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家族じまい
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2020/06/05 |
| JAN | 9784087717143 |

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商品レビュー
3.7
178件のお客様レビュー
桜木紫乃の描く家族には、これまでどこか乾いた空気があった。からっ風に吹き飛ばされる枯れ葉のような、湿度を感じさせない関係性である。そのドライで大陸的とも言える気質は、道東の風土を思わせ、作品の大きな魅力となっていた。 しかし本書では、その印象にわずかな変化を感じる。舞台が釧路で...
桜木紫乃の描く家族には、これまでどこか乾いた空気があった。からっ風に吹き飛ばされる枯れ葉のような、湿度を感じさせない関係性である。そのドライで大陸的とも言える気質は、道東の風土を思わせ、作品の大きな魅力となっていた。 しかし本書では、その印象にわずかな変化を感じる。舞台が釧路である必然性が、やや希薄になっているようにも思えるのだ。 さて、「家族じまい」とは何を意味するのか。おそらくは家族という関係性を“精算する”ということだろう。 夫婦であれば離婚という形で関係を終えることができる。だが、親子や祖父母と孫といった血縁関係は、原則として解消することができない。では、その関係を終わらせる唯一の方法は何か――それは死である。 人は死ぬことで、親であること、子であること、夫や妻であることから解放される。 この「家族じまい」という言葉の底には、そうした逃れがたい関係から解き放たれたいという、ある種の切実な願いが潜んでいるのではないだろうか。 世間一般には、家族は無償の愛情によって結ばれる理想的な関係とされる。しかしその裏側には、濃密であるがゆえの愛憎が存在する。実際、凶悪犯罪の相当数が家族間で起きている事実は、その一端を示している。 そもそも人間は、自立に至るまで最も長い時間を要する生物である。だからこそ、家族という単位の中で庇護されながら成長し、やがて独立し、新たな家族を築く。そして最後には、親の介護という現実に直面する。 当たり前とされてきたこの循環のなかで、「家族を終える」という発想は何を意味するのか。本書は、その重い問いを静かに投げかけて
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立場の違う家族の主観で描いた短編集。 誰にもそれぞれの事情があり、事情と事情が重なるからうまくいかないの。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
年老いた親とどう向き合うかをテーマにした連作短編集。各話が少しずつ繋がっていて、この人はどこで出てきたんだろう?と前のページを遡って確認しながら読むのが楽しいです。 特に気に入ったのは第二章の陽紅。 農協で働く陽紅(ようこ)は20代のバツイチ。窓口に来る80過ぎのおばあさんに縁談を持ち込まれる。相手はおばあさんの息子。年は55歳の初婚。結婚後は専業主婦で2人の生活ができそうだが…。 親を安心させたいとか、世間の目を感じるとか、将来の予定とか…それは結婚において当然考えることなのに、身勝手に思えてくるから不思議。もやっとした雰囲気のまま話が進んでいきます。終わり方は予想どおり(期待通り)。そうなるよね、と思いつつ、心配するところがそこか?と突っ込みたくなりました。 『家族って何の単位なんだろう』というセリフがあります。難しい問です。センチとかグラムみたいに一定でもなく、それぞれの形でどんな形が正解であるとかもない。家族って難しい。 登美子のよう毅然とした態度で家族と向き合うのって、いいな、と思う。
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