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青くて痛くて脆い 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
| 発売年月日 | 2020/06/12 |
| JAN | 9784041090152 |

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青くて痛くて脆い
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商品レビュー
3.5
343件のお客様レビュー
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インキャな僕が、超陽キャですごい破天荒な絶対絡まないような女の子と「モアイ」というサークルを作る。 最初は二人だけだったけど、どんどん人が増えてきて、インキャな僕はあぶれてしまう。 それを根に持ち、なんとか女の子がモアイを運営してるなか、いちゃもんをつけて潰す計画を立てる 潰してみたが、そうじゃなかったなーって思って、後悔する話。 妬みが深くて微妙
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社会人になったからといって、大学生より偉くなれるかというと、そんなはずはない。それは事実だと思う。しかし、社会人になった途端、大学生が幼く未熟に見えるというのもまた、事実だと思う。考えてみれば、当たり前かもしれない。小学校から中学校、高校から大学へと進学するにつれて、私たちは明確...
社会人になったからといって、大学生より偉くなれるかというと、そんなはずはない。それは事実だと思う。しかし、社会人になった途端、大学生が幼く未熟に見えるというのもまた、事実だと思う。考えてみれば、当たり前かもしれない。小学校から中学校、高校から大学へと進学するにつれて、私たちは明確にレベルアップしていたからだ。何もしなくても身長は伸びるし、筋肉は増えるし、知識も蓄えられる。それが成長期という生物学的なバフによるものだったのだと気づくのが少々遅れたとしても、それは致し方ないことだ。 社会人だろうと学生だろうと、人の根本は変わらない。憧れは理解から最も遠い感情だと、どこかの悪役が言っていた。憧れの人を神格化し、都合のいい人格を作り出し、押し付ける。自分の考える正義を信奉し、過ちに対して過剰に振りかざす。楓の愚かしさは、まさに人間の愚かさそのものだった。彼が青くて痛いのは、彼自身がその愚かさを愚かだと断じている点だ。ただし、彼は自虐的ではあるが自覚的ではない。誰もが持っている人間の愚かさ、そういったものを自分も持っていることは認識しており、諦観のなかに生きているが、一方でその愚かさを肯定はしていない。そしてその愚かさを大切な人に向けていたことには、物語最終盤まで気付きもしなかった。 読者視点、秋好はずっと青くて痛くて脆かった。教室で周囲の冷笑を集めた質問もひどく幼いものだったし、理想を掲げるだけ掲げて楽しそうにしているのも、その理想に真剣であるのも、川原さんにいわせれば「自分に酔っている」ということだ。まさに青くて痛い。そして終盤、楓のとの対峙からは、彼女の脆さが伝わってきた。「私のこと、好きだったの?」「気持ち悪っ」独りよがりな断定で示された嫌悪は、彼女の脆さの象徴だと思った。 かつての自分を「青くて痛くて脆い」と評し、もうそこには戻りたくないと考えた楓は、気づいていただろうか。友人と喧嘩しただけで身体に影響がでるほど落ち込むことは、感情を感情のまま投げつけることは、いてもたってもいられなくなって深夜に駆け出すことは、青くて痛くて脆いことだと、知っていただろうか。 でもそれは、全てを知っているような顔で全てを諦めることより、よっぽど良いと思う。人並みの努力、人並みの幸せ、人並みの成功。分相応という尺度は、他人を測るものではない。かつて嘲笑していたものを見つめ直し、恥ずかしげもなくそちら側に寝返ることができるのは、脆さではなく柔軟さだ。その柔軟さこそ、社会人になってから得た唯一の財産だと思った。
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はじめは死んだと思っていた秋好は、モアイのリーダーだった。モアイは本当に変わってしまったのか、かつての秋好はもういないのか。人の意見を否定しない、人に近づきすぎないをテーマにしている楓が秋好のために行動を起こす。それほど楓にとって秋好が大切だった。秋好、モアイのたみにと自分の考えを信じ込み、行動を起こす。起こしたあとに後悔する。モアイを秋好を傷つけた楓の後悔、すごく楓に感情移入してしまった。もっと秋好視点でも読みたいと思った。 自分に向けられていたものが、他を向く。そのことに対する悲しみ恐怖を勘違し、向き合えず、自分と人を傷つける。共感できる。 自分のエゴ、自分勝手な思い込みからの行動。それが人を傷つけることがある。そういったことをしないよう、人に対して誠実であろうと思う。
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