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運命の八分休符 創元推理文庫
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運命の八分休符 創元推理文庫

連城三紀彦(著者)

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運命の八分休符 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2020/05/29
JAN 9784488498139

運命の八分休符

¥220

商品レビュー

3.4

13件のお客様レビュー

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2024/01/04

「連城三紀彦」の連作ミステリ短篇集『運命の八分休符(英題:The Eighth Rest of Fate)』を読みました。『夜よ鼠たちのために』に続き、「連城三紀彦」の作品です。 -----story------------- ささやかな?を胸の裡に秘めて、彼女たちは現れる。 ...

「連城三紀彦」の連作ミステリ短篇集『運命の八分休符(英題:The Eighth Rest of Fate)』を読みました。『夜よ鼠たちのために』に続き、「連城三紀彦」の作品です。 -----story------------- ささやかな?を胸の裡に秘めて、彼女たちは現れる。 心優しき青年が出会う五人の女性、五つの事件。 水際立つ論理と、澄み渡った感傷 謎解きの名手の隠れた傑作が甦る。 困ったひとを見掛けると放ってはおけない心優しき落ちこぼれ青年「軍平」は、お人好しな性格が災いしてか度々事件にまきこまれては、素人探偵として奔走する羽目に。 殺人の容疑をかぶせられたモデルを救うため鉄壁のアリバイ崩しに挑む表題作をはじめ、数ある著者の短編のなかでもひときわ印象深い名品「観客はただ一人」など五人の女性をめぐる五つの事件を収める。 軽やかな筆致が心情の機微を巧みにうかびあがらせ、隠れた傑作と名高い連作推理短編集。 解説=「岡崎琢磨」 ----------------------- 『夜よ鼠たちのために』と同時代の1980年(昭和55年)から1983年(昭和58年)に発表された作品、、、 大学を卒業しても定職に就かずぶらぶらしており、髪が薄く、眼鏡にどんぐり目、中肉中背で空手をやっていたので腕っぷしだけは強いけど、見た目はてんでさえない25歳の青年「田沢軍平」が探偵役となり事件を解決する連作短篇です。  ■運命の八分休符<装子>  ■邪悪な羊<祥子>  ■観客はただ一人<宵子>  ■紙の鳥は青ざめて<晶子>  ■濡れた衣装<梢子>  ■あとがき  ■解説 岡崎琢磨 各話に女性の名前が副題として付けられており、その女性と「軍平」の淡い恋が綴られることもあり、やや軽めのミステリに仕上がっていますが、犯罪のトリックは複雑で意外性もあり、本格ミステリとしても十分に愉しめるクオリティでしたね… 5作品ともホントに面白くて、さすが「連城三紀彦」作品って感じでした、、、 特に人物関係、構図がものの見事に逆転する意義が異性と鮮やかさが素晴らしいですよねー ホントに愉しめました。 その中でも、2分間のアリバイ崩しに挑み、犯行場所の入れ替えと電話の短縮ダイヤルサービスを利用したトリックを鮮やかに解き明かす『運命の八分休符』がイチバン印象的でしたね、、、 その他では、 子どもが間違えられて誘拐!? 誘拐事件の被害者を誘拐犯とミスリードさせられる『邪悪な羊』、 失踪者を探している人物が実は失踪者だったとミスリードさせられ、トラベルミステリっぽさも愉しめる『紙の鳥は青ざめて』、 が印象に残りました。 次は「連城三紀彦」の長篇作品を読んでみようと思います。

Posted by ブクログ

2020/11/09

とても良かった。5人の女性をめぐる連作短編。容姿は冴えないが心優しい青年・軍平が、女性に関わり、事件に巻き込まれ、素人探偵としてふっと閃いて事件の真相に気づいてしまう。ひとつひとつの話が反転に目を見張る綺麗なミステリで、なおかつ細やかに心情を描いた恋愛ものでもある。なにより印象的...

とても良かった。5人の女性をめぐる連作短編。容姿は冴えないが心優しい青年・軍平が、女性に関わり、事件に巻き込まれ、素人探偵としてふっと閃いて事件の真相に気づいてしまう。ひとつひとつの話が反転に目を見張る綺麗なミステリで、なおかつ細やかに心情を描いた恋愛ものでもある。なにより印象的なのはどの話もラストの一文だ。込められた優しさとほろ苦さにため息が出る。それに加えて各話の題名も見事なこと。所々にユーモアも交えているから参ってしまう。初刊から40年近い月日を経ているとのことだが、今読んでも素晴らしかった。

Posted by ブクログ

2020/10/26

困ったひとを見掛けると放ってはおけない心優しき落ちこぼれ青年軍平さ、お人好しな性格が災いして度々事件に巻き込まれては素人探偵として奔走する羽目に。殺人の容疑をかけられたモデル、初恋の女性、奔放な猫のような新人女優に熟れたベテラン女優、夫をうしなった静かな主婦、震える新人の情婦…果...

困ったひとを見掛けると放ってはおけない心優しき落ちこぼれ青年軍平さ、お人好しな性格が災いして度々事件に巻き込まれては素人探偵として奔走する羽目に。殺人の容疑をかけられたモデル、初恋の女性、奔放な猫のような新人女優に熟れたベテラン女優、夫をうしなった静かな主婦、震える新人の情婦…果たして振り回されているのは軍平か、それとも。 あらすじからもっとドタバタ強い女性に引っ張り回される系かと思いきや、全然違った。短いけど丁寧なロジック、叙情的な空気感、女性たちの美しさが目に浮かぶような描写、そしてなぜか惹かれてしまうのがわかる軍平。表題作はちょっととっぴだったけど、他の話は地に足のついた落ち着いた話でけっこう好き。『邪悪な羊』と『紙の鳥は青ざめて』が好きかな。

Posted by ブクログ

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