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LIFE SCIENCE 長生きせざるをえない時代の生命科学講義
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP/日経BPマーケティン |
発売年月日 | 2020/12/17 |
JAN | 9784822288662 |
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商品レビュー
4.1
50件のお客様レビュー
ネットで誰もが多量の情報に触れることが可能となった昨今、科学的な見地で情報を取捨選択する必要性が問われる。 研究に携わることのない人にも、科学的な考え方から著者の研究であるオートファジーについて分かりやすく解説してくれる。仮説と検証が科学の基本、断定する人は科学的に怪しい、とい...
ネットで誰もが多量の情報に触れることが可能となった昨今、科学的な見地で情報を取捨選択する必要性が問われる。 研究に携わることのない人にも、科学的な考え方から著者の研究であるオートファジーについて分かりやすく解説してくれる。仮説と検証が科学の基本、断定する人は科学的に怪しい、という全ての現代人が肝に銘じるべき内容に富む。
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『未来の科学者たちへ』という著書で大隈先生が紹介していたアヒル先生こと吉森保先生。オートファジーの権威。読みたかった本なのでテンションが上がる。また、本書の大まかな中身はYouTubeでも見ることができる。事前に動画を見ていたが、理解が更に深まった。 科学における相関関係と因果...
『未来の科学者たちへ』という著書で大隈先生が紹介していたアヒル先生こと吉森保先生。オートファジーの権威。読みたかった本なのでテンションが上がる。また、本書の大まかな中身はYouTubeでも見ることができる。事前に動画を見ていたが、理解が更に深まった。 科学における相関関係と因果関係の話から入る。遺伝子操作ができるようになったことで、因果関係をはっきり示すことができるようになった。対照群がないものは、エセ科学とみなされても仕方がない。査読は匿名が原則だが、最近では実名でもいいと言う学術誌も増えているとか、質の良い論文かどうかを判断する指標は、他の論文にどれだけ多く引用されたかと言う被引用数だとか。 そこからゆっくり専門分野であるオートファジーの話へ。動画で説明されていたが、本の製作にあたっては文系のアシスタント?が分かりにくい部分に対して徹底的に注文をつけて直したらしいので、流石の読み易さ。 ー ミトコンドリアは、オルガネラの一種で、生命活動に必要なエネルギーを作り出す発電所。ミトコンドリアよりタンパク質は小さい。体は、タンパク質以外のものも含むのに、遺伝子はタンパク質しか規定していない。なぜなら、タンパク質がそれ以外のものを作ったり取り込んだりできるから。ほとんどのDNAは、細胞の中の核と言うオルガネラの中にしまわれています。 ー 人間の細胞は、タンパク質が動かしている。数万種類のタンパク質がある細胞を構成し、組織や器官など体の構造になる構造、タンパク質。コラーゲンなど。物質を生体内の別の場所に運ぶ輸送タンパク質、病原体から体を守る抗体もタンパク質。最も多いのが酵素。タンパク質の約半数が酵素。 ー ミトコンドリアが壊れると活性酸素が出る。酸素ではなく、体内に侵入した細菌やウィルスの攻撃から体を守ってくくれる。ミトコンドリアがエネルギーを作る際にも活性酸素が発生する。つまり、ミトコンドリアが傷つくと活性酸素の制御ができなくなると言う事。ミトコンドリアが傷つくことによって出てくるのは、他にも、細胞を自滅させる物質がある。感染した細胞が自爆してウィルスごと死ぬ。 ー ホルモンは内分泌細胞と呼ばれる細胞で作られ、血液中に出される。そして血液によって全身に運ばれる。運ばれてきた。ホルモンを受け取る細胞は標的細胞と呼ばれる。この標的細胞は決まったホルモンを受け取る受容体=レセプターを持っている。 ー 情報を伝達する手段は、血液を介したホルモンだけではなく、神経網の経路がある。血液が体を1周するのに20秒位かかるのに対して、神経の情報伝達速度は毎秒120メートル。つまり0.0 1秒位で体のどこにでも情報を伝えられる。神経網では神経伝達物質が情報を伝える。ホルモンのように血管を通らなくて良く、伝達が速い。 ー なぜ歳をとると、オートファジーの能力が低下するのか、それがわかれば低下を食い止めて、神経変性疾患にならないようにできるのではないか。オートファジーが起こりすぎないようにするルビコンと言うタンパク質。高脂肪食によって肝臓でルビコンが増えていた。 ー インスリンシグナルもTORシグナルも抑制されると、オートファジーが活性化するし、生殖細胞の除去やミトコンドリアの機能抑制も同様にオートファジーが活性化する。 ー スペルミジンがオートファジーを活性化させる。スペルミジンは私たちの体内の細胞でも合成されています。アミノ酸から作られます。人間は歳をとるとルビコンが増え、スペルミジンは作れなくなり、オートファジーがガタ落ちする。 不老を目指すのではなく、健康寿命を延ばしたいのだという目的も分かりやすい。ノーベル賞候補かなどと周りがお世辞を言うが、本当にそうなのかも知れない。
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細胞のオートファジーの大家の著書。 科学的思考、オートファジーについて 学べる一般向け名著だと思う。 赤ワインを飲みながら読んでみてはどうだろう。 (なんで赤ワインかは本書を読めばわかります)
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