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夜空に泳ぐチョコレートグラミー 新潮文庫
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夜空に泳ぐチョコレートグラミー 新潮文庫

町田そのこ(著者)

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夜空に泳ぐチョコレートグラミー 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2021/03/27
JAN 9784101027418

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夜空に泳ぐチョコレートグラミー

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商品レビュー

4.2

1083件のお客様レビュー

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2026/03/02

どのお話も重くて辛いんだけど、救いもあって心が温かくなる。 どうしようもない現実の中で懸命に生きていかなければならない、人間の強さを感じました。逃げずに目の前の現実と向き合う大事さ、どんな人生でもやり直せるということも。 波間に浮かぶイエローが1番好きです!

Posted by ブクログ

2026/03/01

この物語に描かれている救いは、決して劇的なものではない。人生を一瞬で変えてしまうような奇跡も、過去をすべて塗り替えるような出来事も起こらない。それでも読後に残るのは、たしかに「少し軽くなった心」の感覚だ。本作が差し出す救いは、とても小さい。けれど、その小ささこそが、現実を生きる私...

この物語に描かれている救いは、決して劇的なものではない。人生を一瞬で変えてしまうような奇跡も、過去をすべて塗り替えるような出来事も起こらない。それでも読後に残るのは、たしかに「少し軽くなった心」の感覚だ。本作が差し出す救いは、とても小さい。けれど、その小ささこそが、現実を生きる私たちにとって誠実なのだと思う。 登場人物たちは皆、誰にも言えない傷や後悔を抱えている。孤独や自責の念は簡単には消えないし、過去は取り戻せない。けれど彼らは、誰かの何気ない言葉や、ふとしたまなざし、あるいは偶然の出会いによって、ほんの少しだけ自分を肯定できる瞬間を得る。その変化は外から見れば取るに足らないほど微細だ。しかし当人にとっては、確かに世界の色がわずかに変わる出来事である。 印象的なのは、救いが「理解」から生まれている点だ。完全にわかり合うことはできなくても、「わかろうとする姿勢」があるだけで、人は救われる。相手の痛みに無理に踏み込むのではなく、ただ隣に立ち、存在を認める。その静かな態度が、閉ざされていた心に小さなひびを入れる。そしてそのひびから、わずかな光が差し込む。 この物語は、傷を無理に癒そうとはしない。痛みをなかったことにも、美化することもしない。ただ、「それでも生きていく」ことを肯定する。その肯定は声高ではなく、むしろ囁きに近い。だからこそ、読者の内側にやわらかく届くのだろう。 タイトルにある“夜空”は、広くて暗く、時に冷たい場所だ。そのなかで泳ぐチョコレートグラミーは小さな存在にすぎない。けれど、小さいからといって無力ではない。暗闇の中でも確かに息をし、尾びれを動かし続ける。その姿は、傷つきながらも日常を生きる人間そのもののように感じられる。 大きな奇跡ではなく、掌に収まるほどのぬくもり。派手な再生ではなく、昨日よりほんの少しだけ前を向ける感覚。本作の救いは、その慎ましさゆえに尊い。読み終えたあと、世界は何も変わっていないのに、自分の中の何かがわずかに整えられている。そんな静かな余韻を残す物語だった。

Posted by ブクログ

2026/02/28

「もう一度読みたい」って思ったり、感想として書いたりしたことある作品はいくつもあるけど、人生で初めて本当に読み返した。大好き 自分のなかにつっかえていた、名前のない澱のようなものを代わりに語ってくれたようで、呼吸がしやすくなるような、そんな気分だった読了後

Posted by ブクログ