちが、この先どこかで、自分のままでいられる場所を見つけて、幸せになれる未来があるといいなと思ったりする。登場人物同士の関わり一つひとつに美しさを感じた。 「お団子を食べて前歯が抜ける」という、これから私が生きていても絶対に遭遇できないだろうと思う出来事から始まる。その強烈な一文に心をつかまれたまま、文章にすーっと最後まで連れていかれた感覚があった。主人公はそれぞれ違うけれど、どこかでつながっていて、一人の人生の向こう側に、また別の人生が見えてくる。その構成も含めて、美しかった。 自分はおそらく出会わないだろうと思う人物の、人生の一瞬を描いているのに、そこにある感情は全て本物だと思った。そのありえなさとリアルさの塩梅が絶妙だった。嫌な思いも、苦しい出来事も、きれいごとにせず描きながら、最後まで作品を濁らせない透明度の高さが、すごく好きだった。 誰にでも、自分が息をできる場所や存在があるのだと思う。親友とか恋人とか夫婦とか親子とか、関係の名前に必ずしも当てはまるものではないのかもしれない。その人の存在によって少しだけ息ができるということの、温かさや尊さ、虚しさ。でも、ある種の報いのようなものを感じた。 私にとって「美しい」という感覚は、とても透明度の高いものなのだと思った。嫌な思いをしても、辛い思いをしても、そこで濁らず、深い深い海の底まで見える透明度を、最後には残してくれている。わかってはいたけれど、人生は一辺倒ではないのだと改めて感じた。一個人が出会う出来事や、それを含めた長い長い人生が美しいものであることを、信じさせてくれる作品だった。
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