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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日出版社 |
発売年月日 | 2020/07/16 |
JAN | 9784255011875 |
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商品レビュー
3.7
34件のお客様レビュー
だいぶ共感できるところが多かった本。 自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。 おそらく社会の多くの人からすると「読書...
だいぶ共感できるところが多かった本。 自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。 おそらく社会の多くの人からすると「読書体験を求めてこじらせすぎ」に映るのではないかと思う。帯にある片桐はいりさんの「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためにいはこんなすったもんだが必要なんですね」というコメントも、「ぶっちゃけ呆れてんじゃん?」と思ったりもした。 が、筆者はそんなこと十分にわかっている。わかっていて、その上で、自分のように読書を大事に死ている人のために、自分が良いと思う場所を作ることに心血を注いで来たのだと思う。 その過程での思考プロセスをひとつひとつ丁寧に言葉にしていき、トレースすることで、より共感度が増した。 ややこじらせたような文体であえて書いていて、「こんなに読書にこだわっちゃう自分」を言外に皮肉るような雰囲気もあるが、それがユーモアとなっていてそういうところも共感できる感覚。 フヅクエぜひ行ってみたいな。
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本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。 楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。 ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、 少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、 邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。 物理的・心理的なもの...
本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。 楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。 ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、 少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、 邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。 物理的・心理的なものひとつひとつを検証し、先回りして深く考察し、たどり着いた店のあり方。 あらためて、本を読むという行為を考えた。 本があればいいだけ、ひとりの世界に入ってしまうこと、 同じものを同じ時に読んでいても同じところとは限らないこと。 深く気づきの多い本。
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頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。 ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。 何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。 大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。 その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感...
頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。 ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。 何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。 大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。 その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感じる著者の、どこまでも純粋な読書への愛こそが、美しいと感じた。
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