1,800円以上の注文で送料無料

本の読める場所を求めて の商品レビュー

3.8

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    3

レビューを投稿

2024/09/16

気軽に本を読むことの難しさ。 自宅や図書館、コーヒーチェーン、個人喫茶等々、読書に向かうまでにその人の生き様を読み取れると感じた。 私はどこでも本を読め、コーヒー代や席代を払うなら図書館で十分というケチ症ではあるが、フヅクエを自分へのご褒美として、いつか利用してみたいと思った。

Posted byブクログ

2024/09/08

本を読むという個人的活動は、わたしにとって日常以外のなにものでもなくいつでもどこでも読めるし読む。 他の人の本を読むということを覗かせてもらえて、非常に興味深かった。 実際の案内書きが挟み込まれているのがとても良かった。お客さんとして初めて行ったら、と気持ちと雰囲気のシュミレーシ...

本を読むという個人的活動は、わたしにとって日常以外のなにものでもなくいつでもどこでも読めるし読む。 他の人の本を読むということを覗かせてもらえて、非常に興味深かった。 実際の案内書きが挟み込まれているのがとても良かった。お客さんとして初めて行ったら、と気持ちと雰囲気のシュミレーションができた。

Posted byブクログ

2024/06/12

だいぶ共感できるところが多かった本。 自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。 おそらく社会の多くの人からすると「読書...

だいぶ共感できるところが多かった本。 自分自身は、そこまで「本を読む環境」にこだわる感覚は筆者ほどない(すぐ妥協する)けれど、たしかにシチュエーションと読書体験がマッチしたときの幸福感はわかるし、それを阻害するものに敏感になる感覚もわかる。 おそらく社会の多くの人からすると「読書体験を求めてこじらせすぎ」に映るのではないかと思う。帯にある片桐はいりさんの「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためにいはこんなすったもんだが必要なんですね」というコメントも、「ぶっちゃけ呆れてんじゃん?」と思ったりもした。 が、筆者はそんなこと十分にわかっている。わかっていて、その上で、自分のように読書を大事に死ている人のために、自分が良いと思う場所を作ることに心血を注いで来たのだと思う。 その過程での思考プロセスをひとつひとつ丁寧に言葉にしていき、トレースすることで、より共感度が増した。 ややこじらせたような文体であえて書いていて、「こんなに読書にこだわっちゃう自分」を言外に皮肉るような雰囲気もあるが、それがユーモアとなっていてそういうところも共感できる感覚。 フヅクエぜひ行ってみたいな。

Posted byブクログ

2024/04/25

本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。 楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。 ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、 少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、 邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。 物理的・心理的なもの...

本を読むという行為を丁寧に掘り下げた本。 楽しみを最大限にするためにどうしたらよいのか。 ブックカフェなど、一見、本を読むためにあるような場所がもつ問題点、 少しのきっかけで台無しになるデリケートな読書という行為から、 邪魔になる要素をどれだけ排除できるか。 物理的・心理的なものひとつひとつを検証し、先回りして深く考察し、たどり着いた店のあり方。 あらためて、本を読むという行為を考えた。 本があればいいだけ、ひとりの世界に入ってしまうこと、 同じものを同じ時に読んでいても同じところとは限らないこと。 深く気づきの多い本。

Posted byブクログ

2024/03/20

頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。 ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。 何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。 大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。 その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感...

頭がもげそうになるくらい、頷きたくなるような本だった。 ただ楽しみたくて、その世界に浸りたくて読む。 何処でも読書なんてできると思われがちなゆえに、蔑ろにされやすい読むという行為。 大切に、贅沢に、自分を労り、本を敬う。 その姿が「まるで祈りのよう」で、「本を読む人は美しい」と感じる著者の、どこまでも純粋な読書への愛こそが、美しいと感じた。

Posted byブクログ

2023/10/23

フラッと入った「おひとりさま専用カフェ」の案内された席の目の前にあった本棚で出会った一冊。お店にいる時間内では完読できなかったので、後日図書館で借り直した。 「フヅクエ」というカフェのオーナーさんが、自宅外での読書環境を求めて右往左往する話、どういった経緯でお店を始めるに至った...

フラッと入った「おひとりさま専用カフェ」の案内された席の目の前にあった本棚で出会った一冊。お店にいる時間内では完読できなかったので、後日図書館で借り直した。 「フヅクエ」というカフェのオーナーさんが、自宅外での読書環境を求めて右往左往する話、どういった経緯でお店を始めるに至ったかといった話や、どうやってお客さんに読書に合った環境を提供し、楽しんでもらいながらお店の利益を出すかといった経営面での話もざっくばらんに書かれている。 実際に来店すると出される案内書き(ルールブック的なもの)も、すごい長文なのだが読むことができる。13,000字ほどあるらしい。フヅクエに敢えて行きたいような人にならごく当たり前の内容かと思うし、読み切るのも特段苦にならないと思う。興味深い内容だった。 著者さんが特定の書店で本を買う話。これは私もそうで、繁華街の大型書店より、最寄り駅前の書店で買うようにしている。ここの本屋さんがなくなると、家から徒歩で行ける本屋さんがなくなるので、使える金額は少ないながら、せめて買い支えたい気持ちがあって、そうしている。 あとは、チェーン店のありふれたカフェより、「おひとりさま専用」とかの特色があるカフェを敢えて選んで行ったりもする。 お金を使うというのは、単にモノやサービスを受け取る手段でもあるけど、好きな物事やお店がこの先も続いてほしいと願ってする投票行動でもあるのだなーという気づきが得られた。特に深く考えていなくても、ポリシーをもってお金を使っているのだな。 子どもの頃、なんぼでも家で本が読めたのは、家事は親がしてくれて、昔だからスマホはないし、没頭できる環境が揃っていたということでしょう。 今は家で読書しようとすると、途中途中で何かやること(ちょっとした家事とか)が発生したり、子どもが呼んできたり、さっぱりです。かえって通勤中の方がよく読める。 東京から離れたところに住んでいるので、なかなかこちらにフヅクエが開店することは難しそうに思いますが、せめて環境を整えて「自宅フヅクエ」ができるようにしたい!

Posted byブクログ

2023/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第一部はそれなりに面白く読めた。第二部からは著者がオープンさせたお店の話で、その強い思いが伝われば伝わるほど、私の中の読書スタンスとずれが生じ、残念ながら興味が薄れていった。とはいえ、読書する場所を切に求める人にとってはたいへん貴重で得難い場所だろう。同時に、読書特化型のカフェを必要とするほど読む場所に不自由を感じていないのは、たぶんありがたいこと。(図書館本)

Posted byブクログ

2023/09/06

再読。読んでは行きたくなる場所、フヅクエ。最初に行くときは、体調や気持ちを整えて、じっくり読む本を見繕って、予約もしちゃおうかな。と気持ちだけが昂る。住まいからちょっと遠いので、まだ憧れの場所のまま。再読したら、あぁ、ここで働きたい。こんな店をやりたいという気持ちが強くなった。年...

再読。読んでは行きたくなる場所、フヅクエ。最初に行くときは、体調や気持ちを整えて、じっくり読む本を見繕って、予約もしちゃおうかな。と気持ちだけが昂る。住まいからちょっと遠いので、まだ憧れの場所のまま。再読したら、あぁ、ここで働きたい。こんな店をやりたいという気持ちが強くなった。年齢的に現実になることは無いのだろう。でもそんなお店を東東京でやりたいなぁという気持ちはある。自分では難しいから、新店舗を東東京側に出してくれないかなぁとも。今年中にとにかく1回行ってみよう。

Posted byブクログ

2023/06/03

ネットでフヅクエの画期的な仕組みを知り、この本に辿り着いた。期待以上におもしろかった!本好きと、業種を問わず経営に携わる方にはぜひ読んでほしい一冊。自分がお店を持つなら、いい人が損をしない仕組みを作りたいと強く思った。 いつか地方にもフヅクエが出来ますように!

Posted byブクログ

2023/06/03

自ら喫茶店経営しているからか、すごく、払ったお金と居られる時間を気にしている。カフェ、喫茶店。僕は1杯のコーヒーで8時間いる人間なので、なんか不思議だったよ。過敏すぎるとも思った。ちょっと怒られそう。 非常に若書きな感じがした(35歳)のと、アンチがいたら直ぐに付け込まれるような...

自ら喫茶店経営しているからか、すごく、払ったお金と居られる時間を気にしている。カフェ、喫茶店。僕は1杯のコーヒーで8時間いる人間なので、なんか不思議だったよ。過敏すぎるとも思った。ちょっと怒られそう。 非常に若書きな感じがした(35歳)のと、アンチがいたら直ぐに付け込まれるような危うさ、それに対する無防備さを感じた その執拗なまでのその場所にいることが妥当か不当かという神経質な論議に疲れてしまい、挫折した。 テーマが面白そうだっただけに、残念です。

Posted byブクログ