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〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか
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〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか

山田俊弘(著者)

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〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2020/06/26
JAN 9784065190906

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〈正義〉の生物学

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商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2024/01/19

生物学の本のようで、歴史や倫理や哲学の本。 答えがあるわけではなく、この本読んで自分で考える事が大事かと。 言葉の定義や仮説検証の仕方に、筆者の研究者としての真摯な態度が見えて良い。

Posted by ブクログ

2022/12/01

答えの出ない問題という印象。著者の意見に納得できる部分もあれば、できない部分もあり、自分で考えることが大事なのかなと。

Posted by ブクログ

2022/02/03

①生き物の保全はおこなうべきことなのだろうか?、②もしおこなうべきだとするならば、その理由はどこにあるのだろうか?という問いについて、保全不要論や弱肉強食論、役に立つから守る論などを論駁しながら考察し、どの生き物の命も尊重すべきであり、生き物を保全するのは正義に適うので、生き物の...

①生き物の保全はおこなうべきことなのだろうか?、②もしおこなうべきだとするならば、その理由はどこにあるのだろうか?という問いについて、保全不要論や弱肉強食論、役に立つから守る論などを論駁しながら考察し、どの生き物の命も尊重すべきであり、生き物を保全するのは正義に適うので、生き物の保全をおこなうべきと結論づける。 生物の保全はなぜ必要なのかについてじっくり考えるきっかけにはなったが、著者の論の進め方には、詭弁のように感じるところも多く、かなり違和感を覚えた。特に、後半の社会生物学論争の部分で、戦争を好むのは生存競争に有利だから致し方ないという説は論理的飛躍があると否定しておきながら、自身の生物保全=正義説の根拠として、正義にしたがって行動するのは適応的であり、生存競争において有利に働く可能性があるということを挙げているのは御都合主義と言わざるを得ないと感じた。また、人間中心主義を否定しておきながら、結局、結論部分で人間中心主義に近いこと(生物多様性はヒトの生存にとって必要)を言っているのも一貫性がないように思った。さらに、生命中心主義の射程は動物に限られ、植物はふつう対象から外れるというのを特段の理由の説明なくさも当然のように書いていたのも疑問符だらけだった。 生き物を保全することは確かに必要だと思うが、それはとどのつまり、人間中心主義からしか導かれないのだと思う。「全ての生き物の命は尊いから」というのも、それはそういう人間の気持ちを満たすために生き物を保全すべきということになるのではないか。基本的には、具体的な生物多様性のサービス機能を含め、生物多様性(あるいは生態系)は人間の生存にとって必要だからというところに落ち着くのではないかと思う(その点で、論の運びや「正義」を持ち出すところは別にして、著者の結論に大きな異論があるわけではない)。 本論とは別に、本書で紹介されている、過去の生物の絶滅の歴史やヒトの進化などの様々な生物学や生命倫理学等の知見は興味深いものが多く、勉強になった。

Posted by ブクログ

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