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日々翻訳ざんげ エンタメ翻訳この四十年
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 本の雑誌社 |
発売年月日 | 2021/03/03 |
JAN | 9784860114558 |
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商品レビュー
3.8
16件のお客様レビュー
この翻訳読みづらいな〜という程度の感想はもつものの、翻訳者という視点から捉えたことはなかった。 精霊の守り人を英訳するときに、あちらにない表現に苦労して‥というお話を聞いて、本当に最近興味が出た次第。 複数人に訳されている古典名作も、読み比べるようなことはなかったので、訳者さ...
この翻訳読みづらいな〜という程度の感想はもつものの、翻訳者という視点から捉えたことはなかった。 精霊の守り人を英訳するときに、あちらにない表現に苦労して‥というお話を聞いて、本当に最近興味が出た次第。 複数人に訳されている古典名作も、読み比べるようなことはなかったので、訳者さんによってこんなに違うのか!と驚き。 多少の誤訳はどうしてもあるという点にも驚き。そういうものなのか‥下訳についても初耳。知らないことだらけすぎて、面白かった。 あとがきにもある通り、一時期、検視官シリーズとシドニィ・シェルダンが平積みされていて、私はおこづかいをやり繰りして夢中になったんだっけ。まだDNA鑑定が最新技術で、ケイ・スカーペッタが猛烈に格好良かった。懐かしいなぁ。 久しぶりに検視官シリーズを読んだときに、?なんだか読みにくい‥と思い、よく見たら訳者さんが変わっていたんだった。その時は残念だった。
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実は著者の翻訳した作品をほとんど読んだことがなかった。それでも本書は面白く、一気に読み終えた。たぶんその理由は、著者がやらかしたエピソードや失敗エピソードが惜しげもなく書かれており、こうしたエピソードが著者と読者の距離を一気に縮めてくれるからではないだろうか。もちろん翻訳にまつわ...
実は著者の翻訳した作品をほとんど読んだことがなかった。それでも本書は面白く、一気に読み終えた。たぶんその理由は、著者がやらかしたエピソードや失敗エピソードが惜しげもなく書かれており、こうしたエピソードが著者と読者の距離を一気に縮めてくれるからではないだろうか。もちろん翻訳にまつわるエピソードも興味深く、なんだか翻訳本に対して肩の力を抜いて接することができるようになった気がする。 特に印象深いのは、原作者であるジョン・ル・カレにコンタクトをした際に怒らせてしまい、ダメージコントロール会議をエージェントや編集者と行ったという話。翻訳者でもこんなことあるんだなとか「ダメージコントロール」という言葉を使っているところに、なんだか翻訳者の存在がぐっと身近になった気がした。
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業界裏話として興味深かったです。 SFは特殊な訳語があったりするから 翻訳が大変だ…というところに同情したりして。
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