さよなら、俺たち

清田隆之(著者)

• 販売会社／発売会社: スタンド・ブックス
• 発売年月日: 2020/07/02
• JAN: 9784909048080

商品レビュー

2024/09/21

第92回ビブリオバトルinいこま「三冊屋」で紹介された本です。
2022.6.26
①『さよなら俺たち』清田隆之
②『貴様いつまで女子でいるんだ問題』ジェーン・スー
③『日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか』竹内整一

2024/07/18

長い時間をかけて世代を越えて蓄積され練り込まれた性別に関わる常識は私の心と体からおそらく一生かけても消えない。
でも、常識を疑ったり相手の立場にたって考えることはできそう。
そういうことを今後も繰り返していこうと思えた。

著者が自らの経験や普通は語らないような内容まで書いてくれたことで共感を越えた共有ができる。
共感より共有が大事だと思っている。

2024/07/18

男性である筆者が「普通の男ではない」自分、さらに言うと「男性優位性に気づいている」私、と言った視点での語り口調が気にかかった。
「このような人には絶対なりたくない」というような「普通の男性」の加害性をどことなく排除するような感情が乗っている部分があり、筆者自身がその加害性の裏にあるコンテクストを細やかに推察するという点で主観的で客観性が欠けているように感じた。読者に対する問題提起の意を含めるエッセイであるならば男性優位思想の根元にある固定概念や男性の思考の癖をより中立な立場で述べる本であるべきかと思う。筆者個人のエッセイ、感想として読むには良いのかもしれない。