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彼方の友へ 実業之日本社文庫
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彼方の友へ 実業之日本社文庫

伊吹有喜(著者)

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彼方の友へ 実業之日本社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 実業之日本社
発売年月日 2020/10/08
JAN 9784408556161

彼方の友へ

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商品レビュー

4.6

38件のお客様レビュー

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2024/09/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

同じコンセプトの小説を間を置かずに2冊読了した。『百年の子』と『彼方の友へ』。どちらも戦前戦後の少年少女雑誌の物語。しかもどちらも女性編集者が活躍する。同じ題材を扱いながらも作者によってテイストが違うから小説は面白い。今回は小説の中で主人公の佐倉ハツと遥かな時を超えて辛くも楽しくもあった時間を共有した。だから自信を持って言える。たとえ何百万分の一の存在であろうと、私も「最上のもの」を贈られた「彼方の友」のひとりだ。

Posted by ブクログ

2024/07/14

先に読んだ「犬がいた季節」の解説に『その年の本屋大賞ノミネート作に「彼方の友へ」が入っていなかったことに途轍もない衝撃を受けた…』と書いてあるのを見て、この本も読んでみたいと思っていた。 こちらもとても面白かった。 昭和初期、父が消息を絶ち母も病気になっては進学も諦め慎ましい生...

先に読んだ「犬がいた季節」の解説に『その年の本屋大賞ノミネート作に「彼方の友へ」が入っていなかったことに途轍もない衝撃を受けた…』と書いてあるのを見て、この本も読んでみたいと思っていた。 こちらもとても面白かった。 昭和初期、父が消息を絶ち母も病気になっては進学も諦め慎ましい生活を余儀なくされていたハツのお話。 知り合いの口利きで憧れの少女雑誌「乙女の友」編集部に職を得たハツが場違いな場所で戸惑いの日々を過ごす序盤を過ぎて、なかなか原稿を仕上げてもらえない作家先生を自転車でさらってきたあたりから面白くなってきた。 そこからは、主筆の有賀に鍛えられながら、周囲の作家や画家からも様々なことを吸収して、ハツが物書きとして頭角を現していく姿が瑞々しく描かれて、とても惹き込まれる。 ハツの親しみやすい人柄はもとより、冷静な主筆の有賀、優しいながら謎めいた画家の純司、いつも一緒にいて支えてくれる編集補佐の史絵里、陰ながら指導してくれる科学小説家の空井、ハツが憧れる女性作家の美蘭など、それぞれに陰影がある人物像が面白みを増す。 “友へ、最上のものを”という思いのもとに描かれる雑誌づくりの話には、ともすれば不要不急と切り捨てられる美や芸術、音楽や文芸の存在の重さを改めて教えられるし、この時代を描けば避けて通れない大戦前夜から敗戦までの禍々しい出来事には反戦の思いを、銃後で協力し合って逞しく生きる女性たちの姿には社会における女性活躍に対する思いを汲み取ることができる。 色々なテーマが折り重なっている物語だが、それらが声高にではなく、お話の中からしっかりと沁みてくるような描き方が好ましい。 後半、有賀が入営するあたりからなんだかメロドラマっぽくなってきたが、そこからあのようなエピローグになろうとは…。戦後の復興の中でそれぞれが歩んだ数奇な運命が、五線譜の暗号とつながるラストがとても良かった。 番外編も、本編であのように逝った空井を偲んで秀逸。

Posted by ブクログ

2024/06/30

すっかり 映画を見ているようなそんな 映像が目に浮かぶような感覚で読んでいました。 読み終わった後も余韻にどっぷり浸かったままで、とても素敵な本に感動しています。 時は 昭和12年から20年 戦前から戦後の激動の時代のお話です。世の中がざわついていて、 不安がある中で 雑誌「乙女...

すっかり 映画を見ているようなそんな 映像が目に浮かぶような感覚で読んでいました。 読み終わった後も余韻にどっぷり浸かったままで、とても素敵な本に感動しています。 時は 昭和12年から20年 戦前から戦後の激動の時代のお話です。世の中がざわついていて、 不安がある中で 雑誌「乙女の友」に憧れていた右も左もわからないハツを 温かく、そしてきびしく 作家としても主筆としても育て た有賀主筆や、仲間達の温かいやりとりが本当に胸が何度もキュンとしたり、じんわりしたり…力強さを感じたり… 身近な人達が 次々に戦争に出征していく中 あとを引き継ぎ、みんなが帰ってくる場所を守っていきたいと 奮闘するハツの姿は、清々しく 勇気をもらえる姿でとても 感動しました。 悲惨な戦争と向き合いながら強く生きる姿は、今の時代人ごとではない気持ちになります。 日々悔いがないように大切に生きなくてはという気持ちになりました。

Posted by ブクログ

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