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ガーデン 文春文庫
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ガーデン 文春文庫

千早茜(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2020/08/05
JAN 9784167915407

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商品レビュー

3.5

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2024/11/13

241113*読了 自然あふれる奈良に住むようになって、植物に惹かれるようになった。 道端に咲く名前も知らない花、誰かの手によって植えられた花も、奔放に咲く野の花も、どれもがただありのままに生きている。 美しさとは整えられた美だけではないと、花たちを見て思う日々。 そんな自分...

241113*読了 自然あふれる奈良に住むようになって、植物に惹かれるようになった。 道端に咲く名前も知らない花、誰かの手によって植えられた花も、奔放に咲く野の花も、どれもがただありのままに生きている。 美しさとは整えられた美だけではないと、花たちを見て思う日々。 そんな自分に起きた変化と、この小説のタイトルである「ガーデン」がリンクして、読んでみたくなった。 ガーデンという単語から連想するのは、花々の咲き誇る穏やかな庭だけれど、この本の表紙は黒が際立つ。黒をバックに咲く一輪の花は、儚げではなくて、力強い。そう気の強い女性のよう。 読み終わった後の印象も、「ガーデン」から想像するおだやかな美しさとは異なるのだけれど、わたしはこの本に出てこないタイプの花々が咲く静かな庭を持ちたいと思った。 前々から庭づくりへの興味は湧いていたけれど、植物を愛でる羽野に影響され、より一層その思いが高まり、庭についての本を数冊買った。 主人公である羽野の視点から語られる女性たちは、きっとわたし見る彼女たちと違っていそうだし、羽野がもしわたしの同僚だったら、どう思われるのだろうと想像をする。 出自が開発途上国の帰国子女であることが、羽野の人格形成に影響を及ぼしてきたのはわかる。でも、30歳を超えてもそれをここまで引きずって閉じこもるのはどうなのだ? わたしが羽野の身近にいたら、羽野に惹かれるかな、それとも嫌なやつと思うかな。うーん。 羽野の暮らす一室で咲く植物たち。植物を育てることで心の安定をはかる羽野。 その様は自分に重なって見えた。 彼の植物が、わたしにとっては本。 本に救いも逃げ場も悦びも求めている。 本を読むことで自分を保っている。 そうやって何かに縋りたい気持ちには共感をした。 いろんな女性と関わりながら、愛想を尽かされながら(これは女の薄情さ、よくわかる)、結局、羽野は変われるのだろうか、代わりたいのだろうか。 個人的にはやっぱり変わらないんじゃないかなぁと思ってしまう。 羽野より少しだけ年上の先輩として、離れたところから様子を見たい。

Posted by ブクログ

2024/10/26

自分の好きなものに囲まれて生きている、というのは良くも悪くも執着の塊なのだと思った。 人と自分の間に境界線を引いて、「自分の庭」に閉じこもっている主人公が可哀想に思えたし、とても切なく感じました。

Posted by ブクログ

2024/10/06

植物を愛しすぎてる、感情を表に出さない系男子の話。何に対しても淡白。淡々とし過ぎていて、読み進めるのに時間がかかった。

Posted by ブクログ